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ぼっちの学校  作者: 水銀
第一章 氷は溶けて笑顔となる
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とある日のとある会議

「いや〜まさか入試のテストがあんな感じとは思いもしませんでしたよ()()!」

陽気な男がそういう。

「ちょっと、ここではもう()()でしょ!!」

「そういえば、すみませんねつい昔の癖で」

「私としてはどっちでも構わんよ、この会議中ならね」

「それはそれとして確かにあのテストは驚きましたね」

「そうね、前代未聞じゃないかしら」

「私もそう思う!」

「私が主に見たいのは()()()だからねぇ」

話していると、扉が開いた。

「昔から変わりませんね」

「やぁ、竹内(たけうち)くん、池田(いけだ)くん、ご苦労様」

「いえいえ、あんなの朝飯前ですよ」

「そうですね、()()()に比べたら楽ですね」

「あれは、本当に、思い出しただけでしんどいですよ、、」

「まさか、仕事をしながら、教員免許も並行して取ることになるとはね」

「すまなかったね、私の()のために付き合ってもらって」

「そんなことないですよ!みんなが望んでやったみたいなもんですし!」

「そうね」

「皆さん大変だったんですねぇ、僕たちは大学に集中すればよかったのであんまりわからなかったですけど」

「おのれぇ、羨ましいかったぜあん時は、まぁ勉強とかの手解きしてくれたのは助かったけれども」

中本(なかもと)さん、国語以外はやばかったですもんね!!」

「ぐっ、、、それを掘り出すんじゃねぇよ、おい由希(ゆき)なんとかしてくれこれ以上は俺の心が持つかどうか、、」

「まったく」

ごつん、と音が鳴るくらいには、重い一撃が襲った。

「っ、、痛いよ兄さん!!」

「すまないな、親友の頼みは断らない主義でな」

「家族よりも親友を取るの!?」

その場に笑いが起こる。

「相変わらず賑やかですね、でもあんまり私の夫をいじめないでくれます、()()()()()?」

「そうだそうだー!」

(ごう)あなたは少し静かにしてて!」

「うっ、すみません、、」

「じゃあお義兄さん少しお話ししましょうか」

「そうだな、少し言いたいこともあるしな」

2人の間に火花が舞う。

2人が言葉を発そうとした時。

「はいはい、2人ともそこまで」

『なんで、止めるんですか!校長』

「私も含めて昔話で賑わってたけど、今会議中だからね!」

『あっ』

その場にいた校長以外が全員忘れていたと言わんばかりに言った。

「それと、竹内(たけうち)くん、池田(いけだ)くん、君たちは早く籍を入れてきたらどうだい?」

「それは、そのですね、まとまった時間が取れていないと言いますか、、、」

「そんなことないだろう、この前から少しずつ休みをあげてるじゃないか」

「ほら、もうすぐ学校も始まりますし、あんまり浮かれるのもですね、、、」

「そんなことないだろう、私たちからすれば、結婚は早めにやっていた方がいいと思うのだけどね」

「まぁまぁ、この話はまた今度にしません?」

「あぁ、そうだね海山(うみやま)くん、それじゃあ会議を再開しようか」

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