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俺が理不尽です  作者: セロリM
ギルド・冒険者編

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253/380

中の悪い?二人

 


「ふんふんふん~」



黒い魔力を無数の手形へと物質化させ、その手を使い料理をする白夜、


それを後ろから眺める、


鮮やかな水色の髪を、鳥のアクセサリーが付いたゴムで括る女性が一人


赤と言うよりは、燃える紅色の髪、その髪を荒くだが少しは整えた形跡の見え隠れする女性が一人



その二人の内一人がボソリ、と呟く。



「男の娘、かわいい。」


「出ましたわね、妖怪ショタ好きおばはん。」


「あ“あ“!?こちとらピチピチの23だ!!」


「ピチピチ(笑)」


「てめぇさっきから喧嘩売ってんのか!?流石に年齢弄られると泣くぞ!?オラァ!!」


「そんな情けないことを威張っていわないで下さいませ? はぁ…」


「んだよ?」


「いえ、おバカの口から少しは核心的な(・・・・)一言が出てくるのでは?と、口を塞ごうと警戒してた、わたくしがバカでしたわ、とね……」



そう水色の髪を持つ女性が言うと、紅色の髪を持つ女性は、苛立ちを抑え声を沈め、言う。



「バカにすんな、相当強力な、ってより異常としか言い様のねぇ、隠蔽の魔法がかけられてるが、あの魔力操作を見れば俺にだって推測くらい立てれるわっ…」



そう言う紅色髪の女性に、水色髪の女性は少し驚いたように目を少し見開くと、次は申し訳なさそうに謝る。



「…バカにし過ぎたようですわね、ごめんなさいね。」


「構わねぇよ、俺がそう口を滑らせそう、ってのは分かるからな。」



少し嫌な沈黙が続く。


それから少しして、二人の前に黒い手がトレイを持ち伸びてくる



「これは…?」


「ケーキだ…」



驚き、思わず料理を白夜の方をみる二人

それを感じ取った白夜は、後ろを振り返らず言葉を発する。



「御二人方、そう立って料理する自分を眺めててもお暇でしょう、少し味見に付き合って下さい。」



それに思わず笑みを浮かべた二人は、ケーキを口に含む、



(全く喧嘩の納め方が、全く一緒すぎて)


(隠す気があるのか、ないのか……)



そう内心思い、揃う。



((相変わらず旨ぇ…(美味しいですわ…)))

















「起きたらびっぴんさんが二人増えてる…」


「いえ、その前に起きたら作戦その他もろもろ全て終わってたのですが…。」


「このステーキ旨いの!」


「ゆっくり食べて盟友、喉に詰まる。」


「それよか、『血濡(ちぬ)れの(かいな)』と『氷絶(ひょうぜつ)大地(だいち)』が見えるのだが……ギルドは連携させる気があるのか…?」



見事に広範囲技持ちばかりじゃないか……、と呟くガブリエラに呆れた視線が2つ



「貴女だけには言われたくありませんわ、『圧殺(あっさつ)皇女(こうじょ)』」


「それと勘違いすんな、俺がコイツと連携できねぇのは広範囲技が被るからとかじゃねぇ、気が合わねぇからだ。」



「致命的ではないか……。」





それを眺めあははー、と笑う白夜。

そしてそれをトレイ片手に食べ聞いていたギルド職員は、謝り倒す



「申し訳ない申し訳ない、逆に指揮が大変になってしまいました…!」


「あっはっはー、構いませんよー」



この謝罪は後日、ご飯でも奢らせて下さい…!!とスマホを片手に連絡先を謝罪と同時にゲットしようとする、ギルド職員の頭に、本とペン、が撃ち込まれた。


ギルド職員は沈んだ。



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