表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が理不尽です  作者: セロリM
ギルド・冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

193/380

木と木と木で森


あの神経質そうだが何処か優しそうな後ろ姿は。


「あ、おねーさん!」


「はいはい、どーかしましたか、ハクヤさん」


ここでも、何時もの俺の悪い癖(イタズラこころ)が出てしまった。


「おっさん3匹と暗殺者?一匹、拾ったよ!」


「………、ハクヤさん。」


「はい!」


「元居た場所に棄ててきなさい。」


「「「まって?」」」


おねーさんがそうゆうならしょうがない。


「ごめんね。」


「少女よ!まつのだ!」「考え直すんだ!」「一万やろう!!」


よし、棄ててこよう。


「やめろーー!!」「無言で引きずるな~ー!!」「十万ならどうだ!?この欲しがりさんめ!!」


「ちゃんと拾った場所に棄ててくるのですよ。」


「はーい!………9階層あたりだったかな?」


「「「コイツら目がマジだ!!!?」」」















視点.おねーさん。



まったく何をしているのでしょうか、このアホ3人組は。


粘性のダンジョンに潜る中でも上位に位置する実力者……の筈なのですが。


今は見るも無惨なおっさん3人結びと化してますね。



そう縄で一つに括られている3人のおっさんを見下ろしタメ息を吐く、受付嬢。


その瞳は絶対零度の如しだ。


3人組はなにかに目覚めそうだ!



「で?森3はなぜ縛られているので?……趣味ですか?」


「森3?」


横から可愛らしい瞳、この期待答えましょう。


「森3とはこのおっさん達のアダ名ですよ。」



受付嬢はランスを背中の服に入れられているおっさんを指差す。



「職業、前衛職ランサー、Bランク、疾風のナオキ」


「ふむふむ」



次は双剣を、何故か頭に器用に角の様に飾られているおっさんをを指差す。



「職業、前衛職ハンター、Bランク、双獣のマサキ」


「ん、?うん。」



次は杖を、昔話キノピオの様に鼻に飾られているおっさんを指差す。



「職業、後衛職魔法使い、Bランク、魔賢のコウキ」


「あ。」



何かを察した様子の白夜、頷く受付嬢。



「名前の最後のキを3つ合わせて、森。3人組、森3です。」


「なるほど、よく燃えそうだ。」


「そうですね。」


「まって、なぜそう行着く?」「萌えそうって?ゆった?」「いやまずこの女、そうですね。って笑顔で言ったぞ。普段ピクリとも笑わん癖に。」


よく吠える雑草共ですね。


「なんだか、興奮してきだぞ?」「食用なら喜んで。」「いいや騙されるな…!アレは雑草とか思ってる目だぞ!」


はぁ……


「それで、コレがホ3を殺った暗殺者ですか?」


「うん、それを後ろからドーンてね。」


Lv41の暗殺者の職業、確かに職業の特性的に防御力は伸びにくですけど、不意打ちとは言えど一撃で? いえコレでつめることは出来ませんね。


「ホ3ってなんだ?」「木とホを間違えただけだろ?」「いや明らかにアホのホだと思うぞ?」


うるせぇなコイツら。


「ハクヤさん、今回の件、私から感謝をさせていただきます。 ”こ ん な ん”でも、一応うちの上位勢ですから、ありがとうございます、改めて後日……」


「いやいや、不意打ちでなんとかなっただけだからそんなお礼言われてもっ!」


「それでも、3人を拾ってきてくれなかったらダンジョンのモンスターに殺されていたことでしょう。ですからありがとうございます。」


わたわた、小動物みたいで可愛いですね。


「わかった!わかったよ!」


「ごめんなさい、一応後日、お礼と一緒に事情も詳しく聞くことになると思います。」


「あー、はい、大丈夫!です!いつ頃から来れば……?」


「朝頃迎えを出させていただきます。」


「いえ、ちゃんと来ますよ…?」


「いえ、此方の不手際で迷惑をかけるようなものですから。」


「………はい。」


ふふふ、賢い子ですね。


「それでは、この話は置いといて、今回の成果(・・)は売却されていきますか?」


…これにも気が付きますか。本当に…賢い子ですね。


「はい!」


この子は親切にするだけすれば、うまく付き合えそうですね。


「なぁ、こんなんでもって」「こえー女狐こえー」「アレ脅しだよな?証拠として売れよって言う」


「「「こえー」」」


……………


「…お姉ちゃん!ちゃんと餌も上げるから!散歩もちゃんと連れていくよ!!だから!ポチとタマ、それにジョン・ドウを殺さないで!」


「ダメよ、その○○○○共はハクヤの悪影響よ、いま殺しとかないと。」


「順番的に俺がポチだろ?」「俺がタマか。」「そうしたら俺が身元不明の死体(ジョン・ドウ)じゃねーか!!」


いいえ、今から3人全員身元不明の死体(ジョン・ドウ)よ。





「口は災いの元……」


賢い子です。




ちなみに暗殺者は口に竹を咥えさせられています。

息を吐くとスピーと音が鳴る、こだわりの一品です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