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ぼっちの学校  作者: 水銀
第二章 心を紐解き心を開く
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猫との時間

「さてと今日はどうしようかな〜」


先日はカフェにて勉強をしたため今日は何かゆっくりしようと考えていた、一名(ひとな)は今部屋の中心で部屋を見渡しながら考える。


「勉強は昨日したし、でもゲームって、気分でもないからなぁ」


日曜日は基本家で過ごすことが多い学生、そういう時は日頃の整理だったり今までできていなかったゲームを崩したりするのが普通だが今日の一名は何に対してもやる気がでなくなっていた。


「なんで、日曜日なのにこんなにやる気が出ないんだろう?一旦寝る?っていっても、もう直ぐお昼だしなぁ、じゃあ取り合いず勉強でもして過ごそうかな、どうせならイヤホンで音楽でも聴きながら」


そういってイヤホンを耳につけて、教材を広げて勉強を始める、耳から流れてくるのは最近流行っているアイドルのデビュー曲だ。

そうして、過ごしているとだんだん眠くなっていきそうして気がついた時には眠ってしまった。

なぜ眠ってしまったかといえばここ数日特に2日間のことが大きく響いているからだろう。

特に言えば、一名にとって初めての出来事があったから、ようは急激な環境の変化で疲れたという欲あることだ。


一方、同じく環境が大きく変わったと言える氷柱(つらら)はというと。


「う〜ん、やっぱりそろそろ猫を触りたい!見たい!」


猫不足に陥っていた。


「でもどうしようかな?また路地裏で偶然見つけるってわけにもいかないだろうし⋯⋯ここは先生は頼るしかない!」


そういってスマホを取り出し、唯一連絡先を持っている先生にメッセージを送る。

数分後、猫のスタンプと共に「おっけ〜」というメッセージが返ってきた。


「やったじゃあ今すぐ準備して、あれ?でも服はどうすれば⋯⋯」


悩みに悩んだ末一旦制服を着て、一階の教師の部屋まで向かった。


藍沢(あいざわ)先生の部屋は一番前だったよね」


インターホンを鳴らして返答を待つ。


「は〜い、お!氷柱ちゃん、今開けるから待ってね」


そうして、扉を開ける。


「いらっしゃ〜い、さぁ入って入って」

「失礼します」


部屋の中に入ってみるとおおまかな部屋の作りや取り付けられたものの配置が自分の部屋と一緒なのがわかった。


「じゃあお茶入れてくるから座って待っててね〜」

「はい!」


言われた通りに座って待っているとベットの下で何かが動いているのを見つける。


あ、あれは!もしかして!!


