表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説の書き方  作者: けけお
5/8

ストーリー構成【枷】

 なろう内の「心」さんが連載している「小説講座」を読んでいます。

 とてもわかりやすいです。かなりお勧めです。


 今回は「小説講座」内の、

・ストーリー構成【枷】

 を念頭に、プロット作りの練習をしていきます。


 枷とは、どうしようもならない状態に追い込まれるとストーリーが盛り上がる、というテクニック。

 詳細は心さんの連載を見てください。



 では、スタート。



 練習その1

 主人公の女の子は、声量はあるが、ガラガラ声がコンプレックス。でも音楽大好きで、部活のバンドでベースをしている。

 文化祭直前、ボーカルの女の子が病気になった。本番で歌が歌えなくなった。

 ギターとドラムにボーカルをやらせようにも、無理やり仲間に引き込んだまだまだ素人なので、歌いながら楽器が弾けない。困った。

 そこで、軽音部の先輩が言う。

「主人公、お前ボーカルしろ」

 先輩は実は、主人公の声が個性的なので、悪くないと思っていたのだ。驚く主人公。

 さて、実は主人公は、こっそり歌の練習をしてた。ボーカルの女の子らしい歌声に憧れて、少しでも近づきたいと考えて練習していたのだ。

 だが、歌うほどに劣等感が強くなる。

 憧れと劣等感。

 そんな中、ボーカルは主人公に「迷惑をかけてごめん」という。

「でも、ギターとドラムのあいつら、ボーカルなんて無理。普通に練習するので精一杯。あと私、手術が怖い。だから、ねえ、主人公。かっこいいところ見せて。私に勇気をちょうだい」

 実はこのボーカルも、主人公の声がいいと思っていたのだ。なので、親友として、今回はコンプレックス解消させる良い機会だと思っていたのだ。

 もう逃げられない。主人公はボーカルをすることを決意する。

 時間が無い中、練習を頑張る。でも、ボーカルのように歌えない。

 苦しむ主人公に、先輩がヒントを出す。

「お前はお前らしい歌い方をしろ。ボーカルの真似をしようとするな」

 主人公は吹っ切れる。そして、自分の声を活かす歌い方を工夫する。それを聴いたボーカルはすごくいいと、背中を押す。多少の嫉妬を感じながら。

 それを見ていた、他のバンドの、ライバルの女の子。彼女は先輩が好きだった。先輩が主人公に惚れ始めていることを理解し、嫉妬し、嫌がらせをしてやろうと考える。

 そして、本番。

 ライバルの嫌がらせが始まる。

 ライブ直前、ベースが壊れる。

 そして指を怪我する。

 どうしよう、皆。中止する?いや、逃げ出しちゃダメだよね。ベースが無いならベース無しでやろう。練習の時遊びでやった、アコースティックに変更して、やろうよ。

 トラブルにむしろ、主人公の腹が決まった。

 ステージへ。

 まだ嫌がらせが続く。なんと、マイクが壊れている。ど、どうしよう。

 主人公はマイクなしで全身全霊で歌う。声量はあるから、なんとかなる?

 やった?

 やった!

 体育館に拍手が響く。ボーカルの女の子が涙を流す。ライバルの女の子が悔しがる。先輩が呟く。「やったな、主人公」



 練習その2

 男の子の主人公。職業は農民。

 ここは、数年に一度、化け物に女の子を一人捧げる風習のある村。

 ある日主人公は、半年後に、好きな女の子が生贄に捧げられると知る。

 何とかしたい。でも力がない。

 そんな中で偶然、山に1人で住む男の過去を知る。男は、昔は騎士であり、強いと知る。弟子入りしたい。でも、養うべき両親や兄弟がおり、農業を放り出して修行ばかりをしているわけにも行かない。

 それに、いちど訪問した際、元騎士からは、弟子を取らないと言われている。

 それでもなんとかしないと。でも、どうしよう?

 主人公は仕事が終わると何度も男の素に足を運ぶ。そして、剣を教えてくれと頼みこむ。

 ある日、元騎士の男は、主人公を追い払うように、働きながらでもひとりでできる修行方法を教えてくれた。教えてやったからもう来るなと。

 その修行に励む主人公。

 そんな中、事件が発生。村一番の権力者の息子で、仲の悪かった男がトラブルを抱え込む。そのトラブルを、主人公が修行の成果で助ける。和解するふたり。

 仲の悪かった彼の協力を得て、主人公は、修行に専念できる環境を得る。だが、騎士は、主人公を弟子にしない。

 元騎士には悲しい過去があった。とある人を救えなかった為に、剣を捨て引退してしまったのだった。また、病により剣が握れない。

 しかし、やがて、主人公の前向きな姿勢に、元騎士は、再び自分なりの戦いをする事を決める。助けられなかったあの人への贖罪のつもりで、病の体をおして主人公に修行をつける。

