最高長議席
視点.テト・エルドラド
総議会、最高長議席。
歴代の中でも特に優れた、禁界領域者7名が座れるとされる席
そしてその7名だけが入れる部屋──
──の筈なんだがねぇ……
チラリとアンリの方角へ、テト・エルドラドが、目を向けるとその右にはいつも通りラナ・レデェーネ、左の席には白夜が足を組、頬を着きながら座っている。
いつもならフィンレー・コリンズが座っている場所の筈だがねぇ、と震えアンリの後ろに護衛を装い立つ情けない犬の様な姿のフィンレーを見る
はぁ……まったく急展開に私は着いていけないよ。
ここ何十年は変わることないと思ってた席はいきなり空席になるし……
しかし、なんかあの坊や…あの犬より似合ってるね……様になってるってゆうのかね?
……みんな話し出さないし、こりぁ私が切り出さなきゃダメかね?はぁ…
「アンリ、一応ここは部外者禁止じゃないのかねぇ。」
「ん?なんの事だ…?」
……?
「ん?いや部外者三人いるがいいのか?って話だよ」
部外者、白夜、可憐、マキナ、の事だ
「…?」
んんん?
「いや、だか…」
「ああ、違うそうじゃない、別に部外者禁止などとルールを作った憶えはないぞ?」
……
………は?
「なによそれ?私聞いてないのだけど?」
「言ってないからな、てより貴様は妹を連れ込んでるだろ。」
「はぁ?マキナが部外者っていいたいわけ?」
「なぁ、部外者その1 飽きてきたから帰っていいか?」
「ダメだぞ。あと部外者は部外者だぞ。」
「いい度胸だわ、表でなさいぶっ飛ばしてあげる」
あー、こりゃダメだね話が進まなそう。
それより、そうかそう言われればそんなルールも規則もなかったっけね。
頭固くなったかねぇ、と頭をポリポリと搔くテト
「ああ、そうだ可憐くんを最高長議席に登録する、文句や疑問があるヤツは言ってくれ、聞いてやろう、ただしその時点で馬鹿だと確定させてもらうがな」
そう思っている時に限ってぶっ込んでくるねこの子は、てか実質文句ゆうなよ、じゃないか。
ま、私は文句ないけどねぇ……てよりやっぱその話か……
「はい」
おっと、あんなこと言われて手を上げるとは何処の馬鹿だい?
手を真顔で上げる白夜
あんたかいっっ!!
「なんだ馬鹿」
「おれ、聞いてない。」
そりゃ聞きたくなるわ…!
最高長議席四人の心が一致した。
「ついでにわたくしも聞いてないわ!!」
したり顔で頷いてたあんたもかい…
「可憐さん、大出世ですね!」
「みたいですね…?」
そして本人の了承もなしが確定したねぇ!?
「アンリ…あんた…」
「アンリちゃん…」
「ア、アンリさん…」
「アンリ様…」
ふむ、と考えるように口に手を置くとアンリはおもむろに白夜の手を取る
「…?なんだ?」
そしてぐいっと白夜の手を自分の胸に置かせる
「んなっ!!?」
「わーお」
「わわわっ」
「お盛んねー」
「み、みちゃダメです!可憐さん!!」
「……」←(熱で人体の動きをみれる人)
なんでいきなり自分の胸を触らせてんだい!?
「ダメか?」
「大胆的な色仕掛け!!?」
そうゆうことかい!?
「てか本人に聞けよっ!?」
そりゃそうだ…!!
「ふむ、それもそうか。」
納得したなら手を放してあげな!!顔真っ赤だよ!?
「どうだい、可憐くん、キミがこの話を受けるとキミの主の白夜くんの格が上がるよ?」
「あ、じゃあ受けます。」
いや、その子の格はもう十分過ぎるとあたしはおもうがねぇ?
「いやいや、おれの事なんて気にするなよ?ガチで」
あ、本心から言ってる人格者って話は本当だったんだねぇ、さっき串刺し事件、見た時ヤバいヤツだと思ったけど。
「では適当に権力握っときたいので受けます。」
それでいいのかい?確かにデメリットはないけど
「そうか?まぁ可憐がいいならいいか。」
こっちもこっちで軽いねぇ……
一応この立場持ってると国の長位の権力を持つことになるんだけどねぇ……
まぁたまにそんな私たちにケンカ売ってくる馬鹿もいるけど。




