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ぼっちの学校  作者: 水銀
第二章 心を紐解き心を開く
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学力調査テスト後、ゲームで遊ぼう!

本日、金曜日4月17日学力調査テストがある日。

本来テストと聞いてテンションが上がるのは一部の変た、ゴホンッ、勉強が好きな人や日々頑張った成果を確認したいなど人それぞれであるが、今日という日に限っては一名(ひとな)もそちら側にいると言える、なぜならとてもモチベーションが高いからだ、とはいってもテストに対してではなくその翌日、つまり土曜日にある氷柱(つらら)とのゲームが楽しみすぎてその前日からテンションが高いのだ。

なんなら木曜日からテンションが高かったといっても差し支えはないだろう、それはなぜかといえば行動からわかる、少し木曜日の放課後の一名を見てみよう。


「さてと準備もできたしあとは、明日に備えての予習とあとは氷柱さんからの連絡を待ってから天下争乱を起動するだけ!」


そうして予習をしている時に鼻歌を歌うぐらいにはテンションが上がっていた、そして極め付けは着信が来た瞬間にスマホを手に取って確認するくらいだ。

そんなこんなで今日を迎えたわけで今一名は誰よりも早く教室について予習をしていた。


「この前、氷柱さんと大体予習したしその後もちゃんと予習したからあとはもうまとめたノートを見るだけなんだよなぁ」


そう言いながら三冊のノートをペラペラめくる。


「それにしてもやっぱり早くきすぎたよな〜まだ7時40分だもんなぁ、他の人たちはこのぐらいの時間に来てる人もいるらしいし、僕ももっと早くきた方がいいのかな〜」


こんな感じでテストまでの時間を過ごし、ついにテストの時間になる。


「それではテストを始めます、時間は50分ですので時間内で精一杯頑張ってください」

その言葉と共に試験が始まった。


さてと始まったわけだけど、内容はどうかな〜入試みたいな感じだとかなりまずいんだけど⋯⋯


そうしてテストの中身を見てみると、事前に言われていた通りに内容で基礎と応用で作られた普通な問題だった。


あれ?意外と普通な問題ばっかりだな、この前予習したところばっかりだし結構簡単な気がする?


そのまま、あっけない感じで全てのテストが終了した。


「それでは今日はこれにて終了ですお疲れ様でした」


あれ〜なんか想像してた二倍簡単だったな


なぜこんなにも簡単に感じるかといえば、一名はもともと入試に向けてしっかり勉強していたためその成果が出たというのもあれば、氷柱との勉強会の成果でもある。


まぁそれはさておき終わったんならもう帰って明日に向けて少しだけ慣れさせ解かないとな〜


席を立とうとした時肩を叩かれる。


「一名くん!今日は一緒に帰りませんか?すぐそこですけど」


振り返ってみるとそこには氷柱さんがいた。


「うん!じゃあ一諸に帰ろっか!」


荷物をまとめて一緒に帰る。


「そういえば氷柱さんはテストの内容とかどう思った?」

「そうですね、端的にいえばそこまで難しくはなかったと思います、基本的な問題ばかりでしたし」

「やっぱりそうだよねぇ、入試と比べると頭を使わなくてもいいから楽って言ったら変になるけどそこまで難しいとは感じなかったよね〜」

「はい、それはさておき今日はこの後どうしますか?」

「と、いうと?」

「今日はもう終わりなわけですし、その今日しませんか?っていうことなんですけど」

「あぁ、そういうことか!」

「はい!そういうことです!!」

「それじゃあ、お昼食べたら互いに連絡してからやる感じでいい?」

「はい!それじゃあ寮も見えてきたのでまた後で!」

「うん!じゃあまた!」


それから1時間ほどして互いに昼食を終えて連絡を取り合いそれぞれ天下争乱にログインする。

天下争乱が様々なモードを収録しているのは説明したことがあると思うが今回はその中でもオープンワールドをテーマとして作られたモードをする。

このモードでは自分で好きにアバターを作れることはもちろん歴史上の人物と出会ったりその時代の文化を体験したり、長篠の戦いなど有名な戦いに兵や将といった立場で参戦したりなど多岐にわたる。

