グランドマスター 略してグラマス
◆▼紅▼◆
総会議5分前あれだけ騒がしかった会議室は静まり帰っている。
──どくんどくん
嫌に鳴り響く心拍音
快適な温度に設定されている筈なのにかく汗
それだけ皆緊張しているのだ。
"ギルド"出来て半年しか立たない若輩の組織だが、功績ならば全てが神話と聞き間違う程の数々。
大厄災を制した強者達
ドラゴンスレイヤー
山狩り
天を覆う大蛇の討滅
人類生存領域の拡張
ダンジョン攻略
天を越す巨壁の創立
首無しの巨人の討滅
大地を沈める炎
などなど聞けば切りがない。
それらを纏め上げる"グランドマスター"
"Sランク"
そう呼ばれる彼らを計る制度がまだ曖昧な時
その計りの手段に選ばれたのがやはり"暴力""力"だ、だが"人類が代表する怪物達"とよばれる程の力を持つ彼らをどう誰が計る?
そんな時に彼らを相手したのが"グランドマスター"そう呼ばれる人だ。
彼らは強さその一点なら誰にも負ける気はなかった。 ──だが
魔力も気も武器も使わないただの"力"に捩じ伏せられた。
皆少なからず恐怖を刻み込まれた。
そして憧れた。
あの圧倒的な力に。
気が狂いそうになる魅力に。
"グランドマスター"日本に12あるギルド総本部を纏め上げる存在
Sランク達からは"絶対的強者"
ギルドマスター達からすればあの大混乱を纏め上げた大恩ある"怪物"
そんな存在だ。
──ぎぃぃぃぃ
会議室奥にある巨大な扉が開かれる
それと同時に皆一斉に立ち上がり頭を下げる
「「「「「お疲れ様です。陛下」」」」」
「誰がやっ」
尊敬されつつも弄られ役そんな"グランドマスター"だ。
ギルマス達に抗議をしている白髪靡かせるグラマスの姿を見て紅は思う
今日は見都網なのかそれにしてもグラマス
──相変わらずかわぇぇぇええ!!
紅の視点これだけである。




