表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちの学校  作者: 水銀
第二章 心を紐解き心を開く
44/52

決戦は土曜日

金曜日、島津との戦いを繰り広げていたそして今日土曜日島津との戦いにおいて現状のバージョンで最後の戦い

“ 沖田畷の戦い“の龍造寺家に従軍しての戦い、ないんどとしては5段階中の4番目と高難度だ。

その理由は島津の強さだけでなく地形の悪さ、戦術など様々な面で敗北につながる要因がある。


「さて(とわ)さん、ここの戦いだけど、島津に対して龍造寺が弱めに設定されてるからただ敵兵を倒すだけじゃ勝てないだから、この戦いで最も重要なのはいかに敵将を素早く討ち取るもしくは撤退させないといけない、それでも兵の大半は残るけど、将のいるいないでやりやすさが段違いだからまずはそこを中心に戦い方を考えていこう」

「はい!かつなんくん!」

「じゃあ詳しい話だけど敵の総大将島津家久を短期決戦で倒すのが今回の目標、それでなんだけど馬に乗っていくんだけど二人乗りでいい?」

「はっ、はい!」

「それじゃあ始めようか!」


シナリオを開始する。

すると周辺の気候や敵味方の兵士などが次々に現れる。


「さてそれじゃあ行こうか」

「はい!」


馬に乗り走り出す。

タイムリミットは島津の奇襲が始まり龍造寺隆信が討たれるまで。


「飛ばしていくよ!」


最高速度で馬を走らせて進んでいく。

そうして10分ほど経ち。


「見えた!敵本陣!!」


島津の家紋が建てられた陣地に勢いよく突入する。


「さてと奇襲戦と行きますか!!」

「はい!!」


背中を合わせ互いに敵に刀を向ける。


「ほう、奇襲を仕掛けてくるものがいるとは、敵ながら見事!」


椅子に座っていた将が刀を持ち立ち上がる。


「それはどうも!できればこのまま撤退してくれると助かるんだけどねぇ!」

「いや、それはできんな!兄上より託されたこの役目己が命のために撤退するなど、武士にあらず!何より薩摩隼人にあらず!!」

「それでは致し方ない!その首頂く!!」

「やれるものならやってみよ!チェスト!!」


お互いの刀が打ち合う。


「それじゃあ永さん、周りの兵士お願いしていい!!」

「はい!こちらは任せてください!」


二振りの刀を取り出して敵に向かい走り出す。


「さてとあっちは任せてこっちに集中しますか!」


刀が激しく打ち合い火花が飛び散る。


「これでも高難度は勝ってきたつもりなんだけどやっぱり島津のところだけ難度おかしいでしょ!絶対難度4じゃないって!」

「喋る余裕があるようだな!ではさらに行くぞ!!」

「そんな余裕はないんだけどねぇ!それにしてもやっぱりこの戦いは面白い!!」


かつなんにとってこの戦いは初めてではない何せ何度も挑戦し何度も作戦を練ることを繰り返して勝った戦い、格ゲーの方がメインとはいえ全体を通せばやりこんだ時間はこの世界の方が長い。


「それじゃあそろそろこの刀の真髄を見せようか!」

「ほう!ではこちらもゆくぞ!!」


かつなんは片手で持っていた刀を両手で持ち一刀両断の構えをとるそれに対し家久も地に足を叩きつけ一刀両断の構えを取り振り落とす、互いに選んだ技は一刀両断それぞれの刃が相手に振り下ろされる、しかし⋯⋯。


一方、永はというと。


「かつなんくんに任せられた背中全力で守って2人で勝ちます!」


持つ方は“打刀 村正“そして“脇差 村正貞親“両刀もプレイヤーにより作成された刀でありそのプレイヤーは永本人である。


「行くよ!村正!」


双方に名付けられた銘は妖刀としての伝説もある刀の銘、しかしこの刀に込められし想いは、万物を斬る力と軽やかなる刃、二振りに込められた思いの量によりその刀の強さは変わっていく。


「それじゃあいきます!」


相手にそう言ってから刀を振るう。

相手は十人ほど、囲まれるような形でいる。


「チェスト!!」


互いの刀がぶつかり合う。


「二刀流の強み見せちゃいます!」


敵の刀と打ち合っている刀をそのままにもう片方の手で持っている脇差を振るう。

ダメージエフェクトを出しながら倒れる兵士。


「後9人!」


敵を切った後すぐさま次の敵を切る二刀流から繰り出される連撃は多対一でも善戦するほどの強さを持つ。


「後1人!」


そうして残り1人しかしその1人は先ほどまでの兵士とは違い島津家に使える“将“。


「やるではないか!では新納忠元まいる!チェスト!」


島津家の家臣の中でも名将であり島津を支えた将。


「村正の力、見せます!」


このゲームにはなるべくリアルに寄せた反面一つだけプレイヤーにのみが使用できる刀専用の“スキル“。


武憧私志(アスピレイション)!」

その言葉に反応して刀身の刃文が光り輝く刀が色を放つ。

村正に込められた万物を斬る力を表す“赤“そして村正貞親に込められた軽やかなる刃を表す“黄“。

二つの色に輝く刃は敵を斬る。


「くっ!見事⋯⋯!」


言葉を残し倒れる。

このシナリオにおいて新納忠元は奇襲の一端を担う将その将を討ち取ったとなればこの戦いは龍造寺の勝利に傾く。


「ふぅ〜終わりましたさてかつなんくんはどうでしょうか?」


ここで視点はかつなんに戻る。


「行くぞ!松風、武憧私志(アスピレイション)!」


松風その刀はイベントに参加したプレイヤーの中で上位に1000人に入ったプレイヤーに配布される刀。

そしてその能力は、松の如き力強さと風の如き速さ。

放つ光は緑。

最速の一振りが家久の刀よりも早く力強く一刀両断する。


「兄上、すみません⋯⋯」


その一言を残し倒れる。


「よしこれで」


目の前にシナリオクリアの文字が表示される。


「かつなんくん!」

「永さん!やったね!」


2人でハイタッチする。


それにしても、あの十人結構強かった気がするんだけど、すごいな!


「それじゃあ今日はこの辺にしようか!」

「はい!」


そうして2人でログアウトし土曜日の決戦は終わりを告げるのだった。

ちなみに私の推し武将は島津義弘です!!

ん?誰得情報?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