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ぼっちの学校  作者: 水銀
第一章 氷は溶けて笑顔となる
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学校説明会 その①

入試よりはや一週間そろそろ合否の通知が届く頃合いだ。


「もう12時越えたしポスト見に行ってみるか」


自室から出て一階へ降りる。一階では母親がリビングでくつろいでいた、母の名前は桂 優子(かつら ゆうこ)、母は基本的には家にいるが一週間に2度ほど出勤している、とある会社の専務取締役とかなんとかだと聞いたそして父の名前は桂 陽太(かつら ようた)、母が勤めている会社の代表取締役社長だ。


「お母さんちょっとポスト見てくるね」

「はぁい、気をつけるのよ」


扉を開けて外に出る。家の外装と比べて一際明るい装飾のポストを開ける。


おっあったあった!!


少しの喜びと少しの緊張を持ちながらも書類を取り自室に戻る。


「さて合格しているといいけど、てかしていないと、ニートになってしまうハハ」


苦笑を浮かべつつも書類を開ける。少しの緊張がどんどん増していく。


よし勢いよくいこう!


そう思い勢いよく取り出す。

合否通知

桂 一名(かつら ひとな)

 "合格"


「よっ」


良かったぁ、合格できて、ん?何か続きがある?


"なお合格されました皆様は3月12日に学校説明会がございますので同封されている資料を見て保護者の皆様と一緒に参加してください"


なるほど学校説明会か、言われてみればオープンキャンパスとかもなかったもんなじゃあお母さんに報告にでもいくか



そして時は流れ3月12日


「お母さんここが史然高校だよ!」

「聞いていた通り綺麗な見た目ねぇ、新設校なだけあるわねぇ。」


学校説明会は13時から始まるので少し早めに家を出て学校へ向かった僕たちは12時20分頃には学校に着いていた。


「じゃあはりますか〜」


と言ったその時後ろから声をかけられる。


「あら、桂さんお久しぶりです!」


振り向くとそこには1人の少女とその保護者と思われる人が立っていた。


「清水さんお久しぶりです!この前の商談ではお世話になりました〜!」

「いえいえこちらこそ、そこにはいらっしゃるのはお子さんですか?」

「はいそうなんです、春からこの高校に通うことになりまして。そちらにいるのは娘さん?」

「はいそうなんですよ、うちの子もこの高校に通うんですよ〜!これも何かの縁ですし仲良くしてくれれば嬉しいです!」


そこで話が僕達に移る、こういう時友達0人歴=年齢が響いてくる。


「あの、えっとよろしくお願いしますね」


とごくごく普通に挨拶をしてみる。


「⋯⋯」


やばいこんな感じの挨拶じゃダメだったか!?


気まずい沈黙が続く中


「すみませんうちの子人見知りで"心"ちゃんと挨拶しないとダメよ」


なんとなく親近感を心の中で浮かべているとお母さんが口を開く。


「いえいえ人見知りなんてよくあることですよ、それよりも早く行かないと遅れてしまいそうですよ」


ちらっと全員が時計に目を向ける、針が12時40分を指しているのが見える、いつのまにか20分も話していたらしい。


「あら、そうですねでは行きましょうか」


そこで話が終わり僕達は校門をくぐり学校の中へ入っていく、案内を見たところ2階にある"教室"でおこなわれるそうだ。


こういうのって体育館でやるものじゃなかったけ?まぁいいか


そんなことを思いながらも教室に向かって歩いていく。

"桂家の家"

一名の家は三階建で裏庭があり世間から見ればそれなりに裕福な家だ、余談だが裏庭には子どもの頃に使っていたような遊具や畑などもあるらしい。

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