作戦会議、始まる
ちょっと前回の話の誤字が酷かったですね。直しておきました。他にもあったら教えてください。
前回の話で書いてなかったザラセスの説明を一応書いておきます。
ザラセス・グラムンド。元々は黒髪だったが魔王となってからは白髪となった。身長は186cm。鬼との戦闘中、右目を潰されてしまい、以降は眼帯をつけている。魔王となっても右目だけは修復せず、レーベンが右側に立ってその欠点を補ってしている。背中の翼は伸縮可能。
あとは普通に裏設定。
幹部達はザラセスに命を救われた魔族or人族達によって構成されている。
魔王城の地下にある部屋『会議室』、これから魔王軍幹部がここに集まる。魔王ザラセスから招集命令をかけられたのだ。
一番初めにやってきたのは魔王軍幹部ディスペア、魔王軍幹部の中で最もザラセスを崇拝している。配下の数は18000。(詳しい説明は前話)
ディスペアが所定の席に座るのとほぼ同時、足音がなった。そしてその足音は会議室の中に入ってきた。だがディスペアは危険視しない。なぜなら入ってきた者が同僚だからだ。
「早いですね、ブレイズさん」
「そりゃあディスちゃんに呼び出されちゃったからね」
魔王軍幹部ブレイズ、名前の由来は"燼滅"。赤褐色、金糸雀色、緋色、これらの色が混じっている髪であり、紅蓮の瞳をしている身長173cm程の女だ。魔王軍幹部の中でも実力は上位であり、頭も冴える。誰にでも気さくに話しかけ、皆に愛されている。よく見ると腕が細かったりするのだが、よく男と間違えられる。彼女自身はそれがコンプレックスだ。配下の数は最も多く45000。
「ディスちゃんから私に用事って珍しいけどどうかした?」
「我が君から招集命令を言い渡されましたのでお呼びしました」
「あーなるほどね」
うんうんと頷いてブレイズは納得した。
するとブレイズの背後から声が聞こえた。
「おいおい、ハーレムか?」
「嬉しいかい?」
ブレイズはくるっと振り返り、そう返事した。
「こんにちは、グリードさん」
魔王軍幹部グリード、名前の由来は"欲望"。白髪であり紫の瞳をしている身長187cm程の男だ。欲深い男であり、それ故に幹部からはウザがられている。だが仲間のことは人一倍信頼しているし愛しているので嫌われてはいない。三大欲求のパラメーターが全て振り切れている、いわゆる変態だ。配下の数は3000。
「ディスペア、相変わらず可愛いな。今度飯でも…」
「丁重にお断りさせていただきます」
「あ、はい」
「グリードはそろそろ諦めればいいのに...」
「俺的に言えば飯くらいはいいと思うけどな」
「丁重にお断りさせていただきます」
「あ、はい」
「天丼ネタかな?」
この3人はいつもこのような会話をしている。この3人で出かけることも少なくはない。
そんなこんなで続々と幹部連中が集まっていった。
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「フラッシュ!」
「フォーカードです」
*フォーカードの揃う確率は約0.024%。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
椅子に座った娘が叫びながら大きく仰け反った。
「お姉様、ポーカーで負けたからって叫ばないでください」
ディスペアにポーカーで負けた娘、ギャンブリン。名前の由来は"賭博。ゴスロリ衣装で白髪、赤い瞳孔をしている身長153cm程の少女だ。その名の通り賭博が好きで、ポーカーやブラックジャックが大好き。ディスペアとはよくポーカーをしているのだがディスペアの運が良いのかギャンブリンの運が悪いのかわからないがいつも負けてしまっている。よくグリードとカジノに行く。
