ちがうちがうそうじゃない。
レベル上げたから、普通に走っても結構な速さで降りれたな。
道中、いろいろな冒険者も見れたし!
しかしまさか、このダンジョンの防具って、皆あんなカッパみたいな防具だとは。
まぁ、言われてみればこんなネバネバするダンジョン、普通の鉄の鎧や、皮の防具じゃぁ来ねぇよな。
道中めっっさ珍しい者を見る視線貰うわけだ。
「恥ずかしくて十階層まで降りてきちゃったじゃん!」
明日は獣のダンジョン行こ……。
スライム、フレイムスライム、アイススライム、リーフスライム、シャドースライム、ライトスライム、ジャイアントスライム……。
「粘性のダンジョンってより、スライムダンジョンじゃねぇか。」
っと、確か。
「次がスライムナイト?」
いやいや、いやいやいやいや。
期待しちゃいけない、スライム系統は期待を裏切るモンスターだからな。
「ぜってーあれだよ、ジャイアントスライムの上に騎士が乗ってるか、騎士を包んだスライム出てくるよ」
あんなデフォルメの可愛いヤツはでてこんて。
俺の想像だとアレだからもうホラーよホラー。
「………でも、もしかしたら…………」
「なーんてね!わかってましたよ!でも想像とちょっと違う!!!」
裏切られた!!と叫び逃げる白夜を追いかけるのは、少し緑色と赤い菌みたいなモノが浮かぶ
ザ・不潔とゆった風貌がそのまま騎士の様な形をとったスライムだった。
「汚ない!!さすがに汚ない!!てかそのプルプルした剣?でどう斬るつもりだよ!!」
あぁ!!?なんか飛んできた!汚ない!!
俺!あの汚ないの相棒で斬りたくないだけど!!!
しかも多分今の俺よりはステータス高い!アレ!!
めっちゃ速いもん!!汚ないの撒き散らしながらものすごい形相?で走ってくるもん!!
「やばいって!!アイツやばいって!!!」
ああ、もう!!
「土魔法!《地崩し》かーらの!武技──」
白夜はスライムナイトの走る先を予測し、てか十中八九自分を追いかけてくるから其処に、罠のように大地を細かく砕き、足を止めさせる。
最悪羽とか生やして飛んでくるかも……と嫌な想像を振り切り、白夜は剣に魔力を溜め形を作る。
その形は鎌のようなものだった。
「《暴風の狩り》!!」
今偽装してる魔力そして武技のなかでも放てる強い武技だ
素材なんてイラン消し飛べ。
魔力の鎌を振るうと、振るった先全てが魔力の暴風に呑まれ、スライムナイトを消し去った。
「あー、なんで少し近接戦出来そうなヤツが触れたくない見た目してんだよ………」
あああ!何処かにかわいいスライムはいないだか?
「ん?居ないのなら創ればいいのでは?」
帰ったら皆と作ってみよー!
空元気を出そうと手を上げる白夜、少し停止するとスンスンと自分の体を嗅ぎだす。
「く、臭く……ない…かな……?」




