いた?気がする…lf理不尽様
おお、キレてらっしゃる…
「止めたほうがいいかな?」
「いい」
おや、アンリさんに止められた。
「いいの?」
「ああ、この総議会の地盤ごと消し飛ばすつもりなら止めてもらおうと思ったが、どうやら可憐くんはそのつもりはないようだからな。」
いや、お宅の組織の人が死にそうなんだけど?
「構わない」
そう…(無関心)
それより、可憐は何に怒ったんだろうか?
ふーむ思い当たるふしは……
白夜の脳内に流れるここ数日のイタズラや特訓の数々
白夜は ツイー と目をそらした
「鬱憤貯まってたのかなぁ……何故だろうなぁ……」
「いや、あんたが考えてる事は何となく分かるけど絶対違うわよ。」
そうなの?あ、一応結界貼っとこ。
何故だ……
何故こんなことになっている……
私は……
私は………!
ただ父の仇を……!そう呟くセオドア
私の家は遥か昔から続く高貴な家柄だ
父はそんな家を自分の代でさらに大きくした偉大な方だった。
父は優しかった、周りの没落寸前の血の役割を果たせもしない者たちを支援し配下においてやり
そして魔法もろくに使えないゴミの様な劣等種を役にたてるように考え、使い道をみいだした。
父は誰よりも強かった。
若くして魔法協会 第七席に座り
そして数多の炎の魔法を使いこなし
ありとあらゆる魔法の書の担い手であった。
そんな父が死んだ。
ある試験を担当していた時の事だった。
卑劣な罠だった。
父の将来を妬んだ周りの者共がよりによって
混血共の親玉、屑の親玉 式理と手を組み
父を試験中に事故と見せかけ殺した
殺してやる
惨たらしく殺してやる
父を裏切った者を、父の期待に応えられない劣等種共も、我ら高貴の血をバカにするように混ざり卑劣な罠で父を殺した式理共を
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
「殺してやるゥウウウウウウウウウウ!!!!
式理ィィイイイイイイイイ!!!!!」
泡を吹きながら憎悪の眼差しを白夜に向けるセオドア
皮肉にも白夜のせいで、その数日で老けた様な顔のセオドアそしてその顔で泡を吹きながら怒鳴るその姿を見て
ようやく白夜の記憶に覚えが生まれた
アンリに言われた自分が廃人にさせた?その人を
「あ、思い出した、確か属性の適正と魔術の適正も分からないで属性違いで魔術を使えない人をみて劣等種族扱いしてた人か! そうゆえば俺の試験官だったな!懐かしいねー、え、あれ?あの人ここの幹部とかじゃなかったけ?見かけないけど死んだの?」
目の前が怒りで真っ赤に染まるセオドア
「式理ィィイイイイイイイイイイイッッッ!!!!!」
セオドアの背後から赤黒い術式が無数に浮かび上がる
セオドアが今発動しようとしているのは 竜の息 炎の魔術を無数に束ね放つそれは一撃で国を焼く威力を持っている。
セオドアの禁界領域者たる所以の魔術だ
発動には一年の魔力を貯めなければならない、だが式理を滅ぼすと決意した日からコツコツと貯めた魔力
それがあれば四回は発動できる
そう何処か冷静に考えるセオドアは表の怒りを抑えることなく発動させた
セオドアの術式から無数の赤い線がレーザーの様に白夜に迫る
しかし白夜は何処か楽しそうにその迫り来るソレを眺めていた




