表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者10歳~戦闘力ゼロの幼女勇者、最強魔王を倒さんとす  作者: 雪見桜
困ってる人を助けるのが教会の教えにゃ!
27/269

何って、お前が犯人だろうが

「お待たせしました、勇者さま。例の男を捕獲してきました」

 そう言ってメリアは魚屋に戻ってきた。


 メリアは一人の男を連れている。連れているというよりは連行していると言った方が正しいかもしれない。

 メリアはその狼の獣人の手を背後でがっちりと極めて逃げ出さないように連れてきたからだ。


「放せ! 俺が何しやがったんだ、クソ!」

 青い髪の狼男はメリアを鋭く睨みながら身体をよじるが、自分よりも小柄な女騎士の戒めは一向に緩む様子はない。それどころかメリアが少し力を加えただけで関節に痛みが走り、おとなしくなる。


「何って、お前が犯人だろうが」

「何だと、クソガキ! 何の証拠があって……イデデデデッ!」

 暴れてはメリアに戒められるのを繰り返す狼を無視して、イリスは店主に向き直った。


「オッサン。この人、知ってるだろ?」

「知ってるも何も、その兄ちゃんは毎日俺の店に魚を卸している魚釣りの一人だ。あの目玉商品もこの兄ちゃんが卸してくれたんだぜ。それが……犯人?」


「まずは盗まれた金の確認をしないとな。メリア」


 イリスが指示を出すと、メリアは目にも止まらぬ素早さで男の脚をかけて転倒させた。そのまま転倒した男の上に乗って彼の左手を固定しながら懐を探る。


「ありました」


 狼男の懐から見つかったその袋をイリスに渡した。見た目よりもずっしりと重いその袋を揺らすと、じゃらじゃらという音がする。


「違う! これは俺が働いて貯めた金で……!」

 狼男が抗弁するがすぐにメリアに黙らされる。


「金額を確認してみてくれ」

「わ、わかった……」


 店主は袋を渡されると、奥からもってきた帳簿と照らし合わせて確認する。

「ま、間違いない。昨日の売り上げ、それに今日の魚の仕入れ代金。その差し引きにぴったり一致する……」


 店主が狼男を睨むと、男は視線を逸らした。ねこ娘は自分はもう関係ないと思ったのか、店の隅でまるくなって居眠りしている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