表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が理不尽です  作者: セロリM
二度目の厄災

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/380

這い出るは……《3》

視点.きた しずく


あ~


「鬱陶しいっ!!」


この腕斬っても斬っても再生する!!


「やっぱ斬り飛ばさなきゃダメ っね!!!」


その証拠に胴体は再生しても

静一さんが斬り飛ばした・・・・・・腕は再生してないみたいだしねっ!!


「と!!!」


迫り来る巨椀を斬り蹴り飛ばす雫


「それも何時までもつか……っ!!!」


「のたうち回りながら腕伸ばすなってのよ!!!」


確かに静一さんが言うように何時までもつか…

この斬り飛ばしたのもくっ付ける様に近付けたら再生しちゃうかもだし


なにより


「覚醒したら全回復はデフォよねっ!!!【炸斬り】!!!」


「否定できませんわ!!【氷壁ひょうへき】!!」


っっっ腕を縮めたっ??


「静一さん!!!」


雫が静一を庇うように前え出る


「雫さん!?」


━━━ボン !!!


刀一本じゃっ、この威力は受けきれないッッッ!!

だからって避ける選択肢もないのだけど…ね


白から貰ったスキル【思考速度強化】と【アイテムボックス】

これ便利ね……


【アイテムボックス】そこからもう一本の刀を取り出す雫


この間実に00.3秒


「北二刀流、一型──【双裂き】」


四つにかたれる巨椀は雫と静一を避ける様に落ちる


再生されちゃ面倒ね


「北一身流、脚型【落花】」


刀を振り抜いた体制から斜めに放たれる踵落としは、四つに分けられた巨椀の胴を断ち切り落とした


「ちっ、やっぱり効率悪いわね……これじゃとてもじゃないけど後四十本の腕を落とすのは無理ね……」


忌々しそうにそう吐き捨てる雫


「ありがとうございます雫さん」


「いいのいいの、あんな何本も対処してる時に撃たれちゃ避けれないわよ

それよりもアイツの体力どのくらい?」


「っ………86932…ですわ…」


チッ


「やっぱり…ね」


「どうしてですのっ……」


「あの口臭野郎…私達と戦ってる時からあの胴体からダンジョンに伸びてる腕で命を喰らってる、だと思うわ」


「命を…」


「ええ、家の家柄的にアレと似たのと戦ったことあるから間違いないと思うわ…」


白が言ってたわね…向こう側のモンスターがこっちの神話に影響を受けてきてるって…


まぁ全くなにの影響受けたかまでわ分からないけど


「とりあえず…厄介ね…」


こっちの準備もさせる気もないようだし…

静一さんの準備…二割も終わってないわね……



思考を重ねる二人に休まず迫り来る巨椀

それが余計に二人から冷静な判断力を奪っていく


だからソレに気がついた時には…


「雫さん!?あのデカブツさっきより縮んでますわ!?」


「!?」


ヤバイ





次の瞬間、空を細い何かが貫き細い何かが揺れるのと同時に雲が割れた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