閑話 動きだすダンジョン内事情
「外の様子はどうだった?」
「長……やはり神様が言ったように全くの別世界でした…」
「うむ…」
「我等は……どうなってしまうのでしょうか…」
「…っ、大丈夫だ、すぐに当ては見付かる……とは無責任な事は言えんな……カリナ、残りの武具や子供の食料はどのくらい残っている。」
「残り僅かです…もって一月、早くて半月で……」
「っ…武具も問題だが…子供の食料が目先の問題だな…それに果実も……、クソッこんな時に暴走期など……!」
「長……」
「すまないカリナ…情けない姿を見せた。
カリナよ外に人種または知性種は居たか…?」
「その事ですが………」
▼▽▼△▲△
「成る程…黒い神日……神位級の魔法…か?…たしかに…昔の神話には命を何千と捧げ、国を燃やし尽くしたと言われる神位級の魔法があったとは聞くが……そうではないのだろう?」
「はい、あれは紛れもない神日でした。」
「うーむ」
「長…私は…!」
「大丈夫だ、疑ってなどおらぬ、だがそれなら問題だそれだけの技術のある国に飛ばされたとなると……我等との交渉の席にも付いてもらえない可能性がある……と言うより付いてもらえんだろう。」
「…国…?」
「?国だろ?その様な兵器を─」
「違います!」
「──なに?」
「黒い神日を使った者は一人の魔導師?でした!」
「なんだと?──それは……、誠か?周りに人の影は…?」
「私の断域には…その者意外の生命は感知しませんでした。」
「カリナの断域を騙せる者が千もいるとは考えられない……ならば、ならば───!!超越者……!!!」
「超…越者?」
「成る程…!ならば!カリナ」
「は、はい!」
「そのお方の気配を覚えているか!?」
「はい!!」
「ならば!儂は外へ行く、カリナ付いてこい、もといそのお方の元へ案内を頼む」
「長!?そんな危険を─」
「ダメじゃ…儂が行かねばならぬ!!代理は予定通りマナにまかせい!!行くぞ!!」
「長ァ!?」
ネタバレ。
神日 → 太陽




