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俺が理不尽です  作者: セロリM
超越者

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無様に踊れ


なぜ、なぜ。


そう思った事は数え切れない。 だが、少なくとも億は越えているだろう。


私が──なにをしたと言うのか。


ただ、母と慎ましく暮らしていただけではないか。


村にも貢献した。 農業で、裁縫で。


なのになぜ私は四肢を捥がれ、贄とされなければいけなかった。


感情の自由を奪われ。


正常な幸せ(とき)を奪われ。


そして序列と栄光だけをもたらす道具とさせられなければならなかったのか。



停止した時で何度も考えた、考えて考えて。

理解が出来なくて、──怒り、そして


自分じゃないナニカに怒りを押さえつけられた。


自由になりたいとゆう感情さえ。


ルールを守る、そう定めた制約を抜けるモノ達への怒りすら。

 

消耗していく心と感情。



そうだったちょうど今みたいに───





──思考の渦の中にいたアンリの手が何かに握られる。



「『…大丈夫?』」


キミはそうやって私を救ってくれた。


「ああ、大丈夫だ(キミが居てくれるなら)」


「?…無理すんなよ?」


「ああ。」


もう怨みすら忘れた私の唯一の拠り所。

キミはきっとハニートラップ、頼みを聞いて貰うために体を私が差し出したと思っているだろう?

ま、まぁ確かにちょっとそう誘導したが。


違うぞ、キミだから私の初めてを捧げたのさ。


それに、頼んだのは契約の破棄ではない。

過去の破棄だ、

大分出遅れたがキミのモノになるための。


(いささか分かりにくすぎるかと。…初恋拗らせババアみたいですよ。)


(よし、その喧嘩かったぞ羅刹鬼)


「(元気になったみたいだけど、なんか嫁さん達と同じ表情をしている…?)」




「あんた、フラグ乱立しすぎなのよ、今に刺されるわよ?」


「教官は男女共に面倒な人に狂愛されますからね。」


「か、可憐さん、たぶんブーメラン…」
















「あれかね?」


なんか…すっごい血溜まりが召喚の陣みたいになってんだけど…


「あれだな、私が四肢を捥がれ場所だ、確かあそこで契約させられたから……たぶんあそこであっているぞ。」


………すげーヘビィな話をさらっとされた…。

ほらみろ全員すげぇ顔してるぞ。




 

『 お() 』


「あ?」



ラナ、マキナ、可憐が臨戦体制をとる

何処からともなく聞こえてきた声に、脅威を覚えたからだ。


空間が割れる、ひび割れ、大きな複眼がこちらを覗く。



『 我々の贄を盗んだ 咎人 ■■(ばんしに) 裁きを 』



響く、まるで警告の様に


響く、それは天命を告げる様に


──不遜で、傲慢に、神の様に。



悪魔の様な風貌でそれは口を開く




───汝は咎人なり




遥か昔に、人の心を溶かし誑かしたソレは、

──今なお、贄を逃さんと襲い掛かる














「マキナ、目を離さずよく見てなさい、 


アレが世界を敵に回しても、アレだけは敵に回すなと言われる怪物の力の一端よ。」






先に動いたのは化物だった、空間を砕き割り柱のような腕をアンリ伸ばす


次元が歪んでいる。

そう錯覚するような神気をまとい




「贄………ねぇ───」



その腕が白夜を無視しアンリに差し掛かる、その時

確かに世界が怯えた





「──人の感情を啜らなきゃ生きていけない寄生虫ごときが、 よく吠えたな、誉めてやるよ 」



───だから。



黒い暗い瞳をする白夜の背後から、無数のどす黒い武具が黒い孔から覗きだす。


それは一本一本が世界を消滅させられる程の神気を纏った武具だった。



化物は標的を即座に変えた。

この”恐ろしい”者を!



「───踊り死ぬ事を許してやる。

せいぜい嗤える様に無様に死ねよ? 寄生虫。 」



化物が気が付いた時には既に、白夜を凪払おうとした腕が多数の武具によって、大地に縫い合わされていた。


その事実を認識し化物は複数の目を見開く


焼ける、焼ける、奪われる!!!!


何千年と掛けた、我々の力がッッッ!!!



■■■■■■■■■■(オオオオオオオオオオ)ッッッ!!!??』



痛みを、感じた事がない、それどころか感情が押し潰され、それに痛みを感じていた女を嗤っていた化物が。


今初めての痛みに踊り狂う


歓喜じゃない。嬉しみもない。愉悦でもない。


ただ痛い、恐怖、畏怖、絶望。



──だがそれすら生温い。



「 顔を出せ、どう苦しんでいるのか、見えないだろ? 」



そう白夜が化物へ告げると、 黒い鎖が孔からザリザリと鉄が擦れる音を響かせ、


空間の亀裂に住む化物の首に刺さり巻き付き。


引きずり出す。



 

■■(なぜ)■■■■(なぜダァ)!!?

■■■■■■■■■(われワレがこんなメにィ)!!!?』


■■■■■■(ワレわれはカミだぞ)!!?──』




「 うるせぇよ 」



そう一言白夜が発すると、 化物は声とゆう声が発せられなくなる。



「はぁ、ま、なかなかの無様ぷっりだったぞ、 

 嗤えはしなかったがな、 だがもういい。」



───”飽きた”



そう白夜は化物に口を三日月の様にさせながら告げると


次の瞬間、化物の腕は全て鎖によって()がれ。


足も同様に捥がれた。



ビタンビタン、胴と頭だけで跳び跳ねるソレは


先程まで神に近いモノだった、そう言われても信じられないだろう。



だが今確かに、神に近いモノは蟻のように足を捥がれ、余興の如く潰された。


ただただつまらなさそうに、見つめる理不尽によって。



「───じゃあな、名も知らない寄生虫。」



化物が最期に見たのは、

無数の黒い武具で構成された獣の口だった。



















「アレが世界の最強達が恐れ敬うモノよ、

神格をもゴミの様に潰し、理不尽に対する理不尽。 


何もかも消滅させ、まるで終わりを押し付ける様なさまから付けられた、通称。


──《終末》の理。 


唯一純粋な人間で《深淵の怪物》の一柱に数えられる、絶対強者よ」





自然に導入させるだけの頭が足りないので、

あとがきに使ったスキルを載せればいいんじゃないか、そう思い付いた私は多分天才(違うし天才ならこんなことになっていない)



【錬成・神Lv6020】

空気中の魔力によって物質を造り出したスキル。


【模造・神Lv1036910】

造り出した物質を武具、神器に変えたスキル。


【放出・神Lv2963522】

造り出した武具を放ったスキル。


【操作・神Lv54236421】

造り出した武具を浮かばせたり、操ったスキル。


【強奪】

奪うことに特化したスキル。 

白夜が担い手のため制限がない。


【暴食】

何かを食べて粗にすることに特化したスキル。

白夜が担い手のため制限がない。




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