プロローグ 始まりの日 上
初めて書くのでわかりにくい所もあると思いますが優しい目で見てくれたらなと思います。
電気が付いていない静かな教室
そこには20人分の席が並べられており、
そこには静かに座る20人の生徒の姿があった。
朝、学校のチャイムが鳴り響き今から授業が始まるのを伝えてくれる。
高校生活の中で学校とは青春の場であり友達と過ごせる最後の3年間という印象が強いであろう。
しかしこの教室は朝であるにもかかわらず、ましてや20人の生徒がいるにも関わらず静寂が保たれていた。
学校が始まり一週間以上経つにも関わらずである。
何故このようなことになっているのかを知るには
受験の日まで遡る。
まず初めにこの高校は今年設立された新しい高校である。
この高校の名前は"私立史然高校"京都市の南部に位置する高校である。
この高校はとある2人の人物によって設立するまで至ったのだがそれはまた別の話。
さて話を戻すとこの高校は最近できたばかりなためあまり人気がでず受験者数は驚異の"20人"である。
その中の1人”桂 一名"も当然
受験者の一人である。
「はぁ〜」
朝の寒い風が吹く中"一名"の声がよく響く
「中学校ではまともに友達ができなかったから今年新しく設立された高校があると聞いた時は本当にラッキーだったけど、まさかこんな朝早くから入試のために歩くことになるなんて」
そう一名は中学校でまともに友達ができず新しくできた高校なら同じ中学校の生徒も入学しないだろうと踏んで史然高校への入学を決意したわけである。
補足すると中学校では出なく生まれてこの方友達ができないの方がより正確である。
「ハクション!!誰か僕の噂でもしてるのかな〜、そんなわけないか、きっと舞鶴からここまで来るので寒かっただけだろ!」
悲しきかな舞鶴からここまできてこんな悲しい独り言はないであろう。
「おっ!あれが史然高校か!」
そこには汚れひとつもないまさしく新設校と言うべき綺麗さの学校がそこにはあり、白を基調とした見た目は誰が見ても美しいと思うほどのものであった。
「さすが新設校なだけあってめっちゃ綺麗!舞鶴からここまできた甲斐があるってもんよ!まぁ受験の落ちたら意味ないんだけど、、」
空虚な独り言がよく響く。
そんな空虚な空間にもう一つの足跡が響く。
そこには一人の少女が静かに、ただ静かに歩いていた。
朝の寒さを耐えるためにマフラーを巻き制服に身を包んだ少女はちらっとこちらを見た後また歩き出し静かに校門を通り学校の中に入って行った。
一名はその一部始終をただ静かに見ているだけであった。しかしその静寂が途切れた後息をするかのように一言、
「綺麗、ただ、、」
無表情その少女は世間一般的に言う美女であるしかしながらあの一連の流れで一切表情を変えずに消えて行った。
そして一名は再び歩き始める。
息を呑んだ数秒間のことを記憶の片隅に置いて。
次はいつ投稿できるかな?