ギャンブリンの妹、エレガント。名前の由来は"優雅"。黒髪で淡い赤の瞳孔をしている身長153cm程の少女だ。ギャンブリンの実の妹でギャンブリンと非常に仲が良い。姉の賭博癖にいつも困っており、賭博をやりすぎないように抑え込む役をしている。だが実は彼女も賭博が、特にスロットが大好きである。
この2人の配下の合計数は総勢10000。それぞれに5000程の配下がいる。
「だって、フォーカードはおかしいよ!!」
「ギャンブリンの運が悪いんです」
「ディスさんの言う通りですね」
「くそぉぉぉぉぉぉぉ!!」
もう一度仰け反りながらそう叫んだ。
「では、今度パフェを奢ってくださいね」
「金が...カジノで使う金が...」
「では当分ギャンブルは禁止ですね」
エレガントはにこやかにそう言った。その顔は姉の金遣いの荒さを抑制できて嬉しそうでもあり、自分もスロットを打つ時間が少なくなってしまうため悲しいという、複雑な感情によりできた表情であった。
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そんな少女達の戯れとは裏腹に無言で座っている忍の服を着た男がいた。
そんな男にある男が話しかけた。
「ファントム、お前は誰かと話したりしないのか?」
この男の名はマッドネス、名前の由来は"狂気"。グレーの髪で赤と青が混ざり合っているが紫ではなく、引き込まれてしまう目、身長182cm程だ。魔王軍の治療班トップであり、治療の腕が特出している。名前が名前なだけあって頭のいかれ具合も魔王軍トップであり、ある隊員が病気治療のため治療班が創設した病院のような場所に入院中、その隊員に処方箋という名の実験薬を飲ませたこともあった。危険な薬ではなかったとは言えとんでもないことをしたのには間違いない。喧嘩を好まない性格であるが、もし口喧嘩が始まったら誰であろうとボコボコに言い負かすことができる。
「マッド、我からは誰にも話しかけに行かぬと何度言えばわかる」
この男の名前はファントム、名前の由来は"幻影"。青黒い髪で白と黒のオッドアイ、身長173cm程だ。魔王軍の中で最も属するのが難しいエリートの集まり『魔王軍諜報隊』の隊長をしている。目が見えないが、その他の感覚が特出しており、相手の気配を読み取る力が魔王軍の中でも圧倒的である。東国の料理を好んでおり、ストレスが溜まっている時によく食べている。配下の数は700。
「そんなんじゃ友達できないだろ?」
マッドネスは少し煽り気味にそう言った。
ファントムはイラッとしたがこの程度で怒るのも良くないと思い、怒りを鎮めた。
「我は"幻影"、友など必要ない」
「とか言ってこの間、私のことラーメン、だったっけ?それに誘ってくれたじゃん」
「ふっ、食事は他の者と共に食うのがうまいのだ」
ファントムはそのクールさとは裏腹に仲の良い人と料理を食うのが好きという可愛いところがある。
だが、可愛いとファントム自身に伝えると、誰であろうと容赦なく羽交い締めをし、気絶させるという怖い要素もある。
「...ちなみに今のはダジャレか?」
「違う」
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「ウィズドム、なにしているの?」
魔王軍幹部の一人、リバティーが椅子に座っている同僚にそう言った。
リバティー、名前の由来は"自由。翠の髪、特徴的で光り輝いている水色の目をした身長170cm程の女だ。魔王軍の中で最も自由であり、遊撃隊という、状況に応じて動き、対応する軍を率いている。背中に大きな翼を持っているが、普段は背中に引っ込め、必要になれば引き出すようにしている。自由ではあるが自分よりも他の人を優先する。配下の数は500。
