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俺が理不尽です  作者: セロリM
二度目の厄災

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這い出るは…… 《1》


遥か上空からゴォンゴォンと一定の合間をあけ何かを煽る音が地上に鳴り響く


それを見上げ怒鳴り声を上げるは赤髪の女性


「テメェ!!このっっ!!!蜥蜴野郎ォォオオ!!ずりぃぞ!!降りてきやがれぇぇええええええ!!!」


(オレがアレの手伝いしなきゃなんねェのかよ……頭弱そうダなぁ)


(レリファン貴女には言われたくないと思いますよ…?)


(……全部纏めて吹っ飛ばしちゃダメかなァァ)



▼◇▼



『━━━━━━━!!!!!!』


死鬼は逃げ回る静一を握り潰そうと28本の巨椀を降らせ、地中から奇襲を、更には鞭のように振るい追い詰める


だが静一はその全てを捌き斬る


「──【氷道】」


静一はそう呟くと、振り回された巨椀によって生み出されたソニックブームにより無惨にも、破壊された大地を補強する様に氷の道を作る


準備は着々と出来てはいますけど……流石にそろそろ避け続けるのも…限界……ですわね


静一は覚悟を決めた顔で死鬼の方角に体を向ける


「【氷刃】──【身体変化・氷】」


静一は凍らせた大地を大きな刃へと変成する

その急激に変成した刃は28本の巨椀を貫き動きを封じ込めた。


その隙を突き、少しモーションの遅い技を使う静一

【身体変化・氷】名前の通り身体の一部分を氷に変化させる技だ、変化させた箇所は魔力によって作られているため魔力の通りが良く更には回復にも使えてしまう。


静一が変化させた箇所は両腕、両足だ。

コレによって無理にいなし流し続け罅だらけになった足や腕をなお


治った瞬間、静一は屈み足へ無理のある魔力を込め、ドン!!地面に亀裂を生み出し落雷の様な速さで駆け抜ける、そして圧倒的な速度の代価に全身に掛かる重量の負荷、それは瞬間的に全身を流氷に変化させ流す



──クッッ、やっぱ魔力消費がキツイっでも……


巨椀の根本に静一が入り込むと静一は両手に持った剣に氷を纏わす


現れたは2つの巨大な氷剣


私にはコレを断ち切るあの怪力バカの様な力はありません、ですけど瞬間的にならっっ


「【瞬間強化・腕】!!!──【氷牙ノ咬み斬り】」


『                 !!!?????』


「あのおバカにも迫りますのよっっ!!」


断ち切る静一、だが静一は追撃をせず後退する


あの化け物の土俵(・・)でやり合う気はありませんの、出来ればこのままコレを続けたいのですが……まぁ


無理…ですわね

──ゴリゴリ


巨大な手がダンジョンの穴に内側から開けるかの様に添えられる、いや様にではない。


───メキメキメキ


怒り狂う波動と共に手が増える、その手は確かにダンジョンの穴を広げていた


「なんてっやらせる訳ありませんわっっ!!!っ!?」

『■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!』


ダンジョンの穴から灰色の魔力の激流が放たれ


「ぐっ」


静一はその激流に飲み込まれてしまった


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