理不尽さんお止めください
※この作品は中二の如く、当て字、または造語が含まれます。
読まないで下さい、とは言いたくはないので、ごめんなさいとだけ。
すみません(2回目)
沈…と何も鳴らぬ山奥で
「ふぃー、今日の修錬おわり!!」
中性的な声が響き渡る
そんな中性的な声の持ち主は、楽し気に長い白髪を揺らし、口笛を吹きながら抜き身の刀身を鞘に納め、指をトン、トンとテンポを取るように揺らし、頷いた
「刀よし! 荷物よし! さーてカエルも鳴くからかーえろっと。」
鳴いてないうえに、とても古臭いギャグであった。そんな残念な独り言を、愉しげに呟いているとは到底思えない、美女顔の男の娘、───”式理”白夜は一人、鞘に納まった刀を片手に山を降りていく。
何時もの道、変わり映えの無い風景。
だが山を降りる、そんな折に、ふと男の娘の足が止まった
男の娘の視線の先は薄暗い洞窟、少し冷たい空気が漂う洞窟だ
それを見ながら男の娘は首を傾げる
「あー…? ……?? こんなところに洞窟なんてあったけ…?」
山を登った時にはなかったと思われる洞窟を見ながら、再度、男の娘は首を傾げ記憶を掘り起こし、確信をもって言う
「いや確かになかったぞ?」
そんなことを口にし、何か悩んでいるような、そんな素振りをしている白夜、鞘に入った刀を肩に、ぽんぽん、とやり頷く
「うんっ、俺の心が叫んでいる! 怪しいッッ!! と、よし入ろう」
怪しい洞窟を前に、悩むこと3秒
ほぼ悩んでいない白夜は、” そうだ 京都 行こう ”みたいなノリで刀を片手に洞窟へ入って行く。
視点:式理白夜
おー?? 何だ? この洞窟外と中じゃまるで気配が違ううえに、洞窟? 内部が紫や青赤と光ってる……。
幻想的だなぁ……
んー、それに、この感じ……あー……まっ、いっかぁ
面白そうだし。とりあえず歩くか。
そう楽観的に自分を納得させ、白夜は歩を進める
綺麗な白の髪を揺らし、その綺麗過ぎる顔に、笑みを張り付け、刀を肩に担ぎ、軽い足取りで歩む
その不気味ながらに幻想的な洞窟を
そうこうしている間に、白夜の目に、光が映り込む、
洞窟の光ではない、9つの光が
光が見えてきた
おっ? おっ? …? 松明…? 違うな……三匹か。
6つの光が鈍く光り、ドンッ、とナニカが跳び上がる、
そしてそのナニカから敵意を感じた、その瞬間、白夜は認識の出来ないと評判の技歩で移動する
そしてすれ違い様に首を切断、切断された生物は絶命の声も上げずに逝く。
「──」
一振絶命
サーチアンドデストロイってね!
おっと、勘がいいのか? 二匹に気付かれた。
「グギャ!ッ──」
悲鳴も上げさせずに、とはいかなかったな、未熟者。
──後一匹…。
「お? 逃げた、て逃がすわけ…ねえやん? ほい」
奇襲してきた小柄な鬼?のような物は三匹。一匹目は飛び掛かった姿勢から、いきなり首が落ち。二匹目は仲間の一匹の首が落ちてることに気づかず、追撃と同時に自分の視界がずれ落ち、もう一匹はそんな仲間の姿が見えた瞬間逃走、と気づいた時には目の前に仲間を殺った人? の姿が斜めにずれ落ち──
それらを気にも止めず、白夜は少し口角を上げながら早口でなにかを捲し立てる
「なになにいきなり襲われたんだけど、つか殺しちゃったんだげど。てか人じゃないし小鬼?」
小鬼て言うよりあれだなモンクエのゴブリン。角短いし、肌緑だし、一匹緑じゃなかったけど。あ、あと腰ミノだし、あと泣き声グギャだし。あー?となに、テコトハ、洞窟じゃなくて、ダンジョン?俺の敷地の山にダンジョン。……何てな、どこのラノ《人類初のモンスター討伐が確認されました。》ベ…《人類初の存在強化が確認されました。》
「──レベルアップじゃないのかいッ!?」
なになに、本当に面白いだけど? 今日俺の誕生日? か夢? 幼なじみーズの誕プレ? ……なわけまーまー、俺? こうゆうの好きだし? 男の子だし? テンプレ? みたいたいのやってみたいじゃん? 物はお試しと言うじゃん? 手な訳で……
「ス、ステータスッッ!!」
《人類初のスキル発動が確認されました。》
俺の目の前に、半透明の映像が現れた
・式理白夜 年15
・性別:男
・レベル12
●職業[ ][ ][ ]
・HP7362[7362]
・MP13477[13474]
・力5612
・防4973
・器5089
・知5332
・速5462
・■7■■45■2
●スキル
・刀術16
・気術12
・足術14
・痛耐性10
・苦痛耐性10
・精神異常耐性13
・飢耐性10
・打撃耐性6
・斬撃耐性5
・火耐性2
・超速再生1 進化
・鑑定瞳1 NEW
●エクストラスキル
・成長速度アップ[極]
・成長上昇量アップ[極]
・成長必要期間短縮[極]
・成長限界無限
・天災
・記憶能力超上昇
・白夜ノ法
・白夜式暴食・傲■・■■・■妬・強欲・■惰・色△
・摸造進化
・白夜式居合術
・龍脈ノ声 NEW 初モンスター討伐
・経験値超アップ NEW 初存在強化
・スキル習得速度超アップ NEW 初ステータス開示
・スキル耐性 NEW 初ユニーク討伐
・エクストラスキル習得率超アップ NEW初10個獲得エクストラスキル
・経験値必要数超低下 NEW初存在10強化
・スキルレベルアップ速度超上昇 NEW初スキル限界突破
●称号
天涯孤独・耐えし者・自分に名前をつけた者・男の娘・天才・天災・刀神・古臭い親父ギャグ・初のモンスター討伐・初の存在強化・初のスキル発動・初のユニークモンスター討伐・初のエクストラスキル10習得・初の存在10強化・初のスキル限界突破
「古臭い親父ギャグはよけいだッッ!!」
つーか、出てきちゃった……キチャッタハートてか?やめよう変な称号憑きそうだし。
いやーステータスだよステータス興奮した。てかどうしようツッコミどころ満載、てか職業?選ぶのこれ、後で考えよ、もう面倒だ、せっかく面白い洞窟?ダンジョン?有るんだしとりあえず進むか。
モンスター出たら襲ってきたら討伐、来なかったら放置、学校は休む、職業は歩きながら、とそれでは階段式みたいだしちょっと奈落までいってくる~~!
──斯くして、不思議なダンジョンと、不思議な男の娘の物語がはじまる。
4/9 文面の隙間が無さすぎて読みずらかったので、修正しました。
皆様、お読みくださりありがとうございます
4/25(月曜日) 誤字報告ありがとうございます!修正をさせて頂きました!本当にありがとうございます!
直した箇所“言っているとわ”→“言っているとは”
5/11(水曜日) 注意書を前書きに追加いたしました。
7/6 (水曜日) 少し空き時間にリメイク致しました。
2023 4/10(月曜日) 少しあらすじを読み返し、この作品を読んでみたい! とはならないなぁ…と感じましたので、少しリメイクしました。 今のあらすじも相当微妙だと感じてるのですが、アイデアがこれ以上出てこなかったので、コレで今は妥協し、月の末に出すストックの創作に取り掛かります。 もしよろしければ感想やこうしたらどうか、などの意見を貰えると嬉しく思います。