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俺が理不尽です  作者: セロリM
二度目の厄災

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122/380

ギルド総会議 前


「すげぇぇ、でっけーな」


そう感心する様な声を出すのは一人の紅髪の女性。


髪の毛はあまり手入れをしていないのかボサボサだ、服装は動きやすさ第一に考えられ少し露出が多い


「まったく恥ずかしい、そのキョロキョロやめなさいな」


キョロキョロと周りを見渡す紅髪の女性を、咎める黒髪の和服を着た女性。


「だってよー、めっちゃでけぇんだぜ?そら見ちまうってもんだろうよ?──あ!?あれ![ホワイトハウス]産の魔篭手じゃないか!?え!?うそ!!?ギルマス!!あれ!買おう!!」


「勝手に買ってくればいいじゃない…」


そうギルマスと呼ばれた女性が冷たく突き放すと、紅髪の女性は、ばつのわるそうに頬を搔く。


「いや~」


「なによ……?貴女一応"Sランク"でしょ…?この前もレッサードラゴンを狩ってきてたじゃない。」


暗にお金は十分あるでしょ?と問いかける黒髪の女性。


それに対して遂に紅髪の毛の女性の瞳はクロールを始めてしまった。


「ま、まさか……」


「全部酒代に使っちまったっ♪」


「おバカ!!だからあれ程お金の使い方に気お付けなさいと言ったじゃない!!」


「ごめんなさい!!」



さあ、自己紹介をしよう

紅髪の女性の名前は闘戦とうせんくれな

世界で30も居ないとされる"Sランク"の一人だ


大厄災、その日に素手でモンスターを山ほど素手で殴り殺しした事により付いた異名は《血濡ちぬれのかいな


また金遣いの荒い《金無かねなしのくれな》とも呼ばれている。



"Sランク"人類が代表する怪物達の尊称

ギルドと言う制度が出来てから付けられた番付、噂では取りあえず何も思い付かなかった、ギルドを創設したグランドマスターがラノベから適当に付けたと言われている。下には


A.B.C.D.E.F.とあるそうだ。



もう一人の黒髪の女性の名は八京やきょうかおる

日本に12ある、ギルドの総本部その一角のギルドマスターを担っている、それが八京薫だ。


その二人が今何しているかと言うと半年に一度開かれる……と言うより第一回目の総会議に向かう途中だ。



"総会議"半年に一度、12ギルド総本部のギルドマスターやそこの代表的なランクの者を連れ首席する事になっている。主に行われるのは報告、またSランクの推薦、制度の見直しが行われる。



「醜態を晒す前に早く行くわよ!」


「でも!」


「でももなにもありません!行きますよ!」


薫に引きずられて行く紅


「ぁあ~~!!私のぉぉおお魔篭手ぇぇえええええ!!!」



虚しく響く紅の悲痛な叫び




◆▼◆▼◆



五十二の席に豪華な円状の机、浮かぶ六十五のスクリーン


其所に座する者達はある人を待っていた。


「薫、遅かった、どうした?」


「舞……ちょっと家のSランがね……」


疲れた表情の薫に口数少ないながらも心配する舞と呼ばれた緑髪の幼女


「貴女また薫さんに迷惑かけてるのですの?」


「ケッ、……ちょっとだけだっ」


舞の横に座る青髪の女性が呆れた表情で紅にそう言う。


その時グリンと舞と話していた薫の顔が紅の方に向く


ホラーだ…


「ちょっと……?」


選択を間違ったら殺される…!


そう感じた紅は即謝り倒す


「ほんっっとごめんなさい!!!」



総会議は始まる前からぐだぐだだ。


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