総会議
"グランドマスター"こと式理白夜が到着と同時に何処か緊迫していた空気が崩れさる。
そして本題が始まる
「じゃ、今のところ問題はダンジョン内のモンスターの増加、てところか…」
皆の椅子も豪華だが一人だけ何故か玉座に座らされてる白夜がまた様になる仕草でギルマス達に最終確認をとる。
「はい。今ギルド制度を破るものは対処可能な範囲最低限の予測すら出ていません。」
そう補足を入れるのは薫
「Sランもなー、流石に推薦出きる程か?て言われると悩ましい奴ばかりでなぁ~」
薫に続き野性的な顔つきの大男がそう不甲斐ないとばかりに言い放つ
「Sランになるなら圧倒的な力が必要だからね。」
そう続けるのは金髪を肩まで伸ばす中性的な男だ
「問題、それは、一定の力を持つ者、不足。」
舞が言いたいのは、増加したモンスターを押さえ込むなら人手は十分だが質が足りないそう言いたいのだろう。
「ウ~ン、力を与えるなら簡単、だがそれで実戦経験不足でモンスターの経験値になっちゃった♪じゃぁ意味ねぇしね?」
これはごく一部の者達しか知らない話だがダンジョンのモンスターも人を殺すことにより成長する。その事実が確認されている。
まるで表面上だけの平等を作ろうとしたかの様に。
「モンスターの増加が確認されているダンジョンの正確な数は把握してる?」
そう皆に白夜がギルマスたちに問いかける
それに皆申し訳なさそうに話し出す
「すまねぇ、何分数が数だ多くなってる…てのは分かるんだが…な」
皆が話し出そうとするなか率先して野性的な顔つきの大男が白夜にそう話す
それに白夜は何気なく問いかけたそれに思い詰めさせたと気付き謝罪する
「ああ、いやすまん気にするな、ただ分かるかなと思って聞いただけだ、言い方が悪かったな……範囲なら分かるかな?」
その問いの真意にいち早く気が付いたのは舞だ。
「大厄災。」
「の、小規模版だな、表に出てくる数も少ないが、油断して掛かっていい案件ではねぇかな。」
「「「っ」」」
今皆が気が付いた、何故"半年"と言う中途半端な期間での収集なのか。総会議なら別に一年置きでも構わない筈なのだ。通信手段が絶たれているわけでもないのだから。
「まさかっ!!」
ギルマス、Sランの皆に戦慄が走る。
声を漏らし立ち上がる者も居れば、闘志に燃える者もいる、逆に冷静に物事を見据える者。
様々だ
そんな皆を視界に納め白夜は呑気に手を叩き言う
「うん、そうだ呼び名がないと不便だ…暴走期で、いいかな」
まぁ、異世界でそうよばれてたて智核から聞いただけだけど。
これがまだ復興途中の人類に課せられる試練なのかまたまたただの偶然か……真相を知るのは理不尽共のみ。
理不尽様ダンジョンを闊歩中より。"暴走期"




