友達
あの日、あの後は周辺の散策などをした後学校に帰ってきた、帰ってきた時間はすでに5時になりそうだったため簡易的なホームルームを済ませて解散した。
他の生徒は井上くんと清水さんも含め早々と帰ったため教室に残ったのは僕と氷柱さんだけだった。
「それにしても結構疲れたね」
「そうですね、いろいろありましたからね!」
「散策だけとはいえ歩いたから、もう足がへとへとだよ」
「でも4人で一緒に回って楽しかったですね!」
「そうだね!それにしてももう5月かぁ⋯⋯もう5月!?」
「確かに、もう5月になるんですね⋯⋯でもそれだけ充実していた日々だったてことですよね!」
「それもそうか、今までいなかった友達ができて、1人で過ごした学校生活が色づいていって、これも全部氷柱さんと出会えたからだね!!」
「それを言うのは私の方ですよ、あの日あの場所で今思えばとても小さな絶望感だった、気にしないという選択もできた中で私は絶望感と焦燥感にかられていたでもそんな中でゆっくりと言葉を手を差し伸べてくれた一名くんがいたからこそ今の私はこうしてここにいられるんですから、それに今日も私の背中を押してくれた、だから改めてありがとうございます一名くん!」
「別に大したことはしてないけどね、それでも友達のために役に立てたなら良かったよ」
そこで5時を知らせるチャイムが鳴る。
「もう5時になったんですか」
「それじゃあ、そろそろ帰ろうか明日から休みだと言っても早く帰らないとね」
「それじゃあ歩きながらゆっくり帰りましょう!」
荷物を持って、教室を出て、夕暮れの寮までの道をゆっくりと歩いて行く。
「さっきも言ったけどもう5月かぁ」
「でもまだまだ学校生活は続きますよ!」
「それもそうだね、まだ一年の一学期、だからまだ卒業まで2年以上あるのか」
「そうです!まだ後2年もあるんですから!これからたくさんのことに挑戦して失敗してそれでも前を見ていきましょう!」
「そうだね、まだまだ友達も作りたいし、もちろん氷柱さんたちと一緒にね!」
「はい!ではまずは目の前の休みをどう過ごしましょうか!」
「6日間もあるしどこかに遠出したりするのもいいかもね!例えば大阪だったり神戸だったり、一応長期休暇だから家に帰ることもできるんだっけ?」
「はい!学校側に正確な期間を伝えれば可能なはずです!」
「じゃあ一旦家に帰るのもありなのか〜」
「ありですね⋯⋯私も一度帰省してみましょうか」
「確か滋賀だったよね!」
「はい!」
「滋賀かぁそういえばまだ行ったことなかったよね」
「はい以前聞きましたね」
「氷柱さんが帰省するなら僕もいってみようかな〜」
「本当ですか!」
「うん、どうせならお父さん達も誘っていければいいけど」
「あの一名くん」
「ん?どうしたの氷柱さん?」
「それなら私の家に来ませんか?」
「家?でも迷惑じゃない?」
「はい!大丈夫です無駄に広いくらいですから!」
「それじゃあ甘えちゃっていいかな」
「はい!心と井上くんも誘ってみんなでいきましょう!」
「うん!」
「そうと決まれば連絡と準備を明日済ませて土曜日から出発しましょう、長期間開けることになるのでその手続きも済ませて!」
「それじゃあ!」
『えいえいおー!』
やっぱり3章の終わりはここにします(作者が満足するためだけの区分なのであんまり気にしないでください)




