閑話 メタル系
おー、銀の液体がぽよぽよしてる!!
液体がそのまま跳ねてるからちょっと……
「思ってたのと…ちょっと違う……」
「イエス。私も私の想像以上に液体でしたね……」
まぁ、スライム系は他のダンジョンでも見たから、メタル系になっても姿はそのままかな、とは思ったけど。
「新しく追加されたモンスターなのであの人気ゲームの見た目で出てくる…と、思ったのですが……これじゃバブルスライムですね。」
「うん」
しかもめっちゃ好戦的だし…
「見て、あいつめっちゃ口開けて威嚇してる…」
口の中まで銀色だからグロテスクではないけど…
「可愛くないですね…」
「うん…」
………
「これって特性は同じなんだよね…?」
「イエス。特性はちゃんと同じにしましたから。」
「じゃあ魔法は効かんのか…」
「一応…魔法無効化や魔法軽減・極、魔法吸収・極、魔法防御力超強化などのスキルは入っておりますが………」
へー、やっぱり効かないのか!
なら!【消滅】【星】【神鳴】を合成させた魔法で!!
「…【墜滅】」
白夜がイタズラ小僧の様にそう呟くと、世界が赤黒く染まり次の瞬間
─音と言う音が消え失せ、世界に大穴を開ける。
消滅の理が付与された星に、神鳴りの究極の速度が合わさったのだ、その破壊力は他の追随を許さないだろう。
世界内の周囲は白夜と智核、意外の全てが消滅、物質、命、全てが消えた…
─当然メタル系のスライムも。
その事実に首を傾げる白夜
……あれ。
「まぁ、と、言っても限度がありますよ…流石にスキルの容量、理を軽く越える攻撃には、無効化もなにもありませんって」
あれー
「えー。」
「自分の魔力量を考えてください……確かに世界を消滅させるような攻撃では無かったとしても、そもそも大陸を消せるような魔法に耐性もなにもあるわけ無いじゃないですか…──あ、そうでした」
少しイタズラを思い付いた顔の智核に嫌な予感を覚える俺。
《テレッテッテー♪レベルが上がりました。》
聞こえてきた効果音に少し肩の力が抜ける白夜
お、あの効果音、結構好きなんよなぁー……て、あ。
確かあの効果音ってレベルアップ毎に鳴るよな……
あーてかこれ智核の声か…ん?まって?
俺今回どれくらいレベルアップするの……?
ニンマリと笑う智核を見ながらこれが暫く鳴り続けるのか、と少し唖然とする俺。
智核のイタズラを受けるのは結構初じゃない…?
《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》《テレッテッテー♪》……………
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あ~
「頭にまだ鳴り響いてる気がするぅ!!」
「大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫だけどだいじょばない…」
このレベルアップの効果音はこれっきりでいいな
「ふふふ、そうですね出来るのでやってみましたけど、これ最初の一回位でいいですね」
「途中からぶれて聞こえてきたもん…」
「ふふふ、それでは他の種類も出しますね」
お!
「頼むぜー」
こんど鳴り出したらAボタン連打だな。
ぐあいがわるい…
白夜 Lv96557………………………………………………………………………




