補食カウントダウン 11
───4日ある調査のうち、2日目。
んー、昨日は紫苑さんとの会話の後、拠点に戻ったらみんな寝てて、交流をもてなかったから。
一応、この先協力も必要だろう。って事で今日は話せるといいなぁ……。
てか、皆さんテントで寝なさいな。
紫苑さんと、女性と男性を分別で担当して個人のテントに運ぶの何気にめんどかったんだからね。
「いやー、わりぃな坊主、おめぇの飯が旨すぎて満足感に道満ちてな?そのままねむっちまったよ!」
「それは嬉しい限りですけど……、風邪引きますよ?」
「ガハハハハ! だぁいじょおぶ!そんな柔な身体してねぇよ!ふげっくしゅ!!!」
説得力ねぇーな。
「説得力がゼロ地点突破してるな、熊公。」
「あ、おはようございます、盟主さん。」
おはよう、と盟主さん。
「ん?あの女傑はどうした?」
「ヤリつかれじゃねぇか?坊主性欲強そうだし、ガハハハハ!」
やってねぇ!危なかったケド、身体の進化による疲れで寝落ちしなかったら致してたケド!
ヤってない!
「そ、そうなのか?」
「断じて違いますよ。おねーさんも疲れが溜まってたのでしょう、それだけの話です、色の着いた話はありませんよ。」
「なーんだ、つまんねぇの。」
そう口を尖らせ頭で手を組み、おれの横へ座る童鬼さん。
「んで?なにやってんだ?」
「あの池の監視ですよ、先程から少し様子がおかしいので。」
「ん?……昨日ジェシカが塞いだ池か?」
「はい、先程から少しその塞がれた池から、微量ですが振動が伝わって来るので。」
「お、来るか?」
「先手必勝、あの塞いでる山ごと消し飛ばすか?」
二人とも好戦的過ぎるぅ!
けど、ありって言えばそれも"あり"
だけど今回のクエストは一応”名目”は調査。
だから
「いえ、今は様子見しましょう。一応名目は調査……、ですからね。」
「……、ふっはっ、そうだな、そうだった一応、まだ調査だったな?」
「まったく、隠し事が多い二人の会話は聞いてて混乱してくるぜ、取りあえず放置でいいんだな?」
すいません…?
「ええ、ま、すぐ戦闘になりますよ、少なくもと二時間と経たずに。」
白夜はそう、今も池を塞いでる山を見ながら、そう言い放つのであった。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか。」
「形状的に蛇じゃないですか?」
「おまっ、男の娘!透視はずるじゃないか!?」