「ザラセス様を待っている」
魔王軍幹部の一人、ウィズドムはそう答えた。
ウィズドム、名前の由来は"叡智"。蒼い目、髪をしている身長178cm程の男だ。癖の強い者が多い魔王軍の中でも唯一と言ってよいほどの常識人で、常に冷静沈着である。名前の通り頭が魔王軍で最も良い男だ。そんなウィズドムだが好きな食べ物はいちごであったり、むっつりであったりなどの可愛いところがある。配下の数は20000。
「暇じゃないの?」
「暇だ」
「暇なんだ」
「暇だ」
「皆のところに行けば?」
「おそらくもう少しで来るだろうから待たせてもらう」
「じゃあ私も待ってよ」
そう言ってリバティーは勢いよく椅子に座った。
ウィズドムが俺が来ると言った後、数十秒後に俺はやってきた。
俺がやってきた瞬間、幹部全員が所定の位置にある椅子の前に立ち、頭を垂れた。その後、俺が椅子に座った後に幹部全員が座った。
「大将、今日はどういった要件ですか?」
グリードが俺にそう問いかけた。
俺は一呼吸置いてから話し始めた。
「先程、魔王が復活したことを世間に伝えた。そして思った通りルドルフ殿があいつらを城に呼び込んだ。その時にディスペアが元仲間に俺の言葉を伝えてくれた」
「その後はまあ...想定通りだった。奴らは国を捨て、自らの保身に走った」
俺は少し小さい声でそう言った。
「我が君を捨て、エルドラドも捨てるとは...」
ディスペアは小声でそう言った。小声で言った際、強い怒気を体に纏った。ディスペアはエルドラド出身であり、出身国を捨てられたことに腹を立てているようだ。
空気が冷えそうになっていたが、ディスペアの隣に座っているブレイズがディスペアの耳元で「怒気、溢れてるよ」と囁いたためディスペアは怒気が溢れていることに気づき、深呼吸をして落ち着き、溢れている怒気を消し去ったことでなんとかことなきを得た。もしあのままだったらこの城が吹き飛んでいたやもしれん。
「こほん、話に戻るが、自らの保身に走ったということは王都には今後戻るわけがない。これがどう言う意味かは、分かるな?」
俺は幹部らにそう質問した。
俺が質問をした後、間を空けずにウィズドムが答えた。
「あの者達の捕縛、延いては復讐が容易になったということだな」
エルドラドには魔物を入れなくする結界のようなものが太古から張られている。無論破ろうと思えば破れるが、そんなことに力を使うよりも魔王城で待ち構えていた方が効率が良い。先代の魔王達もここで勇者や救世主を殺害してからエルドラド方面に侵略をしようとしていたようだ。
「そうだ。他の王都には魔物を防ぐ結界なんてものは無い。奴らの場所も既に特定してある」
「5年の月日を経て、ようやく始まるんだ」
俺は口角を上げ、そう言った。
5年もの間、準備に徹底していた。その間、あいつらへの恨みを忘れた時は一切ない。あいつらに地獄を見せるために準備してきたんだ。準備といっても作戦を何千、南万通りと作っただけではあるが、その作戦がようやく使用可能となる。とても喜ばしいことだ。
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「今後の作戦についてだが…」
「それについては、我から話させてもらう!」
俺が説明をしようとした時、レーベンが俺の背後から割り込み、そう言った。先程までいなかったはずなのに、気配を消すのが上手くなったな。
(ザラセス様、ツッコむところはそこではないからな)
(こいつ直接脳内に...!)
