希望の後退、ただし絶叫と共にとする
っ……あと、どんだけ殺せば終わる…?
こちとらもうざっと万はやってるぞ…?
なのに先から一切へる様子がみえねぇ……
──ほんとに…勝てんのか……?
なによりモンスター共もさっきよりも強くなってってるしよッ!!
《《《オォオオオオオン!!》》》
▽犬鬼種・兵長▽
存在38
《《《グギァアグギァアグギァアグギァア!!!》》》
▽悪精・劣魔法使い▽
存在41
《《コロロロロロロロロ》》
▽二頭の狼▽
存在46
《─────────────────────》
▽?腕■死鬼▽
存在5?
「ハァ……?…なんだ……こりゃ」
結局…なにも……守れねぇのかよっ………!!
「長……!た………!!」
───隊長ッッッ!!!
「はっ」
おれはなにを……?
「すまねぇ、どうした?持ち場……いや、早く撤退準備をしろ。」
て、言っても聞きやしねぇだろうがよ。
「言われなくてもしてますよっ!!」
「ん…?えっ…?」
「全班ごとに緊急指令が来たんですよ!!勝ちました!!」
まさか!!
そこで俺は通信機を初めてみる
『よく持ちこたえた。此より最終作戦に移行する。一時撤退し即座物資の補給をせよ。皆の撤退はSランクが支援する。ここの班の撤退時間は12:27とする。』
「うしゃぁ!!!て!もうすぐじゃねぇか!!なんで早く言わねぇ!!」
「隊長が上の空だったんでしょうが!!早く皆準備出来てますよ!!」
「うわ…本当だ…!てかさみぃ!!!」
寒い……?防温が付与されてる防具を着てるのに…?
て、事は
「て……」
「て?」
「全班速やかに撤退ィィイイイイイイイイ!!!!全速後退ダァァアアアアア!!!」
「ちょ!?隊長!?」
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!ここに来るの”氷絶”かよ!?
「ここの班の撤退支援は”氷絶”だっっ!!早くしねぇと全部凍るぞッッッ!!!!」
ここに着て浮かれた表情の隊のみんなの表情が青くなる。
あのダンジョンから生える四つの巨椀を見た時異常の青さだ
「「「「うわぁぁぁぁぁああああああ!?!?!?」」」」
「隊長ずりぃ!!!」「この人でなし!!!」
「うるせぇばーーか!!判断がおせぇんだよ!!!」
「「「「教えてくれても良かったじゃないかバカァァァアアア!!!」」」」
──んな事してたら逃げ遅れるでしょうがーーー!!
いつの間にか消えた不快なモンスターの鳴き声
そして一人ぽつんと立つドレスアーマーの女性
「まったく、人を化け物みたいに……失礼しますわね……」
そして氷像と化すモンスターの群れに周囲の建物ダンジョンから生える四つの巨椀
何処か世界の終わりを彷彿とさせる、この光景を作った者が一人不満げにそう漏らすのであった




