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俺が理不尽です  作者: セロリM
二度目の厄災

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だれかの為に

ん?なんだあの二人また喧嘩中か…仲がいいなぁ

しかし何時もよりもキレが無いな、…あぁ今日の事気にしてるのか…


まぁ…責任強くて結構な事だけど…今回の死傷者が少ないのも少なからず二人のおかげだっ…て言っても聞きやしないんだろうなぁー


全く似た者同士だよ


のっくしてもしもーし、なんてね


「入っていいかー?」


「「!?ど、どうぞ!!」」


なに慌ててるんだぁか…

ん、……意外と元気か?どうやら心は折れてないらしいな、よきかなよきかな

心が強くなきゃこんな責任重大な仕事やってられんしな。


「おじゃましまーすと、ホレおみまい」


最近人気のシュークリーム屋さんの限定シュー、500個入り


実家が出してる店だからちょっとズルくせぇけどいいよね…


「わぁ!!とグラマス!!ありがとうですわ!!」


「にひ、こっちのセリフだよ、ありがとなあんなイレギュラー一人で止めてくれて助かったぞ」


静一さん(表じゃさんずけ出来ないから心のなかでしてる)は意外と甘党だからな、よく後輩たちにはブラックコーヒを差し入れされてるけど…雰囲気のせいだな…多分


「そ、そんな…」


「グラマスー俺にも何か無いのかよー!」


「あ……」


「あ!?」


なんてね


「ほれ酒と酒」


「わー!!グラマス愛してるーーー!!」


「俺はそうでもないかなー」


「なぜだぁーーー!!?」


よいしょ、っと


「さて二人とも今回の件、本当に感謝する」


頭を下げる白夜に慌てる二人

頭を下げてくれるこの人の人のよさは分かってる、だが天下のグランドマスターがどんな一件だろうとも、こんな姿を見られては”中”にも、”外”にも隙を晒してしまう、そんな事じゃギルドが崩壊してしまう。


「大丈夫だ、見られては駄目だと言うなら”万”が”一”にも見られないようにするだけだ、だから本当にありがとう二人とも」


顔を見合せ困り顔の二人

本当に困るのだ、二人は感謝をされるような事はしていないと本気で思っているから


そんな二人を見て微笑む白夜


本当に優しく強い二人だ、なかなか豪快で周りを巻き込む事はややある、がそれでもその結果に責任をちゃんともてる


静一は大津波に呑まれそうな一般人を助けるために大津波ごと大地を周辺を全て凍らせた、人以外を全てだ、心無い者は罵詈罵声を浴びせるがどうしろと言うのだ?あのスキルはそんな容易く制御できない、そんなのは”常識”だ、強力なスキルであればあるほど制御が効かないそれが唯一の弱点だからだ、それを制御出来ないのならば使うな?凍った物はどうする?こんな力を個人がもっててもいいものじゃない?助けられ、助かったと知れば誰のお陰かも考えず、いや知っていよう共、責任を誰かに付けたがる……下らない。


それでも静一は人を助け当然だと胸を張り誇りを掲げそして約束も破らない。


本当強い子だよ


紅は大厄災を前に習っていた武道を片手にモンスターを一人で狩り続けた、それも自分の育った孤児院を背にしながら、ただ一人で。


それを強いと見れば孤児院の援助金をちらつかせ自分の私兵に抱えようとするもの、これだけならまだいい金が必要事につけこみ”体”果てには金の誤魔化し、こうでもしなきゃ生き残れない?なら死ね


それでも誰の手も借りようとせずに戦い考えれる強い子だ


知ってるか?この子が金使いが荒いのは事実だがそれでも殆どを孤児院の援助金に当てている


まぁそれでも貧乏だった反動からか何時でも稼げるか…金使いは荒いが…(大事なことなので二a)



そんな二人も俺の自慢だ

俺は人にそこまでの期待や感情を持てなくなってしまった、でもそれでもこの子達は自慢だと思えるし愛おしいとも思える


人の為にと思えなくなってしまった俺では、皆の心配を振り切ってまで誰かを助けようなんて思えないけど皆なら自分達で一人でも多くを助けれる筈だ


俺はそれを助けよう他者(だれか)の為じゃなく

俺の大切な人達の為に


元々の性格は紛れもなく善な白夜、だがそれを壊したのは人である

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