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俺が理不尽です  作者: セロリM
二度目の厄災

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132/380

希望の後退、ただし絶叫と共にとする


っ……あと、どんだけ殺せば終わる…?

こちとらもうざっと万はやってるぞ…?

なのに先から一切へる様子がみえねぇ……



──ほんとに…勝てんのか……?


なによりモンスター共もさっきよりも強くなってってるしよッ!!



《《《オォオオオオオン!!》》》



犬鬼種ゴボルト兵長エリート


存在レベル38



《《《グギァアグギァアグギァアグギァア!!!》》》



悪精ゴブリン劣魔法使いマジシャン


存在レベル41



《《コロロロロロロロロ》》



二頭の狼オルトス


存在レベル46



《─────────────────────》



▽?腕■死鬼▽


存在レベル5?




「ハァ……?…なんだ……こりゃ」


結局…なにも……守れねぇのかよっ………!!


「長……!た………!!」


───隊長ッッッ!!!


「はっ」


おれはなにを……?


「すまねぇ、どうした?持ち場……いや、早く撤退準備をしろ。」


て、言っても聞きやしねぇだろうがよ。


「言われなくてもしてますよっ!!」


「ん…?えっ…?」


「全班ごとに緊急指令が来たんですよ!!勝ちました!!」


まさか!!

そこで俺は通信機を初めてみる


『よく持ちこたえた。此より最終作戦に移行する。一時撤退し即座物資の補給をせよ。皆の撤退はSランクが支援する。ここの班の撤退時間は12:27とする。』


「うしゃぁ!!!て!もうすぐじゃねぇか!!なんで早く言わねぇ!!」


「隊長が上の空だったんでしょうが!!早く皆準備出来てますよ!!」


「うわ…本当だ…!てかさみぃ!!!」


寒い……?防温が付与されてる・・・・・・・・・・防具を着てるのに…?


て、事は


「て……」


「て?」


「全班速やかに撤退ィィイイイイイイイイ!!!!全速後退ダァァアアアアア!!!」


「ちょ!?隊長!?」


ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!ここに来るの”氷絶”かよ!?


「ここの班の撤退支援は”氷絶”だっっ!!早くしねぇと全部凍るぞッッッ!!!!」


ここに着て浮かれた表情の隊のみんなの表情が青くなる。

あのダンジョンから生える四つの巨椀を見た時異常の青さだ


「「「「うわぁぁぁぁぁああああああ!?!?!?」」」」


「隊長ずりぃ!!!」「この人でなし!!!」


「うるせぇばーーか!!判断がおせぇんだよ!!!」


「「「「教えてくれても良かったじゃないかバカァァァアアア!!!」」」」


──んな事してたら逃げ遅れるでしょうがーーー!!







いつの間にか消えた不快なモンスターの鳴き声

そして一人ぽつんと立つドレスアーマーの女性


「まったく、人を化け物みたいに……失礼しますわね……」


そして氷像と化すモンスターの群れに周囲の建物ダンジョンから生える四つの巨椀

何処か世界の終わりを彷彿とさせる、この光景を作った者が一人不満げにそう漏らすのであった


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