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ぼっちの学校  作者: 水銀
第一章 氷は溶けて笑顔となる
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課外授業

「はぁ、ついにこの日が来てしまった、結局友達もできず課外授業当日になるなんて」


出発の支度をしながら独り言を呟く。


「でも、これも俺の力不足のせいなんだし、しょうがないよな、結局昨日も誰にも話しかけられなかったわけだし、まぁくよくよしても仕方ないし準備済ませてさっさと教室に行っちゃお」


準備したものをカバンに入れて教室に向かう。

教室には7時15分に着いた、出発は8時らしいので45分先生が移動指示に来る頃だ。


まぁそれにしても、もう見慣れてしまったけどみんなもう着いてるんだよなまだ全然余裕あるんだけども


それから30分ぐらい経って先生が教室まできた。


「皆さん、おはようございます、それでは今から出欠の確認後バスのある場所まで向かいますのでそのつもりでいてください」


一通りの確認が終わり、先生の指示のもと校門まで移動する。


「それでは席順はしおりに書いてあった通りに座っていってください」


席順としては前列に同伴の教師陣、後列に生徒でバスは一台。


確か真ん中ぐらいだった気がするけど、どうだったかな?


確認してみると席は教師席から三列後ろの席だった。


窓際じゃないけどまぁいいか、隣は清水(しみず)さんか、まぁ到着までゆっくり過ごしていればいいかな


それぞれが席について、シートベルトをしめていつでも出発できるようにする。

そうしていると竹内(たけうち)先生がバスによくついているマイクで話し始める。


「はい、皆さん座れましたね、それでは本日運転してくださる運転手の方に挨拶をしましょうか、本日はよろしくお願いします」


『よろしくお願いします』


「はいよろしくお願いします、それではもう出発しますのでみなさん席に座って到着までお寛ぎください」


挨拶が終わり、バスが出発する。


それにしても、僕も声を出しはしたけどさっきの挨拶ほとんど先生の声だったような、気にしたら負けかな?


それから伏見稲荷周辺のバス停に到着するまで主に教師陣の話し声以外特になくそれぞれ静かに過ごした。


「はい到着しましたのでみなさん順次降りてください、降りた場所で一旦今日の予定を再確認しますので、では前から降りていってください」


それから前列から続々と降りていった僕の順になった。


「ありがとうございました」

「はいね、頑張ってきてね」


運転手に挨拶をした後、先生が立ってる集合場所に向かう。


「はいそれでは今日のスケジュールの再確認をします、まずは今から伏見稲荷大社に向かいますそこで参拝や見て

まわった後一旦集合して10時から自由行動とします、後は各自緊急連絡などは後ろのページに書いてありますのでトラブルがあった場合は連絡してください、近くにいる教員が向かいます、では移動しますので皆さん立ってください」


指示に従い伏見稲荷大社まで向かう。


「はいではまずは参拝だけ済ませてしまいましょうか」


先生に言われた通り各自で並んで参拝をする。


えっと、5円玉出しってと、それじゃあお参りしますか


正式な手順でお参りをして願い事を言う。


先生は学業って言ってたけどそれよりも僕は友達が欲しいから、友達ができますように


本来の目的とは違うものの一名(ひとな)今最も望むものを願って先生と生徒が集まってる場所に行く。


「それじゃあ各自で見て回ってくださいまたしおりにあるメモ用紙に感想を書いても構いませんので人の邪魔にならないようにしながら見て回ってください、それでは10時に鳥居のところに集合です」


そういって各自解散してそれぞれ見て回る。


じゃあ僕も行こうかな


一名(ひとな)もまた思うままの場所に向かっていく。

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