するとベットの下からものすごい勢いで猫が飛び出してきていってそのまま私の後ろを通り過ぎていった。


「あ⋯⋯」


あまりの速さに何も通り過ぎたことしか気づけなかった。


「あれが、先生が飼ってる猫なのかな?」


猫が向かった先を凝視していると、尻尾だけが見えた。

色が3色のしっぽだったため、私の家で飼ってる黒猫とはまた違う猫だということはすぐわかった。


「お茶入れたよ〜、っておやおやもうユキちゃんには会えたのかな?」

「あの猫ユキちゃんっていう名前なんですか?」

「そだよ〜三毛猫でも白の割合が多いからね〜」

「そうなんですか!」

「お茶はここに置いて置くから近くまで行ってきていいよ〜」

「ありがとうございます」


感謝を述べた後すぐさま猫の言った方へ向かう。


「ユキちゃ〜ん」


名前を呼びながらゆっくり近づく。

するとユキちゃんはゆっくり顔を見せた。


「こんにちわ〜」


同じくらいの目線になるようにしゃがんでまず挨拶をする。


「ユキちゃん、可愛い!!」


可愛さのあまりに手を伸ばすと。


「にゃー」という鳴き声と共に手に頬を擦ってくれた。


「おや〜元々懐きやすい性格とはいえ、これは私よりも早く懐いちゃったかな〜、せんせぇちょっとショックかも〜」

「あ、あのもっと触っていいですか?」

「いいよ〜じゃあ私はその間におやつの準備でもしてようかな」

「じゃあ触りますねユキちゃん!!」


頭を撫でたりしていると、どんどん頭を擦ってきて可愛さで死にそうになる。

一旦机の方に移動して座り直すと足の上に乗ってきてくれた。


「はわわ!!」


猫のあまりの可愛さにキュン死しかけていると先生がおやつを持ってきた。


「はい、市販のだけどクッキー持ってきたよ、あとユキちゃんのご飯も、そうだ氷柱ちゃんあげてみる?」

「いいんですか!!」


おやつを受けとってユキちゃんにあげる。


「ぺロペロ舐めてる姿も可愛い!」


そのまま、周りの声が聞こえないくらいに集中しておやつをあげる


「うんうんやっぱり、表情が柔らかくなった方がいいね〜!って聞こえてないかな?まぁ仕方ないかぁ〜」

それから3時間ほど先生の部屋で過ごした。

「じゃ、またきてね〜、今はいないけどもう一匹猫ちゃんいるからさ」

「はい!是非!」

「すみません、っと取り込み中でしたか?」

「いや大丈夫だよ、長谷川(はせがわ)先生」

「あの、私はこれで失礼しますね」

「おっけ〜じゃまたね〜」

「はい」


そういってその場を後にする。


あの先生初めて見る人だったな?まぁいいかな


その後は部屋に戻って思い出にふけながらゆっくり過ごした。


話は戻って一名はというと。


「⋯⋯はっ!寝てた!今何時だ」


時計を確認するとも6時を過ぎようとしていた。


「やっば!お昼食べてないし、どうしよう、軽食だけでも食べる、それよりも教科書を片付ける!」


驚きからの焦りがあったがお腹がなる音がすると冷静になる。


「よし一旦軽食を作ろう」


キッチンに行き卵とパンをとりパンをフライパンで軽く焼き、その後卵を焼いてパンに乗せてソースをかけて完成、そのままお皿に乗せて机まで持っていき食べる。


「う〜ん料理ももうちょっとやっていこうかな〜家から寮に移ってから全然やってないし」


そうして食べ終えると机に広げていたものを片付けて、そのままそこで夜まで本を読む。


「そろそろいきますか」


そのあと夜ご飯を済ませて、部屋まで戻り、支度をする。


「よし明日の準備オッケー、英語も入れたし準備万端後はお風呂に入って寝るだけ!」


そして、そのまま1日を終える。


次の日、休みが終わり再び学校が始まる。


「今日は1時間目が英語だったけ」


今日は今までなかった英語の授業がある日。


「さてとそれじゃ行きますか」


今日の一名はいつも通りでいつも通りじゃない、変化がわかりにくいが少しだけ気分が上がっている、それは人生

初めての友達ができたからであり、それは学校でも話せる人が増えたからである。

教室に着くとやはりというべきかさすがというべきか全員がついていた。

しかしここで一名はふと気づく。


あれ?これってどうやって話しかければ⋯⋯


そう初めてつまり教室での会話方法をまだ確立していないのだった。


普通に話しかける?でも迷惑だったり⋯⋯


頭の中で迷走しているとスマホに着信が来る。


誰だろ?


スマホを開けてみるとそこには「お昼の時体育館裏に集合です」とだけ書かれていた。


お昼に体育館裏に、なんでだろう?


気になって氷柱さんの方を見る。

そんな一名を見る視線が一つ。


一昨日いたのって桂さんと中川さんだったよね?どうしてあの2人が⋯⋯


彼女は昨日カフェの個室でコーヒーを飲みながら、1人で勉強に励んでいた。

しかし外に出て見てみると、見たことのある2人が一緒にいた。


う〜ん、わかりませんでも気になるのも事実だし、どうしよう⋯⋯


この教室で3人が互いに同級生に視線を向け合う中、今日もまた授業が始まる。

英語が苦手すぎて英語を頭の中から消していたのだろうということで新しく設定を作ろうと考え今に至る

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