また、キャラクターを作り歴史を体験できるこのモードではマルチとプライベートで楽しめるモードの二種類に分かれていて今回はマルチの方で遊ぶ。


「さてとこのモード自体ログインは久々だからなぁ、まぁ体が覚えてるかな?」


天下争乱にログインしてモードを選択してゲームを開始する。


「このアバターも懐かしいなぁ」


一名のアバターは赤色の鎧に太刀を一本持った姿で20歳ぐらいの見た目だ。


「さてと、ゲーム内チャットでつら、いや(とわ)さんから集合場所聞いたはずだよな?確か三河の岡崎城の城下町の団子屋さんで待ち合わせって言ってたしファストトラベルでパッパと行っちゃおう!」


地図を広げて、三河の岡崎城を選択して飛ぶ。


「さて団子屋さんは確か城の近くだったけな?」


城下を歩いて行って城が大きく見えるところまでいく。


「この辺に確か⋯⋯おっ!あったあった!」


三色団子を彷彿とさせる旗によく団子屋でみる赤い布を被せた長椅子そしてそこに座る女性アバタープレイヤーが1人。

見た目は仮面を頭につけて鎧の上から羽織を被った感じだった、そして打刀と脇差をそれぞれ脇に携、覇気を放ちながら団子を食べていた。


「あってるよな?なんかものすごい覇気を放ってる感じするんだけど⋯⋯まま当たって砕けろで話しかけよう!」


そして前だとアレなので少し斜めから声をかける。


「すみません永さんであってますか?」


声をかけると、驚いたようで飛び跳ねてしまったもののすぐさま体勢を整えたようで。


「はい、えっと“かつなん“くん」

「よかった〜、なんか覇気放ちながら団子食べてたから一瞬違う人かと」

「すみません、多分いつもの癖で、マルチでしかできないイベントもたまにありますしその時知らない人と話すのが少し嫌というかなんというか、とにかくそんな感じだったので仮面も服も怖く見える用意にしたから多分覇気を放ってるように見えたんだと思います」

「あぁだから鬼の仮面をつけてたのか、う〜んでも可愛いと思うけどなぁそのアバターも」


現実の氷柱さんとは少し違っていて大人ぽさのあるアバターだがその中にある氷柱さんの本質的なものが表現されている気はする。


「かっ!可愛い!!そんな別に⋯⋯」

「あっごめん嫌だった?やっぱり大人の魅力とかの方が適切だったかな?」

「いえ、そうではなくて⋯⋯」


言葉の途中で黙り込んでしまった氷柱さん。


何か気に触ることしちゃったかな?


頭の中で最適な言葉を探していると、氷柱さんが口を開く。


「とっ、とにかく一旦ここから別の城に行きましょう!そうしましょう!!」

そう言ってばっと立ち上がって駆け足で歩き始める氷柱さん、しかしその先で転んでしまう。

「ひゃい」


奇声にも似た声をあげて倒れ込んでしまう、心配になってすぐに移動する。


「大丈夫?」


手を差し伸べる。


「すっ、すみません⋯⋯」

「まぁたまにあるよね転ぶこと、じゃあどこの町に行こうか?」

「はい、そのまだ全部のイベントクリアできてなくて、その島津の敵対勢力でのイベントが全部クリアできてなくて、日向でイベントをしていいですか?」

「あぁ、あそこはとにかく難しいからねぇ、うん!じゃあ日向の佐土原城に行こうか!」

「はい!」


そうしてその日2人は夜になるまで島津家との戦いに明け暮れたのだった。

やっぱ歴史を描いてると筆が捗るね!

ということで久々?の更新ですお待たせしてすみません。

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