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もう終わりかよ。つまんねー奴

 高所から強力な攻撃をしようとしたメリルが驚愕に表情を歪める。

 先ほどまで地上にいたはずのヴィルヘルムが一瞬でメリルの頭上を取ったからだ。


「何を喰らうって? えェ?」

 そのままヴィルヘルムの一撃がメリルを強打する。


「ぐっ……!」

 メリルはそのまま地面に叩きつけられ、彼女を中心に大きなクレーターが生じた。


「ぐはっ!」

「寝てるんじゃねーよ! 誘ってんのか?」

 追い打ちをかけるように上空からヴィルヘルムが落下してくる。メリアは即座に起き上がり、間一髪でそれを回避。


「クソっ……!」

 ヴィルヘルムの追い打ちで砕けた大地が石つぶてとなってメリアに襲いかかる。

 メリアはそれらを回避し、または剣で防いでいるが、幾つかの石つぶてがメリアの身体を打つ。


「おいおい、まさかもう終わりじゃねーだろうな?」

 気づいたらヴィルヘルムがメリルの背後から耳打ちしてきた。


「……くっ!」

 メリルは振り向きざまに剣を振るうが、ヴィルヘルムは難なくこれを回避して、回転を利用した蹴りを放つ。


「がぁ……っ!」

 メリルは大きく吹き飛ばされ、廃墟と化した建物の中に突っ込んで動きを止めた。


「がはっ、ぐふっ……」

 瓦礫をかき分けてメリルが姿を見せたが、先ほどの蹴りで内臓にダメージを受けたのか、吐血していた。

 メリルは『泉の女神』で身体を支えているが、立ち上がることはできず、立て膝で荒い息をしている。女騎士の細い肩が大きく上下している。


「ちっ、もう終わりかよ。つまんねー奴」

「だ、誰が……テメェ……なんかに……」

「まだ減らず口聴けるだけの余裕はあるようだ……な!」

「ぐはっ!」


 ヴィルヘルムが無造作に剣を振るう。メリルにそれを回避する余裕はなく、ヴィルヘルムの攻撃をもろに食らって再び吹き飛ばされた。


「そらよ!」

 メリルの落下地点にヴィルヘルムが先回りしており、落ちてくるメリルをまるでバレーボールでも遊んでいるかのように剣で打ち上げた。


「がぁっ……!」

 なすすべもなく攻撃を受けるメリル。打ち上げられたメリルが落下を始める前にすでにヴィルヘルムが上空で待ち構えていた。そのまま地面に叩きつける。


「そらよ!」

 轟音とともに大地に叩きつけられた。


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