「ザラセスが言った通り、例の3人の場所については既に分かっている。先程ファントムが報告してくれた」
「我が主からの願いであったからな」
俺はディスペアから報告を受けた後、ファントムへと命令を出していた。ファントム率いる諜報隊は10分で半径およそ500kmの距離を索敵可能、俺が命令を出したのは1時間程前、つまり半径およそ3000kmを既に索敵している。俺がファントム等諜報隊からの索敵情報を聞いている時、レーベンはその話を聞いていたため3人の場所を知っているのだ。
「監視もできているな?」
「もちろんです。そして現在我々の一番近くを彷徨いているのはアリスという愚者のようです」
「ふむ、アリスか...面倒だな...」
アリスは能力『幼女の誘惑』を使用して男を自由に扱うことができる。勿論それに例外は無く、男であればアリスを見た瞬間に誘惑されて洗脳まがいの状態にされてしまう。
「では大将の復讐はどうするんですか?」
グリードがそう聞いた。
「既に対策は打ってある」
「痛かったが...」
俺はボソッとそう呟いた。おそらく誰にも聞こえていないはずだ。
そう思ったが、横ではレーベンが、奥の方の椅子ではマッドネスがニヤニヤしている。この地獄耳どもにはなんの罰が合うか、考えものだな。今月の休暇を少なくするか。俺はそう心に決めたのであった。
...ディスペアがとんでもない眼力でマッドネスのことを見ている。レーベンと殆どの幹部がディスペアの剣幕に怯えているが見られている当の本人は全く気づいていないご様子だ。ちなみにだが俺の足もガクガクしている。
するとディスペアが音もなく立ち上がり素早くマッドネスの背後に歩み寄った。マッドネスはそれにすら気づいていない。マッドネスの警戒心のなさには驚きだ。
ふとマッドネスが他の幹部の方を見ると顔が真っ青になっていることに気がついた。幹部らの目線の先は自分の背後にあり、何事かと思い後ろに振り返った。そこには全く笑っていない漆黒の眼をしたディスペアが見下ろしていた。
「...へ?」
瞬間、ディスペアはマッドネスの首に手刀を素早く叩き込んだ。
「ウッ...!」
そのような声を出し、会議用テーブルに倒れ込んだ。
ディスペアは倒れ込んだマッドネスの首根っこを掴み、ひこずるようにマッドネスを連れていき、さっさと出入口に向かった。
出入り口から出る前にディスペアは振り返り、
「少し、"教育"してきます」
と、笑顔で言った。その笑顔を見た全員、鳥肌を立てた。その笑顔がなんかもう怖かった。例えることができないシンプルな恐怖だ。レーベンはあまりの恐怖でぺちゃりと尻餅をついてしまった。安心しろレーベン、俺も椅子がなければ尻餅ついている。
ディスペアは我々に向けて一礼した後、マッドネスをひこずって会議室を後にした。
ディスペアが去ったのを確認してから、俺は会議用テーブルに頭を伏せた。
何も見えないがなんとなく分かる、全員頭を伏せている。
「こ、怖かったぁ...」
ギャンブリンがため息混じりにそう言った。いまだに恐怖が残っているのだろう。俺は伏せて冷静になったからもう恐怖していないから顔を上げたが、多数の幹部とレーベンはまだ恐怖しているようで、まだ伏せている。レーベンに至っては土下座と変わらない格好だ。
「ディスペアの名前の由来は"絶望"ではなく"恐怖"なのではないか...?」
ファントムがそのような小言を言った。その言葉に賛成した者が多数だ。俺もしそうになった。
「だが、あんなディスペアもまた可愛いな...!」
グリードが顔を上げてそう言った。
「つくづく思うけど、君にだけには恋愛対象として見られたくないね...」
「ぐっ!」
リバティーの言葉がグリードの胸を突き刺した。
「本当です...私はあなたと同類ということを認めたくないです...」
「うぐっ!」
エレガントの言葉がグリードに胸に更なる追撃をした。
「死ね」
「ごはっ!!」
ブレイズのシンプルな暴言がグリードのトドメを刺した。グリードは暴言を吐かれたため、もう一度机に顔を伏せてしまった。だがあの状態のディスペアが可愛いとか正気の沙汰ではない、これは女性陣のほうが正しい判断をしている。
この数分後にディスペアとマッドネスは帰ってきた。マッドネスが震えているのが気になったが、とりあえず無視することにした。...後でなにか好きなことをさせてやろうか。
そうして会議は進んで行った。
