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ぼっちの学校  作者: 水銀
第三章 オタクは作品に愛を記す
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井上愛記の趣味

「ひとまず自己紹介からしましょう」

「そうだね」

「私の名前は中川氷柱(つらら)

「僕は桂一名(ひとな)

「わっ私は清水心ですぅ」


僕たちの後ろに隠れながら自己紹介をする清水さんのことは置いておいて、相手に促す。


「僕の名前は井上愛記(あいき)と申します」


申します?


「井上さんですか、わかりました」

「それじゃあ注文だけしちゃおうか、井上くんはこの定食でいいんだよね?」

「はい」

「オッケー、すみませーん注文お願いしまーす」


それから注文を済ませ各々話などをする。


「それにしてに気付きませんでしたね、井上さんがいることに」

「私的にはキャラがかぶるので少し⋯⋯」

「キャラ?」

「いえ、なんでも」

「そういえば井上くん何見てるのかな?」

『さぁ?』


気になったのでこっそり覗いてみると、見ていたのは天下争乱のプレイ動画だった。


「あっ」

「ひっ」

「ごめん、ごめん、それ天下争乱だよね?」

「そうですけど、知ってるんですか」

「うん!大好き」

「本当ですか!!」

「一緒に見ていい?」

「はい!」


隣に座ってスマホの画面を一緒に見る。


「これは実況動画?」

「はい、事務所に所属してる配信者さんで声だけなんですけどすっごいうまいんです!」

「確かに、切り返しとかも上手いね」


そうして2人で一緒の動画を見ていると。


「一名くん私たちをおいて2人で何見てるんですか!」

「そうですよ」

「ごめん、氷柱さん、清水さん」

「それで何を見ていたんですか?」

「天下争乱のプレイ動画だよ」

「なるほど、だからあれだけ集中していたんですね」

「そうそう」

「私たちも一緒に見ても?」

「いいかな井上くん?」

「わかりました」


全員で集まり一つの画面を見る。

それからしばらくの間4人で見ていると。


「料理をお持ちしました」

「あっはい」


4人分の料理が並べられる。


「食べようか」

『いただきます』

「なんかこうして食事して動画見てるってなんだか友達みたいですね」

「そうだね、それじゃあさ友達にならない?」

「いいんですか?」

「いいも何も友達ってこういうものなんでしょ?」

「そうなんですかね?」

「そうなんでしょうか?」

「そうなのかな?」

「全員わからないことあるんだ⋯⋯それじゃあ今ここでみんな友達になったってことで!」

「はい!」

「ふふん、まぁ私は前から一名くんと友達ですけどね!」

「氷柱、自慢ですか?」

「まぁまぁそれじゃあ食べようか」

『いただきます!』

三章二話で完結、短すぎぃ!!

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