理不尽様の弟子ですよ
メイガス
今のところは良いとこ無しの情けない風貌のジジイマジでなにしに来たの状態だが、その真意はいかに?
(アンリ)知らん興味ない
(ラナ)殺せるかどうかと言われたら殺せるからどーでもいい。
(白夜)ジジイ、貴様のストック残りはないぞ?
フィンレー・コリンズ
アンリの護衛騎士
今は試験官を理由にアンリの側を離れている
その実、トラウマがアンリの側にいるため近付けない。
それでいいのか護衛騎士。
一応、十三聖王、金色の神狼とゆう称号を持っている。
「へぇ~ー、あれ殺戮公じゃん…? なんで十三聖王を下ろしてまであんな雑魚だしてきたの?」
え?もしかして殺せないって察して、こっちのプライドを傷つけに来た?
いやいやと白夜の横に座るアンリが否定する
セオドアにはそこまで考える頭脳はない、と。
「あれでしょ、たしかあのなんとか公って術者殺しってゆう呪いを受け持ったヤツじゃなかったかしら」
え、はぁ?まさかそれで十三聖王よりも殺せる可能性があると思ったのか…?
え、ばかなの?
「それに可憐くんの書類に術式を使い戦うと書いてあったからな」
「えぇ、嘘に決まってんじゃん、誰が見るかもわかんない書類に本当の事書くわけないじゃん」
まぁだよな、と三人が頷く
「え、本当に信じちゃったの?」
「ああ、アレの事だ無能にそんな頭はないか。などと考えたのだろう。」
え~ー
「あんな、無効化ーみたいな特性持つやつより、身体能力のゴリ押しができるコリンズさんの方がまだ戦えたな。」
あれじゃあ可憐の遊び相手にもならないな、と呟く白夜
「あ、結界に張られてる安全装置の電源落としたな」
普通そうゆうのって致命傷を受ける瞬間に落とさない? 今落としたら普通に自分の駒も損傷する可能性もあると思うんだが。
「白夜、世の中そんな事を考えて動くやつなんて希よ、 それにそこまで考えられたらこんなこと仕出かさないわ。」
少し調べればお門違いだって気が付くのにね。
と何処か怒りを含んだ表情でラナはそう吐き捨てる
▲▽▲▽▲
「ラァ!!!死ねや!《メテオバースト》ォォォオオオ!!!!」
火で出来た蛇を掻い潜り、男は可憐に接近すると技名を叫び、背の丈を越える大剣を振り下ろす。
ドン!と何かが弾け砕ける音共に、試験会場に大きな亀裂が入る
「おお、すごい威力。」
男は背後から聞こえる声に驚愕するが、そこは何人もの気術者、魔法使いを屠ってきたプロだ瞬時に大剣を背後に横払いを放ち距離をとる。
いな、いな、否。
距離をとってしまった。
気術者を相手に
「誘われいるのですかね……【ファイアバレット】」
男は焦る、その熱量をもつ銃弾に
何故今日に限って自分の呪いが発動しないのだ!と
二つの不運を男は呪う
化物みたいな実力をもつ相手を
そしてそんな相手を殺せる唯一の手段が発動しない状況でやらなきゃいけない事を
「ぐぅっっ!!?」
男は銃弾をいなす為に身を捩り、前へ前進した
だが男は銃弾の通ったあとの熱気に皮膚が焼かれ
大剣は熱せられ持つことすら出来なくなってしまう
「くっっ(魔力で相殺してもこの熱さかよっっ)」
そう男が焼け煮たる会場の地面を横目に痛みを我慢し、可憐に向かい走っていると
男を迎え撃つ、可憐が手を中に開くと、そこには一振の大剣
男はそれをみた瞬間、薄々勘づいていた事実をみとめた。
自分の呪いは発動しなかったのではない。
発動していてアレなのだと。
それと同時に男は逃げた、恥も、勇気も、慢心も全て捨てて
だがその判断は遅すぎた。
男はその事に気が付く事もなく、細胞も長年自分の一部だった呪いすら遺さず
燃え尽きた。
呪い
体質、デメリットとそれを補なって余りあるメリットがある、生まれもって持った異常
ごく稀に後天的に取得することがある。