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「では今日の会議はこれまでとする」
会議を開始して 1時間弱、俺はそう号令した。作戦や今後のことについてを伝え終わったためだ。号令と同時に幹部全員が起立し、一礼した。
一礼した後、ファントムは霞の如く姿を消し去った。あいつは諜報活動があるから素早く消えたのだろう。グリードとギャンブリンはなにやらカジノに行く約束をしていたようで、そそくさと会議室を後にした。エレガントはギャンブリンに金が無いことを伝えようとギャンブリンの方を向いたが既に姿がなく、ギャンブランを追うために急いで会議室を後にした。マッドネスはふらふらとした足取りで魔王城にある自室へと歩いていった。リバティーの方を見るといつの間にかいなくなっていた。流石の自由奔放具合だ、天衣無縫とはこのことだな。ブレイズは日課であるサウナに行った。少し前にブレイズから聞いたが"ととのう"というものが気持ち良いらしい。俺も試しに行きたいものだな。
残りの2人は、何故かもう一度席に座った。ウィズドムは腰にある3㎤小さな立方体を机に置き、指を鳴らした。するとその立方体が回転し、いつの間にかA4サイズのパソコンというものができた。ウィズドムが昔作り上げた最高傑作の物らしい。そのパソコンについているキーボードという物をカタカタと音を立てるように指を動かし始めた。背後から画面を見てみると、そこにはここら周辺の地図が載っており、その中心に魔王城が置いてあった。後で本人に聞いたのだが、ウィズドムはこの地図を見て敵の攻め易い場所を無くすため、魔王城周辺を確認していたとのことだった。
残りの1人、ディスペアの方を見てみると、何故か俺の方をじっと見ていた。その端正な顔立ちでじっと見られると少し照れてしまうな。俺が少し耳を赤くすると、レーベンがそれに気づき、俺と向き合うように膝の上に乗っかった。
レーベンはそのまま俺の胸に頭を擦り付けてきた。
「...頭を撫でて欲しいのか?」
レーベンの顔がとてもにこやかになった。どうやら本当に頭を撫でて欲しくなったようだ。俺はレーベンが満足するまで頭を撫でてあげた。
ディスペアの方をチラ見すると、鼻をティッシュで抑えながら目をハートにしてガン見している。日常茶飯事なのだが、やはり驚いてしまう。だってそうだろう?鼻血を出しながら目をハートにしてガン見している者は普通にやばい奴だ。初めてこれを見た時は本当に驚いた。今となっては慣れてしまっているが、初期の頃は本当に怖かったのをよく覚えている。あと失血死しないかが心配になった。ディスペアも人間ではなくハーフエルフという半人半エルフ、血液と魔力で生きている存在、故に失血死が起きる可能性があるのだ。
その数十分程後にようやく満足したのかレーベンは俺にキスをして去っていった。ディスペアはその瞬間を見て、鼻血を大量に出しながら気絶した。俺はディスペアが気絶したことに対して非常に冷静だった。キスをしたらディスペアが毎度の如く気絶するから慣れてしまったのだ。俺はディスペアの後始末をテキパキと行った。ウィズドムはその状況を見て、呆れながらもどこか楽しそうな笑顔をした。
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深夜10時、魔王城のすぐ近くの森、『魔王の狩場』にアリス・リリアンナはいた。
「あんた達、しっかりと私を守りなさいよ!」
「わかっていますとも!」
数千の魔物を粉々にしてきた魔法使いルードゥン、身長180cm程。
「努力致します」
数千の魔物を切り裂いてきた剣豪バリアール、身長178cm程。
「アリス様の美しさを必ずやお守りします!」
数千の魔物を殴り倒してきた格闘家フルドラ、身長180cm程。
「アリス様には手出しさせません」
数千の魔物を貫いてきた槍豪ガリアル、身長179cm程。
「アリス様が世界一美しい!」
数千の魔物を叩き潰してきた棒豪ドルエド、身長181cm程。
他にも多数の強者が洗脳されているがこの5人が特に強者の気配を放っていた。
「じゃあ私寝るから見張りよろしく」
そう言ってアリスは寝袋に入り眠りについた。他の男達は交代交代で睡眠をとっているが、地べたで寝るため体も痛くなるし睡眠の質も悪くなる。だが男達はそれを止めることはできない。それほどまでにアリスの洗脳は強固なものなのだ。
この作品が完成したのは午前2時過ぎ。つまり誤字があるかも知れません。あったら教えて下さい!