第五試合
第五試合・エマ・アリッサVS北雫
そうスクリーンに写し出される文字を見てると女子率高いなぁ~、と思う白夜
それを思っただけの筈が横で頷く奈月
それを少しびっくりした心の何処かで嬉しく思う白夜
"きっと俺の誤魔化しや騙しは嫁達には通じねぇなぁ~"と、そう思うとなぜだか幸せと言う感情が溢れてくる白夜
そう思いながら始まった試合に目を向ける。
エマ、使う武器は無数の札。
札を通し自己に強化をもたらし、強靭になった身体で殴り蹴りを繰り出し、一撃離脱を繰り返すスタイル…もしかしたら武器は素手と言ってもいいかもしれない…
雫、使う武器は刀。
普通皆は身体を強化するにも札や護符、御札または身体に術式を刻む。
と言った触媒を通さなければ出来ないことをそれら一切を使わず、やりとげる気操作の技量の高さを武器にこちらも、シンプルな斬る斬る流すのスタイル。
雫が刀を振り下ろし、それを紙一重で避けそれと同時にカウンター気味に繰り出される空を裂く拳、それを振り下ろしから斬り上げに繋げる雫。
──ギリィンッッ!!
決して刀と拳がぶつかり合った音ではなかった。
手を深く斬られ血を流すエマの握られている拳。
そして胸を抑え浅く息を吐く雫、刀は微かに震えている。
二人はぶつかり合った瞬間、エマは刀ごと雫の胸を貫く気で、雫はエマの拳ごと胴体を輪切りにするつもりで。
だか互いに撃ち合った瞬間、二人は悟ったこのままいけば引き分けにもならない無様な結果になる。
ぶつかり合った瞬間それを悟った二人は一気に距離を取る。
エマは宙で回転する様に距離を取る事で手に残るいまだに走る斬撃を流す為に。
雫は地を滑る様に消え、後退ご、大地にエマの拳の衝撃を押し付けた。
二人は見合う、、、それは一秒かもしれないもしかしたら、一時間かもしれない。
二人の感覚の時間が急激に延びていく──
先を取ったのはエマだった予備動作無しの飛ぶ拳
ボッ!!!とゆう音と共に雫の居る大地に大穴を開ける。
そして予定道理に雫は跳んだ──大地から離れる瞬間を待っていたのだ
雫の上にエマこの瞬間を──
エマは瑠璃色の瞳から黄金を思わせる瞳に変え待っていた。
エマの瞳を見た雫の顔はやられた!と顔を歪める、雫はその瞳に覚えがあるのだ。
──黄金の瞳を持つものは必ずこちらの手を読んでくる。
色々な仮説は家に残っているが。
雫が体験し、感じて確信を得た
─未来視の魔眼
迫り来る大きすぎる拳
実際に大きな訳ではないそう感じたのだ。
当たれば負け。
眼前に迫り来る拳を見て雫はそう心得る
──だが厄介であっても脅威ではなし
そう嗤う雫
いかにも清楚、そしてキリッとした委員長を思わせる雰囲気が崩れ
雫の雰囲気が泥沼の様な何かに変わる
それに怯み緩んでしまったエマの拳
そしていつの間にか鞘に収まる雫の刀
◆▼雫▼◆
幼少から刀を握ってきた
嫌でも好きでもなかった。
ただただ鉄を振るう毎日。
いや嘘を付いた嫌いだった、こんなの振りたくなかった。
友達…そんなモノを望んだ時もあった。
父が嫌いだった、生まれ持たされた性別を責める父。
母が嫌いだった、父に叱られ私に八つ当たりをしてくる弱い人。
鉄を振ってる間何時も思った。
手にもつ鉄を嫌いなモノに振るえたなら。
でも嫌いなモノに振るうだけと考えたら何故だか手が震えた。
家出を初めてした。
知らない景色森楽しそうな子供達、親と手を繋ぐ子供、色んなものを見たそんな家出をした私
わたしよりしあわせそうだった
でもそんな時あの子にあった
そしてそんな私以上にも嫌いなモノが多い子が居ることを知った。
その嫌いなモノが多い子は綺麗だった。
髪は白く、瞳は黒く黒く黒かった。
その子の事を見たことも無いけど噂に聞く"女神様"なんだなと思った。
でもその子は顔以外全てに綺麗な白い体を台無しにする程の傷がついていた
服も着てなかったから直ぐにわかった。
それに言葉もあまり上手じゃなかったのを憶えてる。
だから教えてあげた、そうしたらいきなり"土下座"するからビックリした。
今でも憶えてるわたしが初めてもらった感謝
─ぁりがっとぉ
私は小さいながらそれが"誰から受けて""誰からも貰えなかった者"だと気が付いた
それからわたしがしる限りの遊びを"木で下"すこし大きい"岩の上"で日が登るまでした。
初めて作った泥団子と言うものをどちらが綺麗に作れるか競った、それを岩の上に乗せたり
木の下ではけんけんぱ?と言う遊びをした、きの枝を見つけ地面に書き楽しかった。
