補食カウントダウン 9
ステータスの職業枠が追加されるレベルについて。
0.1.5.10.20.40.80.160.320.640
このレベルで職業枠が追加されていきます。
「ただいまーでーす。」
「今戻りました。」
「「「お疲れ様です…!」」」
なんか、お三方が三下ムーヴをかましだしたんだけど……。
そんなに、紫苑さんが、怖かったのか……。
「なぁに、あの男の娘は、自分は違うみたいな顔をしているのだ…?」
「いや、確かに紫苑さんよりは怖くはないですけど…。」
「嬢ちゃん方、騙されるな、あの坊主が可愛いのは言葉使いだけだぞ……、なんならまだ俺のほうが、可愛いいと言っても過言じゃない!」
「「「それはない!!」」」
㌧でもなく失礼な事を言われてる……まぁいいケド。
そんなことを思いながら、白夜は拠点に集まる全員を見る。
んぅ……やっぱ、みんな強いな……。
おねーさんは、言わずもがな。
そして伏魔殿の皆は一人一人がSランクに片足突っ込んでる、ユニークスキルありきとは言えど。
PALETTEの皆は、少し片寄ってはいるけど、リーダーの愛華さんは確実にA+、ヒーラーの美里さんと、侍の神田さんもA+に近い、他のPALETTE人も全員Aの中では上位。
破壊者の祭りの皆は、リーダーの童鬼さんはSランクに近い、他の人達も全員Aランク。
んー、智核の情報と、向こうの人との実力を照らし合わせると、此方の方が強いだよなぁ……。
向こうは生まれた時から、ステータスを持ってるから大体18年の差がある、それがこんな早く埋めれる、ってより超せる筈がないんだけどなぁ……
なーんでだろ?レベルの上がりも速いし…。
智核の母親のお詫び、ってヤツかな?
今度聞いてみよ。
まっ、それより、問題は現状だよな。
明らかにあのモンスター達はナニカから逃げて来てた、階層を跨いでまでもだ。
一般的にモンスターは生まれた場所を離れない。
ダンジョンに造られた時に、疑似本能にそう離れられないように刻み付けられるからだ。
なんでも、それで地上に出て人間が入って来るのが嫌だからとか、復讐に燃えるヤツを相手にするのが面倒とか。
理由は様々だが、そんな感じらしい。
まぁ、でもこんなに考えてるけど、理由には心当たりがあるのだけどね。
最近それにあったばっかだし。
でも想像通りだと、少しここの皆はだとキツイな。
今回の群の殲滅で皆のレベルがいくらか上がったとは言えども……。
だな。
ん……ぁ。
「おねーさん!ちょいちょい。」
「どうかなさいましたか?」
少し耳元で失礼…!
「おねーさん、レベル今80いった…?」
「んんっ…っ、……ちょっとお待ちください。【人物鑑定】」
自分の腕を見ながら【鑑定】のスキルを発動させるおねーさん、やっぱり【鑑定】のスキル持ってたか。
んで、どうかな……?
「…いってますね、丁度。」
ちょっと困惑したような表情でおねーさんが、そう答えてくれる。
ごめんね、多分俺の【経験値増加】のスキルが影響してるんだと思う……って、その表情気が付いてますね。
じゃ、まっいっか。
「じゃぁ、はい。」
「…!?これは、何故このような…いえ、それはいつか聞かせてくれれば……。
では、使用させて貰っても構いませんか…? と言うより、コレを使わないとこの先、キツイと判断したのですね。」
「あはっー、おねーさんは話が速いなぁー。うんちょっと…ね。」
そう答え、俺は”転職の宝玉“と呼ばれる、職業を追加、するのに必要となるモノを渡す。
よかったー、【嘘判決】のおねーさんに、詳しく聞かれたら、これ作ったの俺ってバレるよな絶対……。
バレてもあんま困んないけど。




