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ぼっちの学校  作者: 水銀
第一章 氷は溶けて笑顔となる
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買い出しと猫

(ストリート)の中には色々なお店があるがここ長岡京第一ストリートは史然高校のすぐそばにあって、徒歩10分ほどの距離にある。ここは竹を基調としたデザインの街でありタケノコを取り扱ったお店などが注目のポイントである、他にも有名なコーヒーショップやジャンクフード店などよく見る店舗もある。

その影響もあって住民だけでなく観光客や他の市から来た人でも賑わっている。


う〜ん、人が多いなぁ取り合いず100円ショップで雑貨と菓子類買おうかな


100円ショップを探して中に入る。


じゃあまずは貯金箱からかな、流石にあんな大金持ち歩けないし⋯⋯


100円ショップとはいってもそれなりの広さがあるため一つの商品を探すのにも苦労する。


あった、あった、サイズはまぁ普通のでいいかあとは菓子類とついでに軽食でも買っとこうかな


適当なものを選んだ後は食品コーナーに向かう。


えぇっといつも買ってるのはどこだろ?


周りをチラチラ見渡す。


お!あったブドウ味のグミとあと軽食も、欲しいものも見つかったことだし会計済ませちゃうか


会計を済ませて店から出る。


うわぁ〜休日とはいえこんな人混みが、、、取り合いずどっか路地にでも入って次の目的地調べちゃうか


路地を探して入る、するとそこにはすでに人がいた。


あれ?誰かいる⋯⋯なんか見覚えのある髪の色だな


ベージュブラウンの髪をポニーテールにしたその後ろ姿はどこか見覚えのある姿だった。


「あ!」


そう声を上げた時猫の声が聞こえたのと同時に路地の奥へと逃げていった。

どうやら前の女性から逃げていったらしく女性は何かものすごく悲しそうにしながら立った。

その女性は振り返ってこちらを見る、その女性の名は中川 氷柱(なかがわ つらら)


「あの、ごめんなさい、、、」


猫が逃げた原因は自分だと考えて咄嗟に謝る。


「別に大丈夫、そんなことよりどうして路地裏に?」


ほっと安心して、質問に答える。


「この辺りあんまり詳しくないのでスマホで調べようかと」

「そう、それでどこに行きたいの?」

「えっと、コーヒーを買いたいのでスーパーにでも行こうかなと」

「それならついて来て」

「え?」


疑問が浮かんだのも束の間すでに彼女は自分の横を通って大通りに出ようとしていた。


「ちょ」


会話する暇もなく急いで彼女についていく。

中川(なかがわ)さんはスラスラと人混みを抜けていき気づけばすでにスーパーについていた。


「スーパーはここ、それじゃあ私はこの辺で」


そういって彼女はこの場を後にしようとする。


「あ、あのありがとう!」


そう言うと彼女は振り向く。


「うん」


そういって彼女は再び歩き始める。


今笑ってたような


疑問を浮かべながらもスーパーの中に入っていく。

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