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俺が理不尽です  作者: セロリM
変わった世界

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第一試合、第二試合。


『第一試合・間中香織選手VS戦場伝選手。』


『第二試合・正勝・メアリー選手VSボラディア選手』


『第三試合・捌往生紗良選手VS鈴木御影選手』


『第四試合・木藤正義選手VS真央那奈選手』


『第五試合・エマ・アリッサ選手VS北雫選手』


『第六試合・自称メンディー選手VS宝前清隆選手』


『第七試合・安倍清華選手VS芦谷由井選手』


『第八試合・神凪陽平選手VS式理白夜選手』



『ぉ待たせしましたぁあああアアアア!!以上が、試合の順番と選手になります!』



司会の白熱した声にも会場はあまり沸かない、それだけ組分けられた試合に興味があるからだ。



『それでは!選手は五分の休憩後に入場となります!』


『十分遅れたら棄権とみなされますので御注意をー!!』



「ふぅむ?」


髭を蓄えたお爺さんが悩ましげに唸る

それを聞き後ろに控える執事が腰を折りお爺さんの呟きを聞く姿勢をとる。

周りのライバル達に声が漏れないように。


「いきなり式理のとぶつけるとはのぉ」


お爺さんのつぶやきに次に話しやすいように無難な疑問をぶつける執事


「それだけ自信があるのでは…?」


「うむ、そうともとれるだがそれは、先程の試合を見る前なら、とつくじゃろうな」


執事は思い浮かべる、先程の第一ブロックの乱戦とは決して言えない一方的な蹂躙を


「確かに…でもそれは式理にあれ以上の札が無いと見越しての事では…」


「アレを封殺できる札があるなら世界征服すら容易いだろうよ…しかしそう言う考えもあるのもまた一理、じゃがアレみてもそうは思えんじゃがのぉ…?」


執事は心の中で同意すると視線を、自分たちの御披露目席を奪われそれに抗議も出来ず悔しげに他の客と同じ席に座る神凪家の座る方角を見る。


そこには試合の組み合わせをみて、自分たちの策略通りにいったものの顔をしたニヤケ面──


──では無い、明らかに狼狽え膝を震わせ従者に当たり散らかす顔面蝋燭色の当主、そしてその家の者達や神凪家の策略に乗った家があわただしく帰りの支度をしている姿が映る。



「あの様子を見るに─











逆にハメられたのでしょうね。」


そう言い切る冬乃


それを聞き納得顔のメンディー・山岡


「やれそうですね…」


「ええ、あそこの力なら容易く出来るでしょう、言うならば試合は公開処刑までの猶予。試合の時間を他選手で伸ばし、狼狽えるさまを見て嗤っているのでしょう」


「うぇえそんなことします…?」



『それでは!選手も揃いました所でルールを、ていっても先程と変わりません!!』


『はいはーい、試合始めましょう、選手のお二方うちの先輩ばかがすいません』


『え?ばかて…』


『それでは指定の位置について下さい!スリーカウントで始めます』


『3』



そんな司会の声を無視し冬乃は語る、元治の悪癖を…


「ええ、式理のおじ様の趣味は、自業自得で悪党が苦しみ死に絶える姿を見る事ですから無様に死ねば死ぬほど喜びますね。知りませんでした?おじ様の趣味アレはそれなりに有名ですよ。」


『0!!』


表情を変えずにそう言い切る冬乃、それと同時に第一試合が始まる合図が響く




▼◆▼◆▼



その後、大小異なる双剣を駆使し、無尽蔵を思わせる体力で相手切りつける事五分、双剣で地面に切り込みを入れ相手に気付かれずに術式を描き、森を焼き飛ばす程の大規模な雷光を発生させ、間中香織が勝利した。


この鮮やかな勝利に会場は拍手の嵐であった。



『第一試合・間中香織選手の勝利!!!』



第二試合


魔術と気を織り込んだ戦法をするメアリー。


それに気の身体強化を極限まで極めたボラディア。


勝負は気も魔力も通さない鋼の身体を持つボラディアが圧勝を納めるかと思われた。


その観衆の予想をでず、一方的に結界を数発の拳で割られ、複雑な魔術はボラディアの肉体に傷を入れられず。一方的な展開と成っていた。


気や魔術を複合した戦法、気や魔術を使うもの達から見ても奇怪な戦法を扱うのがメアリーだなにより、気や魔術を500と扱えるメアリーはハッキリ言って技量は規格外。


だが相手が悪かったボラディアの二つ名は


──"距離殺し"遠距離、中距離を得意とする相手に絶対的な有利を取れる術式を銅の身体に刻み、鍛え上げた身体強化で殴り殺す。


相性が悪かった。その一言に尽きる─



──筈だった


劣勢を極めてたメアリー、だが突然として百人に増えたメアリーが多種多様な属性で身体を強化しボラディアを殴り蹴り続ける。


ボラディアは百を越える打撃や魔術を食らいながらも微動だにしない銅の身体を携え、メアリーの考えを理解した、自分の不利な属性を見つける気だと。


だがそれをボラディアは嗤う、自分にそんな不利ものは無い。


そんなやからは千と潰してきた、弱点が無いものなど居ないと、そんな筈無いと思考を重ねる雑魚を何千と。


無駄な事を続ける小さな魔女メアリーを見据え右腕に力を込める。


力を込められた右腕はふた回り肥大化したように見える、否肥大化したのだ。


ミチミチと嫌な音を唸らせ身体強化を右腕に集中するボラディア。


それをみて焦った表情で攻撃を加速させるメアリー


それを見据え嗤う嗤うボラディア。右腕をゆっくり後ろに振りかぶり──



──突き出された右腕は空の雲を吹き飛ばし。


百のメアリーを血の雨に変える。



そして勝利のスピーチを拳を突き出した状態で待つボラディア──







──それをにこやかにお茶会をしながら眺めるメアリー



次の瞬間、ボラディアの体がぼこぼこと嫌な音をたて膨れ上がり破裂──




━━第二試合・勝者"正勝・メアリー"







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