キミは本当ーーに!鈍いね? lfアンリ
ああ、そうゆえば。
「そうだ、アンリさん、昨日言ってた頼みってなんですか?」
「ふむ、そうだな」
そうアンリさんが言葉を切ると俺に真剣な顔を向けてくる。
「───私の制約と契約をキミに上書き、いや前の制約と契約の破棄、そこからキミに制約と契約を立てたい」
……へぇ
確かに今立てているアンリさんの制約や契約は望んで立てたモノじゃないとは知っていたが。
「いいの?それじゃあ俺が上になっちゃうよ?」
制約、契約
ある上位生物、神、悪魔、精霊、天使に誓い、そして自分に絶対破らないと決めた”制約”
それによってそれに遵守する”力”を得る事が出来る
これが一般的な制約、契約。
だがごく稀に多人数に贄として捧げられ、そして無理矢理、制約を立てさせられ、契約させられる事がある。
アンリの場合はこれだ。
アンリは遥か昔にその土地のルール、序列、栄光、を”確実に”その土地の者が得られるのと引き換えに
──アンリは時と生死さらに感情の自由を奪われた。
ならばなぜ今感情があるのか?
それは千年にも渡る研鑽と経験により推測を立て
限られた感情でなんとか編み出した制約の魔術
それを自分に掛けているからにすぎなかった。
だがそれはしょせん仮初の感情、そして感情を発散させるにはあまりにも狭すぎる自由。
そしてそれにうんざりしたアンリは、自分が立てた制約と契約を破棄するために行動に移した。
そして、見つけたのが白夜だ。
自分に触れるだけで自分が望まない制約や契約を崩す程の規格外過ぎる気を持つ白夜
そんな存在が制約や契約の魔術を憶えた、それはアンリにとって渡りに船とゆうやつだった。
だが白夜が疑問に思うのはそこではなかった。
「そんな事をしなくても破棄だけでいいんじゃない?」
今まで頑張って耐えてきたんだから無理にまた俺に縛られる事はないと思うだけど
破棄だけして再度制約、契約を立てなくてもいいんじゃないか。
そう白夜は思った。
だがアンリは首を横に振る
「無理に”ルール”に従うのはもう御免さだが、自分が一から定めた……自由なら縛られてもいいと思えたのだよ。」
「そうゆうものかな?ま、分かんないこと考えてもしょんないか、じゃあ最初は破棄からしようか」
「……はぁ、ま、今はそれでいいさ、頼むよ」
何故呆れられた……?
まぁ、あとで聞こう。
そうだ、ついでにこの職業も試すか。
〈制約と契約の神〉〈定める者〉
無数にある職業の中でも契約、制約に対する最高位の職業、さてどんな恩恵があるかな?
こそこそ裏話
よく女性にだけ好かれているように見える白夜ですが
男にも同じくらい好かれています。
ただおじいちゃんがガチのBL反対派なので出てこない、いや出てこれないだけです。 ちなみに男の娘はいいみたい。
これによっておじいちゃん同盟で一時期戦争になったとかならなかったとか。
だから三段たんこぶが出来てた事とは無関係だとおもわれる。(たぶん)




