第三試合終了と第四試合の開幕
『め、メアリー選手ぅ!! ボラディア選手を見事惑わし華麗に勝利を納めた~ッ!! ……女性コワイ』
『さすがは"小さな魔女"の異名を持つメアリー選手、我々には理解も出来ない戦法で勝利を納めたましたね』
『後輩同じこと言ってる…』
『だって! 人体があんな破裂の仕方するとは思わないじゃないですか!!』
『確かに、ボラディア選手には魔術や気術は効かない筈…どうボラディア選手花火にしたのか気になりますね…』
『先輩……あ、白目向いてる…! …俺、気絶しても実況やり切るその気持ち悪い執念、意外と嫌いじゃないです……!!』
「白様? あのボラディアとかいう選手、あんな死にかたして復活できるのですか…?」
「うん、出来るぞ?あの試合でボラなんとかが花火になるまでスクリーンに映ったのは──
──破裂して数秒でやっと瀕死と判断されたからだよ」
それを聞き奈月は口に手を当てる
「G並みの生命力ですね…」
奈月のその例えに白夜はプッ、と笑うと同意を口にする。
「確かに」
「しかし流石は"奇術師"と言ったところかな?」
「私の知らない女ですか…?」
「あははっ! 違う違う昔ある遺跡で、カチ合ってそこの宝石を取り合った仲ってだけだよ? だから奈月が考えてるような事はないぜ。」
そう本心から笑う白夜に少しの嫉妬を抑え撫でられた事で機嫌がよくなる奈月
──その時、近付きたくても近付けない雰囲気を放っていた式理陣営の席に近く者が現れる。
その者へ薄く赤い光を灯す黒い瞳を向け、白夜は招いてない客へ語り掛ける。
「なぁ?"奇術師"さん?」
「あら? 私はあなたを騙し盗る気満々よ? わたくしの"終える者"その称号ともにね…?」
ヤバイ話が違うって雰囲気が横からひしひしと…ッ
「てか、いらんからその称号やるよ」
取りあえず撫でろッッ俺の右手ェッッ!!
「ふふふ、嫌よ、嫌がるあなたから騙し盗るからこそ価値があるのじゃない?」
性悪ぅ
「はぁーで?用件は?」
「わたくしの術は何点だったかしら?」
「100点中20.8点だな」
その最低とも取れる点数をメアリーはクスクス笑う、本心から。
「たく嘘つきが…」
「あなたには言われたくないわね? ロキと恐れられるあなたにはね?」
この性悪女まじで人の嫌なとこ突いてくるなぁ…。
てかおじいちゃん助けてよ…笑ってないで…
「俺はあんまり嘘は吐かないだろ?」
「あなたは嘘を吐かないで隠し騙すから質が悪いのよ?ふふふ、でも──」
今まで目にも入れなかったメアリーがチラリと奈月に視線を向ける、綺麗な瞳に微かな嫉妬を宿しながら
「──あなたもお嫁さんには形無し、かしら?」
「んべぇ~、うるせー、さっさと席戻れよっ、しっしっ」
「あらあらそんなに邪険にしなくても良いじゃない?
──ああ、そう言えばあなたは何処まで見えてるの? 参考までに聞いていいかしら?」
「ん? どれの事だ? アンタの本名が安倍って事か? それとも種族が人間じゃなくなったことか? あぁ職業は長所を伸ばす構成にしたんだな、それになかなか面白いユニークをもってるんだな。
──て、位しか見えてないぞ?」
そう意地悪そうな互尊顔で笑みを浮かべ揶揄う白夜の発言にメアリーの顔がひきつる。
「一応、術式もスキルもユニークスキルも複雑に絡めた積もりなのだけどね……あなたの勘と眼は相も変わらず見えすぎてるわね。
──愛弟子の前では陰謀も謀も意味のない茶番になりさがる。師匠が言ってた言葉だ。その意味を最近漸く分かった気がするよ? つまらなくはないの?」
その疑問に笑顔で迷いもなく返答を返す白夜
「─────」
「そうなの。…妬けるわね。」
そう呟き自分の席に戻っていくメアリー
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第三試合
捌往生紗良が何百の御札を武器に、攻撃を繰り出す、だがそれを鈴木御影は影の様に黒く沈み避ける避ける
だが影に潜まれてばかりで黙ってる捌往生紗良では無かった、光の御札を投げると周囲を照らし続ける光源が出来る
そして周辺は何百と撒かれ荒れ果て大地、影が出来る場所などない。
影が無くては潜むことも出来ない、これで決まると思われた試合は流石は、百人の中から生き残った一人
なんと御影は自分の体を影の様に出来たのだ。
炸裂する効果を内容する御札をもろにくらい影の形が崩れるが数秒もしないでもとの形に戻る
それをみた紗良は影が一欠片でも残っては再生が出来てしまう、と推測する
ならば、影が発生できないこの状況で跡形もなく消し去るそう覚悟を決め"奥の手"を切る紗良
御札を自分の周囲に張り巡らす。
そして、紗良は自分の手の甲を歯で噛むと引きちぎるように顔と手を勢いよく離す。
溢れでる血液で紗良は五芒星を御札を紙見立て描く。
その間にも絶えなく御札から御影に攻撃を繰り出す
そして遂に完成する
━━第三顕現・破壊象ッッ!!
森を超す象が権現し、のそりと重く動きだす。
その森を超す象が鼻を振り上げる上げる、ゆっくりと。
そして鼻が雲を突き抜けると、その巨体に見合わない速さで振り下ろされる鼻は大地を抉り、放射状に破壊を撒き散らす。
だが紗良は選択を間違えた、そんな巨体を出せば必ず影が出来る。
振り下ろされた破壊の一撃、残ったのは砕け散った木々の残害に──
──背後から2つの影の刃で貫かれる紗良だけであった。
『勝者!!鈴木御影選手ゥゥウウ!!!!』
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第4試合
片や世にも珍しい聖光の使い手
片や世にも珍しい虚無の使い手
光輝く様な髪をなびかせ西洋の鎧に身を包み、いかにも聖剣と見た目に書いてあるような剣を眼前に構える男
そんな男と相対する女の子、黒いゴシックな服を着こなし眼帯をつける女の子。その女の子の手には不釣り合いな程な多きな禍々しい戦魔斧
まさに戦うべき組み合わせと呼べるような状況
それに理不尽様一言
「あいつらだけジャンルが違うくねか……?」
白夜が見えたメアリーのステータス。
・安倍・メアリー・年齢29・性別女
・種族:魔女・人種
・存在98
●職業:<奇術師><魔術師><大魔術師><魔法使い><奇怪術師><詐欺師><トリックスター>
・HP…
・MP(魔力総量) : 22164
・気 : 24964
・力 : 1472
・防 : 862
・器 : 38420
・知 : 33060
・速 : 694
・運 : 77:固定
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●スキル
・万変術式:9
・打撃耐性:8
・体術:7
・結界:8
・気幻術:8
・四大魔法:6
・薬物耐性:10
・薬物作成:10
・[気魔]身体強化:8
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●ユニークスキル
・幻惑
・千変万化
・傷写し
・極・偽装
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称号:奇術師:禁界領域者




