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俺が理不尽です  作者: セロリM
超越者

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一次試験突破


「よし、さっさとこの禁術、解いちゃいますか」   



先程までの気の抜けようなど無かったかの様に、可憐は元気にそう宣言する



「うん、せーのでやろう」



マキナはその声に同意する様に自分の手に魔力を込め、手を触媒と思われる熊の人形の方に向ける



「ふ、ふ、ふ、レデェーネ様、破壊しなくとも解く手段ならありますよ」


「え?そうなの…?」


「ええ!教官が教えてくれた知識にありました!」



そう自慢する様に胸をはる可憐

それならば……と、その解く手段を手伝おうと、可憐の指示を聞きながら準備を始めるマキナ



「よし、完成です」


「うん」



そう二人で禁術の解き方の準備を1分で終わらせた二人は互いに顔を合わせ頷き笑う



「これであとは……人形を両手で抱えてから」


「少しかがみ、人形を渡すように前に出すでいいのかな……?」



そう準備中にどうゆう作法(・・)が必要かを可憐から聞いていたマキナが口にしながら周囲を警戒する様に気を配る、万が一があってわならないからだ。



「それではいきます。はい●▲■ちゃん、この子の手を握って帰るのですよ、そうすればもう迷子にはなりません。」



可憐はそう人形を前に渡すような体勢で、口にする。


そしてある重大な事実に可憐は気が付く、アレそうゆえばこの後、どうなるのでしょう?


白夜から方法を聞いたがいいがこの人形をいつ下ろしていいのか等を聞いていなかった事を思い出した



「レデェーネ様……解けました…?」


「は、はいちゃんと解けて来てます」



成る程なら完全にこの禁術が解けるまでこの姿勢でいればいいのかと可憐は納得する




そんな時、可憐の手から人形が、ナニかに持ち上げられる



「か、可憐さん……」


「いやです、見ません」



確かに握り落ちないように持ってた人形が持ち上げられたナニかに、ソレを感じた瞬間


可憐は目を閉じた、見てはなるかとばかりに



『ぁ…り……が……ぁとぉ』


「……」


「か、可憐さぁん……」



目を閉じ必死に頷く可憐、マキナは目を離すわけにもいかなく、その光景を直視して涙目になっている



「(ホラー系なら始めに言って下さいよ!!教官っっ!!!)」



目を閉じながらこんなことなら触媒破壊しとけば良かった!!と思い色々な意味で涙する可憐



「と、解けました完全に」


「目、開けて大丈夫ですか…居ませんか。」


「は、はい」


「ほんとですねしんじますよ」



目を開ける可憐、そこには確かに居なかった

まぁ良かったと何だかんだ根が優しい可憐は色々な意味で安堵した可憐はマキナの方に向き───



───硬直した。


  






『ぁ■■▼ぉぉ■■ゃ■』



「「……はい。」」












一次試験、死傷者なし、重傷者なし、軽傷者なし。


合格者 田中可憐 マキナ・レデェーネ 七塚(ななつか) (みさき) ルト・エルデス



田中可憐、マキナ・レデェーネ


両者、瞬時の異常に対処し迅速な解決を出来たため、一次試験を突破とする。文句無し


七塚岬


一人ながら自分の状況を正確に判断し、禁術の性質を推察、見事的中させたその洞察力、さらに急激な環境の変化への対応力を踏まえて、一次試験を突破とする。


ルト・エルデス


一瞬混乱に陥りはしたが即座に建て直し、禁術への対抗策をその場で生み出した、その事により

十分な対応力、知識を確認、一次試験を突破とする。





          試験官フィンレー・コリンズ

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