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王様の放浪日記

ひまわりと月のある景色

作者: 東雲 一鞠

 眩しい笑顔が、一斉にこちらを向く。いつも浴びているものとは内に秘めているものが違うそれに、思わず笑顔がこぼれた。

 空にぽっかりと浮かんだ月が、静かに俺を見下ろしている。その光を受けて、黄色い笑顔がまた輝いた。

 辺りはすでに暗くなっているにも関わらず、光輝く彼女らのせいか、それを一切感じさせない。呼ばれた気がして、黄色い海に、溺れた。

 背の高いそれらが俺を飲み込む。肌寒い夜に、その温もりが身に沁みた。

 向こう側には、真っ黒な山が、かなしい目をして鎮座している。目を細め、お前も笑えよ、とらしくもないことを呟いた。

 木綿のような雲が、そんな俺を笑うように流れていった。

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