楽しい幸せそんな事を思ってた時だった。
その後直ぐに父がよくあげる声より格段に醜い声が響いた。
なぜ私はその時刀を持っていなかったのだろう。
その子は直ぐに私の背をゆっくり押して、また言ってくれた─ぁりがっとぉ、て。
幼少からどんな辛い時でも流れなかったモノが頬を伝った、そこから走ってその子を
──"置いてきてしまった"
初めて感謝をくれた子を"名前も貰えなかった"その子を。
怖かったのだ父の様な上からの声が。
数日後には私は何時も以上に刀を振り、ご飯の時間を捨てて、その子を探した。
でも見付からなかった。その子の代わりにあったのは
──一緒に遊んだ木の下に、岩の上に、
─飛び散った血が付いた、描いた丸や泥団子があっただけだった。
私は胸に穴が開いたような気持ちで鉄を振るう。
その日珍しく鉄を振らなくていい日があった。
別に嬉しくもなかった。
だがあの父が膝を尽き"土下座"をしてる姿が見えたとき、また頬をナニかが伝った、いや"私は"それを知ってるあの子の真似事はやめよう、涙が伝った。
あの子との思い出が汚される様に感じ
それと同時に沸き上がる怒りが──
──気が付いたら、倒れ伏す父に母。
そして私を優しく抑える、父が土下座していた、優しい顔のお姉さんとお爺さんだった。
どうしたのかを聞かれ私は口が勝手に動いた。
自分がしてきた事じゃない。その子と遊んだ記憶、それに血だけが残ってた、自分でもどう言ったのかは憶えてない。
それから数年がたった。ある日"私の"道場に式理様方がお越しになさった。
二人は私が知ってる人もう一人はクソ生意気でゴミなクソガキとそのフン共。
そしてクソガキにはもったいない良い親御様方。
そして私は、式理のお爺様ある事を頼まれる。
それは道場を一つ二日間貸して欲しいとゆうものだった、私は一つ返事で了承した。
貸したは良いが何に使われているのか気になった私は少し道場を見に行った、そこには何時もは門下生や師範代達しかいない道場に。
中には入らず外から覗き見ては感激のため息を吐いては座り、刀を握り締めまた見いる、それを繰り返す。
私でも敵わない達人達がいた。
私も気になり見て魅いってしまった。
そこには身長を超す純黑の長刀を一切の止めを入れず目に止まらない速度で型を振り続ける。
──昔より柔らかくなった女神がいた
そこからの記憶は、ただただ二日間女神の続く絶技をただ見ていた、色んな感情を腹に抱え
─でもあの日から私は刀を振るうのが楽しくなった。
それともう一つ忘れられない思い出が出来た。
女神がゆっくり二日間続けた動きを止め正座し
鞘にゆっくり純黑の長刀を終う。
終われた柄に手を女神が乗せると
二日間型を振り続けても斬らなかった案山子に黒い線が向かう。
─次の瞬間案山子は何も残ってはいなかった。
あれが私を泥沼に引きずり込んだ"究極の逸閃"だった。
あと昔より私髪伸ばして女子ぽくなってたから気が付かれなかった…
でも"ありがとう"て言ってきた。なんだか言わなきゃいけない気がしただそうな。
◆▲◆▲◆
「そこは気が付けよバカやろ~ーーッッ!!」
魂からの叫びと共に
──斬
疑似異界が雫を起点に立てにズレル
『第五試合・勝者北雫選手ゥ!!!』
でも取りあえず、そこは魔眼の攻略法を叫んで欲しかった。
──その後エマはなんだか分からない叫びと共に斬られ釈然としなかったと、後のインタビューで語っていた。
白夜が悪い。
と、言いたいのですが…少しこれより事情が重くて…書くことは多分無いのですが要望があればいつかは。
て!私こんなに書く筈ではなかったのに!第五試合!!第六試合まで進めようと思ったのに!!!設定固めてその通りに書くと予定どおりに進まない事が分かりました。ほんとごめんなさい。少し試合編は長いでしょうけど、全て書くので1ヶ月位置いておいて下されぇ~!!
少し詰まり気味なのは作者の文才と努力足らずのせいです。
この物語は区切りを何個か付けても終わらせる気が無いので貯めて見てくだされ!暇でしたら!!
あと皆様ブックマーク、評価ありがとうございます。励みになりました!←ブックマーク数とか評価見方が今まで分からなかった人
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誤字報告も待ってます!絶対やらかしてるので!!
これからも"そうです!俺が理不尽です"をよろしくお願いいたします!!




