なにこれ…?またおれ、ヤりたいアンケート取られてるの?
巫の最高権力者の娘子
”そうです、俺が理不尽だ。”にて登場。
神凪家の生き残りの子供、今は巫女の最高権力者
あの事件の後、式理のメイド達に英才教育を叩き込まれ、立派に成長した子供
今は数多の宗教の最高権力者もやりながら、神凪家を纏め上げ、ある神を信仰対象としているようだ。
グロ注意な部屋になった場所を後に、そろそろ昼も近いから、と御昼ご飯もとれる場所に移動となった。
「このメンツでどうしたら、食い放題形式になるのかね」
「いえ、でも凄く美味しいわよ、軽く言ってこの世のモノとは思えないほど。」
料理長は誰かしら…?と声を漏らす者もしばしば
「んむ、……おいしい。」
「おお!九京殿!」
四人の男が「ここにおられたかっ!」と九京冬乃に詰め寄る。
「…?なにか。」
「「「「白夜様を見てはいまいか!?」」」」
「…会長くん?いえ、みてません。」
「「「「そ、そうか…」」」」
「会長くんになにか。」
「「「「いや、なに少しお手合わせ…を、と。」」」」
声を揃ながら、そう妙にもじもじと恋する乙女のような仕草を揃ってする男共を一見し、
冬乃は納得した、成る程これが東西南北剣馬鹿か、と。
「「「「食事中に申し訳ない!では我等はこれにて!」」」」
御免っ!といい肩幅のデカイ大男共が会場を走り抜けていく。
その後ぽつりと冬乃は呟いた。
「避けられてるだけでは…?」
「くしゅんっ……、また噂されてる……」
「し、白夜様ぁ……ここは我等にお任せ頂いて食事をとられては……!」
「いや…めんど…………お腹空いてないからいいよー。」
「で、ですが…」
「いいからいいから、おれもレパートリー増やしたかったから、はよ教えてくんろ。」
「は、はい」
白夜は自分程の格の者が厨房に入ることが、どれほど下の者にとって迷惑と知っているが、確実にめんどくさいことになりそうな予感がしたため、権力と人当たりの良さを全面にごり押し、この場に居座った。
───白夜様ァァァァァァァァアアア!!
「白夜様……」
「無視だ無視、料理長、それと完成までつまみ食いは禁止だよおじいちゃんズ」
「うわぁ!?田之助様に、げ、元治様ぁ!?」
「にょほほほほ!いや~美味しいそうな匂いが…の?」
「申し訳ありません、止めたのですが…」
「の?じゃないし、田之助もそんな口角に食べカス付けられながら止めましたよー、感だされても……」
「「美味しくてつい。」」
「ん~まぁいいケド、それで?次いでの要件は?」
「つまみ食いが本件だと確信されてるのぉ…まぁあってるのじゃが……」
「──じゃあ次いでの要件じゃ」
「うん。」
なんだよ、いやに溜めるなぁ…?言いにくい事かな?
「娶りたい娘はおったかの?」
「……?…?いや、いないけど?」
なんだ、そのニヨニヨした顔、
家族特権でぶん殴るぞ。
「まーたく?」
「うん」
「ヤリタイだけの娘はおらんか?」
「おらんが?」
なに、ヤりたいアンケート?これ?
「巫の娘子はどおじゃ?」
「いや、おれあの娘の親もろもろ殺してるじゃん、それをヤりたいだけとか俺のなけなしの倫理観的にもアウトだよ!」
「九京のお嬢さんはどおじゃ?」
「同級生の母親とそうゆー関係になれと?てか相手にも選ぶ権利があるでしょ」
「姉はいいのかのぉ?」
「うぐっ…!」
くそっ、耳の早いことで!!
「まぁよい、じゃぁあの商売娘はどおじゃ?」
「…?あ、ああ、あの耐えた人か、どおじゃ?もなにも俺あの人の事なんも知らんしそーゆー感情はないかな。」
まぁ、今まで上げられた人にもそーゆー感情は無いが。
「うーむ、あの商売命みたいのを……」
とんでもないこと言い出したぞ、このおじいちゃん
その後も訳の分からないヤりたいアンケートは続いた、なんだ?料理の邪魔しに来たの…?
「なんだか……とんでもない会話を聞いた気がします……」
あ、ごめんね、料理長……。




