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息抜きシリーズ  作者: 江菓
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キロネックスとウミガメ

(俺はキロネックスフレッケリっていうクラゲだ!オーストラリア北部の海岸部海域やインド洋、西太平洋全域に住んでるんだ!最強の毒を持ってて別名、シーワスプ(海のスズメバチ)とも呼ばれてるんだぜ!カッコイイだろ!しかも、ほかのクラゲと違って俺は高度な眼点を持ってるんだ!脳って呼べるようなのはないけど動物の動きや色がわかるんだぜ!凄いだろ!飯は小魚とか甲殻類だぜ!)

「あー腹減ったな〜あっ!あんな所に小魚がいるじゃねーかー!」

キロネックスはスイスイと気持ちよさそうに泳いでいる小魚に静かに近づく。

「あーまだかなー!今日を心待ちにしてたんだー!あっ、あれかな?おーい!こっちこっち!」

「あっ、小魚さん!すみません…準備が遅れてしまって…すごく待ちましたよね…」

「全然いいんですよ!君が僕のために時間をかけて綺麗になってくれてるって思えば待ってる時間まで退屈じゃありません!まぁ、僕はどんな君も愛していますよ!」

「もう!小魚さんったら!」

(ちっ、こんな公共の場でイチャイチャと…)

小魚に1本の長い触手が近づく…次の瞬間、小魚に強い衝撃が走った。

「ガハッ!!にげ…ろ…」

「小魚さん!?きゃあぁぁぁあ!」

「ちっ、一匹逃しちまったか…まぁいい、腹の足しにはなるだろ」

小魚はピクリとも動かなくなった。そんな小魚をキロネックスはムシャムシャと捕食した。

「ふー腹八分目ってとこだな!よーし、太らないために食後の運動としよう!」

ふわふわと海中を漂うキロネックスの後ろに黒い影が近づいてきた。ご機嫌に海中を漂うキロネックスにガブリと噛まれる感触が襲う。

「いっっってぇぇえぇぇぇ!誰だあ!俺様に噛み付くやつわ!」

瞬時に後ろに触手をまわした。しかし、猛毒が流れているはずの相手の噛み付く力は一向に弱まらず、さらに強くなるばかりだった。

「なんで!痛た…はっ!まさか!」

「やっと気付いたようだなキロネックス!ガブガブ」

「ウミガメてめぇ!いてて…」

「お前の毒なんぞ1ミリも効かんわ!ガジガジ」

「くっ…」

そのままキロネックスはウミガメに食べられてしまいました。ウミガメはキロネックスの毒は効かず、キロネックスの天敵です。しかし、ウミガメの数は年々減少。このまま海洋汚染などでウミガメが減少すれば、キロネックスの殺人事件は増加していくでしょう。キロネックスの毒は人間を1分で死に至らしめる猛毒です。クラゲなどによる死亡事故が減り、綺麗な海で子供たちが楽しくに遊べるように…ウミガメなどの動物が絶滅しないように…海にものを捨てるのはやめましょう。

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