 期日まであとわずか。主人公は死ぬ気で修行を頑張る。実際に、何度も死にかける。

 そして、主人公が見事怪物を倒す。



 練習その3

 好きな人がいるが、借金があるので、プロポーズできない男が主人公。

 借金は、きちんとした性格の彼女には内緒。

 彼女の30歳の誕生日までにプロポーズしないと、彼女から捨てられる。でも、借金がある状態でプロポーズはできない。

 追い込まれすぎて、ふと、銀行強盗で借金返済をしようと思いつく。要は、バレなければいいのだ。でも、具体的には何をどうしようか。

 そんな中、偶然、ひとりの泥棒とはちあわせする。主人公は思いつく。泥棒に対して、警察に突き出さない代わりに、銀行強盗を協力しろと言う。

 実はこの男は、伝説の泥棒だった。泥棒は不治の病で、銀行強盗を最後の大仕事だと張り切り出す。一生懸命に計画を練る。

 準備期間中、泥棒といろいろ話をする。彼の身の上は自分と似た不幸なものだった。家族に飢えているのだ。主人公は同情し、共感する。泥棒は、主人公を息子のように思い、銀行強盗をさせたくないと思うが、自分の人生の証にやってみたいとも思う。

 そんな中、男はふと買った宝くじで大金を得てしまう。

 もう銀行強盗しなくてもいい。借金を返してもはるかに余る金額。これを泥棒と山分けして、銀行強盗はやめようと思う。

 でも、活き活きと計画を練る泥棒に、主人公はこのお金の事を言い出せない。

 決行までのタイムリミットは迫る。

 そんな中、彼女が身ごもった。銀行強盗を諦める主人公。泥棒も、そういうことならと、銀行強盗をやめることを了解する。主人公は泥棒に宝くじのお金を半分渡す。泥棒にも、銀行強盗をやめてくれと頼む。そもそも、うまくいくわけがない。

 しかし、主人公には分かっていた。泥棒がひとりで銀行強盗をする事を。

 決行予定日、主人公は目当ての銀行に行き、飛び込もうとする泥棒を止めようとする。

 家族として泥棒を説得する主人公。結婚式に、来てくれよ。両親がいないから、あんたが父親の席に座ってくれ。

 泥棒は、息子の言うことだからと、銀行強盗をやめる。




 練習4

 旅の勇者パーティー。

 迷いの森の中、魔法使いの女の娘が、毒ぐもに噛まれる。毒ぐもは、すごい勢いで逃げてしまった。

 僧侶のオカマも治療出来ない程の毒。

 魔法使いに実は惚れている勇者と戦士は青くなる。

 僧侶が言う。

「回復魔法はかけ続けるけど、それでもタイムリミットは多分1日。当初の目当ての森の賢者ならば、治せるかもしれない」

 護衛に戦士を残し、ひとりで出発する勇者。

 パーティーで力を合わせて倒すつもりだった森の精霊に立ち向かう。

 精霊には歯が立たない。

 最後の力を振り絞った勇者。自身のHPを燃やして攻撃する捨て身攻撃を繰り出す。

 仲間のために頑張る勇気に、精霊は感銘を受ける。

 賢者の元に気絶している勇者を送り届ける。

 賢者は勇者の力になる事を了解し、魔法使いは助かる。




 練習5

 クラス転移。

 転移した皆の頭に電波が。

「元の世界に戻るまで後365日。死んだらゴミです。死体すら元の世界に戻れません。頑張って生き残って、元の世界に戻ってください」

 チートを身につけたのは、委員長の男と、DQNだけ。後のクラスメイトはチートなし。

 委員長とDQNの戦いがはじまるのか?

 しかし、DQNが意外といい奴になる。クラスのみんなをチートで守る。

 ある日こっそり、DQNが委員長に言う。

「ここで好き勝手やろう。ギリギリで、他のヤツら全員殺しにしたら、証拠は残らない。クラスで一番可愛い女のあいつ、お前、告白して振られただろ。お前はあいつを好きにしろよ。俺はあのいつもひとりでいる美人を貰う」

「よし、そうしよう」

 その女の子達の幼なじみである主人公が、DQNたちの会話を偶然聞く。

 主人公は女の子たちを説得しようとするが、ここは異世界で、あいつらはチート。どうしたらいい?

 とりあえず、集団から離脱する。ひとりでも行方不明者がいたら、生死が確認できない状態になるから、DQN達は元の世界に戻った際に罪を問われる事を恐れ、変な行動ができなくなるはず。

 息をひそめる主人公。しかし、DQNに捕まってしまう。

 そして、DQNが殺したクラスメイトの罪をきせられる。リンチを受ける主人公。

 それを助ける幼なじみの女と委員長。

 幼なじみは委員長への警戒を解く。主人公は牢屋に閉じ込められる。主人公は、委員長が改心したと思い、仲間にしようとする。

 しかし、改心などしていなかった。

 主人公の処刑前日、いつもひとりの女の子の力を借りて逃げ出す主人公。

 走り、モンスターにおそわれた所、異世界の人間に助けられる。

 異世界の人の力を借りて、DQNと委員長の力を封印する。そして、元の世界に戻る日を待つ。

 そして、あと10日。

 ここで力を取り戻した委員長が脱獄する。

 DQNが大笑いをする。

「ひとの本性って、こんなもんだ。利己的だ。あいつ、お前らを殺してから、現実世界に戻るらしいぞ」

 最終決戦がはじまる。




 今まで、アイデアは楽に出てきても、盛り上げ方がわからなかったのですが、何となくわかってきた気がします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