芹沢大作
芹沢大作は株取引で数千億円かせいだ。
何に使うかは迷わなかった。
小笠原諸島、父島で生まれ育った大作は小笠原諸島近海に某国の漁船が密漁したり珊瑚礁を破壊するのが許せなかった。
小笠原諸島を守るためにお金を稼ごうと思い中学生から猛勉強して、稼ぐ術を学んだ。
この頃から学校の図書室や図書館に置いてある経済学やSFや海洋冒険小説に夢中になり読み漁った。
東京の公立高校へ進み、賄い付きの飲食店でアルバイトをしながら経済の実地を学び、アルバイトをしながらコンピューターを学ぶ専門学校へ進学した。
経済ニュースや世間の様子を分析し、株価を予測するのが大作の趣味になり、予測の精度は瞬く間に上がっていった。
スマホを手に入れると無料の株式デモトレードアプリをインストールし、数ヵ月で週間収益率1位を連続で取った。
アルバイトの給金を元手に投資し、
数年で数千億円ため、日本の造船会社や大手建設会社と中小建設会社に自ら企画した図面を持ち込み、綿密な打合せと面談をし、大手4社、と中小8社の巨大JVに豪華客船、病院船、エネルギー船、リサイクル船を発注した。
全ての建設会社、造船会社、電気会社、通信会社、設備会社、細かな部品に至るまで純国産の日本の大手40社、と中小500社と数えきれない下請け企業の手により造られた。