大丈夫、そう言えるなら
【灰神の巨剣】
この剣はある神話をベースに創られた人造の神器
一振で大地を灰へ、二振で海を蒸発させ
三振めで天を灰塵に帰す、とゆわれている
担い手:田中可憐
その鑑定結果を見て、白夜は顔を綻ばせる
「可憐、他のも装備出来るだけ持ってきな」
そう軽く告げる白夜に、可憐は遠慮気味に首を横に振ろうとするが、それを白夜は手で止めると
「これはもともと、可憐が装備できる物しか選んでないから可憐が使わんなら売るか倉庫の肥やしになるだけだ、遠慮すんな」
そう笑顔で可憐へ言う
ならば、と可憐は自分の直感に従い選ぶ
【炎の加護】
持つ者に再生と再誕の加護を与える
【原初の火】
原初の火が込められたとされる宝石
持つものにどんな暗闇も払う火が灯る
【落陽】
日は沈むとされる現象を再現した呪具、そのためあらゆる熱、火を封じ込めるが、その分封じたモノを解けば封じた時の非では無い程に燃え盛ってしまう
【太陽の刻印】
これを宿す者に、ありとあらゆる厄災を焼き払う力が宿るとされている。
日が天にある間、適性者の適性度に応じ力が跳ね上がる。
適性者:田中可憐・120% 12倍
………
禁具のほとんどを装備し、扱えるまたは使いこなしていると表せる程の可憐を視て、白夜はまたも微笑む、やはり間違っていなかったと。
「こ、これ本当に貰ってもよろしいのでしょうか……」
可憐は自分の身に纏っている禁具の総合値段を想像し声が震える
白夜はその可憐の姿を頬に手をつき、眺めにししと笑う
「いいんだよ、それは俺からの合格祝いってことで、な?」
「で、でも私まだ試験も……」
「大丈夫大丈夫、俺やおじいちゃん、創楽の試験を合計しても可憐なら余裕でクリアできるよ、もし油断しても落ちようがないからな」
子犬のように震える可憐の頭を、失礼だとは思いつつ励まし激励を込めて乱暴に撫でる
「わ、わ」
「大丈夫だ、な?」
「は、はい」
ニコリと白夜は笑い、可憐に背を向けると店を出るぞと声をかける
「ま、まってください教官~」
「あ、そうだ可憐」
「はい?」
「アンリさんの後ろにいた銀髪憶えてる?」
「はい!憶えてますよ?」
「どうだった?」
可憐はこの場合のどうだった?は強さだと察した
「えっと……多分ですけど警護隊長とかですよね?あの銀髪の人」
「(ぷっ)…ああ、あれはアンリさんの警護隊長だ勝てそうか?」
「ムッ、馬鹿にしないでください、流石にあの人には余裕で勝てますよ!私一応隊長ですよ?」
「にはは、そうだな悪かった、でもそう言えるならやっぱり余裕だよ」
「?そうなのですか?」
「そうなのですよ?(だってアイツが試験官だもん)ま、明日にはわかるよ」
「まーた教官悪いかおしてる、かわいいだけですよ?」
「うるさいやい」
そう話し店をでる”三”人、そして可憐は自分が店を出たあとひっそりと景色に溶ける店に気が付かずにいた
(まだこうゆう搦め手には弱いな、ここも用訓練だな)




