2グループの侵入者と、元襲撃者
これは、ダンジョンの問題を解決する少し前のことである
ある問題が式理家に迷い混んでいた。
二人組の男女が、式理家の敷地の山へと入り込んでいた
その者達は、獣の耳と、人……いやどちらかと言えば小説や神話、伝承に出てくるエルフの耳を持っていた
幻想的な雰囲気を纏う二人組の男女は、疲弊した様子で、山の一角を歩く
「お、長…」
「分かっておる」
そう互いに声を掛け合い、長と呼ばれた男性が歩を止め、木の上に座る人物に話かける
「申し訳ないっ! そこのお方! ここは誰かの支配領土であっただろうか!?」
その声に反応するのは、木の上に座るマントで顔を隠した人物
「支配領土?………ああ、成る程、こちらはアタリのようだ。……すまないお客様、いま我等が主の土地に不法侵入をした悪意を持つもの、そして助けを求めるモノがいることは分かっていた。だが、我等は主のように感情が見える訳ではなくてな。」
言葉を続ける、顔を隠した人物、「時間がなく、焦っているのは伝わるが今一確証がもてない、だから」と
「───眠っていては貰えないか。」
マントの人物がそう言うのと同時に、言い様の知れない悪寒に襲われる二人
長と呼ばれた人物に付き従っていた女性は、腰を落としいつでも魔法を放てるように臨戦体制に入る
そして───長と呼ばれた人物は、地に頭を付け頭を下げ
「申し訳ないっ!!今、本当に急用なのだ!!今時間を取られてしまう訳にはいかない!!今は貴女方の主様への謁見をさせて貰えないか!?」
支離滅裂極まるくらいに焦り、男性はそれでも何とか礼儀を尽くし懇願する
「お、長!!」
「対価はこの命でっ!!!」
そう言い放ち、男性は更に地に膝を付き、深々と頭を下げる
その頭上ではいつ発動したのか、雷、水、火、風が、巨大な龍の形をとりながら恐怖を掻き立てるように回っている。
男性の側に居る女性はその術に遅れながらも反応し、魔法障壁を張ろうと手を頭上へと上げるが
その頭上に回る魔法一つ一つに込められた、魔力量に恐怖し、魔法障壁を張ろうと伸ばした手を、無力感を感じながらゆっくりと下ろしポツリと呟く
「神位級の魔法が……四つも……っ!!」
そう絶望する女性の横で、男性は頭を地に擦り付けながら、懇願する。
どうか、どうか……!!と。
その様子をみた、マントで顔を隠す人物は、指を鳴らし浮かべていた牽制用の魔法を消す
戦闘すると予想に反した反応に、どうしようか戸惑っているのだ。
「……、どうしましょうか、こんな時レリファンが居てくれれば柔軟な対応とやらをしてくれるのですが……今は別の侵入者の方へと行ってますし……」
そうポツリとこぼし、”メイド見習い”の虚は、途方にくれる、これではまるで弱いもの苛めのようではないか、と。
その光景が5分くらい続き、見かねた受難が侵入者を取り敢えず要監視として連れていった。
「んで?オッサン、こっちは殺していいのかァ?」
そう紫の髪をお団子にした、メイド服の少女が、よこに居るシスター服とメイド服を合わせたような着こなしをしている、女性へと聞く
黒い衣装を纏ったナニかの内蔵を踏み抜きながら。
「オッサン!?ワタシの名前はオーサンです、次オのあとにちっちゃいつを入れたら貴女の趣味をばら撒きます、あとまだ殺してはダメですよ、確かこうゆうやからは実験の材料に出来るそうなので。」
「それはやめてくれ。だがそうかァ、そういやァそう言ってたな、………俺達、生きててよかったな…」
下手すりゃァ、俺達もホルマリン浸けだった……、と言葉を溢すレリファン
その言葉に同意するオーサン
「ええ、……本当に…」
「「良かった……」」
そう二人はしみじみと呟いた。
では、またしばらくサボります!皆様、申し訳ない!
また始める時ストックを貯めていっぺんに投稿をさせて頂きます、ではまた今年中に!
サボり中も、感想だけは返させて頂きます!




