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俺が理不尽です  作者: セロリM
変わった世界

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第十二試合・上

◆▼安倍清華あべのせいか▼◆



さてさて、、、目の前この男の娘まじでどうしようかな…?


勝てる気が一切しない。



さっきから実力を測ってるけど、その結果は──私より下。


なわけ無いのにね…?てことは


「完全に、存在すら自由自在に変化させる事ができるのか…。【明けの目】」


一人清華は、そう呟くと。動かずニコニコ清華を見ているだけの、白夜に向かって【鑑定】を内包した複合型の魔眼スキルを発動させる。




・式理白夜・年齢15・性別"男"

・種族:創世種

存在(レベル)1

●職業:〈剣士〉〈魔術師〉

・HP0

・MP(魔力総量) : 1000

・気 : 1000

・力 : 500

・防 : 250

・器 : 500

・知 : 350

・速 : 500

・運 : 1:固定

―――

●スキル

・刀術:10

・魔術:10

―――

称号:偽造ステータスバージョン〔Ⅴ〕だよ~・ちなみに後なん無量大数位あるよ~・頑張ってコンプリートしようぜ★




完全に遊ばれてる…!


「なぁ~そろそろ始めようぜっ♪ほらっ」



そんな白夜の楽しげな声が後ろから聞こえた。



嘘だろっ!!?今回も幻術は掛けてたのにっ


「《収束》!【衝撃反転】ッッ!!」


術式とスキルを組み合わせ反撃に備えた、清華の視界に映ったのは白夜の振り抜いた足だった。


振り抜かれた足から伝わる衝撃は収束し反転して白夜にダメージを与える筈であった。


──だが反転してきた衝撃もろともそのままそれ以上の力で蹴り抜いた白夜の蹴りによって。


一度の攻撃ならどんな攻撃だろうとも防ぐ結界

それを数十枚束ねた清華の結界は、核に晒された硝子の様に容易く砕け散り。



バッバッバッバババババババリンッッ!!!━━━━ゴン!!


蹴りの暴圧が清華を弾き跳ばす。



「かはっ…っ!!!?っぅーっ!!!《不死鳥の治炎》!!」


地に叩き付けられた清華は全身の骨にヒビが入り、だが敏速な判断により即座に回復した。



無理っだって!!!上級の鬼ですらあの結界は一枚も抜けないのに蹴りだけで全部吹っ飛ばすて!!


「ほっっんと!理不尽だな君は!!!?」


「ん?褒め言葉か?」


「罵倒だよっ《繋》!!」



呪術、繋、相手と自分の状態を共有する呪いに系統される術式



さぁ、これで迂闊に…!


少し苦笑いの白夜を見て清華は自分の判断が間違ったか疑った


まずったか!!?


「無意味じゃないかな~」


「ふふ、君は私と同じタイプだからね…普段ならともかく戦闘時の言葉は信用しないよ?」


その返答にニッコリ笑顔の白夜



ちっ…この笑顔は嘘だってのは分かるのにっそれ以外が何もわかんない!!


未来視…!!?


『武技【指弾】』


「やっば……ッッいっッッ」


「武技【指弾】」



見てもよけれる速度じゃない……ッッ!!?ッッいっッッ



白夜の指弾を避けれず食らった清華の肩に再度先程と同じ指弾の痛みが走る



これ…わっ!!


「「呪詛返し」かっ!!?」


「そうだよ?だから解かないと2倍のダメージ食らうだけだぜ?」


言われた通りの事をするのは癪だがその通りだっ


苦々しい表情にほんの少し嬉しと言う無意識の感情を乗せて白夜に掛けていた《繋》を解く


清華は生まれて此処まで苦戦をしたことがない。

術式を見れば全て一瞬で習得出来てしまう。

敵は敵ですらない、ただの玩具。

達人だと呼ばれる者達ですらさじを投げる清華の才能



今それが通じない理不尽が目の前にっ



悔しいと言う感情を押し潰してしまう程の高揚感が清華の顔に現れてしまう



「あははっ♪《朱雀》」


札を白夜の方角に投げると、その札から大きな炎の鳥が出てくる。


その大きな炎の鳥は白夜に向かって羽を振るう、それだけで紅蓮の竜巻が白夜を呑み込む。



「んー、式神勝負がお望みかな?」


ゴウッッッ!!と紅蓮の竜巻の中から、無傷の白夜が現れてそう清華に問う


「それもアリ・・だねっ」


そう白夜の問いに返答する清華


それと同時に召喚をし始める清華



出し惜しみは無しだね

何億と言う、札が川のように清華の袖から流れ出す。


その何億の札を触媒に2体の今、清華が制御できる最大の者達を召喚する。


「《八岐大蛇》《餓者髑髏》」


天を越す巨体が2体召喚された。



さぁナニが出てくる?


「うぅん、じつは俺、式神と呼べる人一人しか居ないんだよなぁ(増やそうとしたらその人に殺されそうになったから増やせないだよなぁ~)」



ん?なんかイヤな雰囲気が漂うぞ?


「さっきの擬似異界なら壊れるけど、今張ってるの俺だし大丈夫か?うんなら」



──閻羅えんらさん



白夜の側の空間が朽ち果てる。


   ナニかが朽ち果てたそこから見える。



「やっぱり辞めとけばよかったかなっ!!」


清華は震える体を押さえ付ける。根源から来る恐怖。


白夜のアレは人を参考して振り撒かない。


だがこれは…!!



自分のしろや以外どうでもいい。

自分の存在に当てられ潰れ消えようと、どうでもいい。




『か

  か

    か 

      か

        やっと呼んでくれたな?』


       

        『坊やっァ♪』



◆▼◆▼◆



「あらあら、白くん呼んでしまったのねぇ、まあいいでしょう」


「まぁ、儂らには害はないしのぉ」


「名前を呼ぶだけが召喚の条件で、しかも代価が白夜様の側に居るだけて、凄いコスパいい式神?ですよね」


「でも確かあの方は神は神でも式神ではなく…混神ですよね…?」



式神勝負とは少し違うじゃないかなーと思う奈月であった。

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