第三話「どうやらここは異世界らしい・・・」
「タムラ...ミナミ、やはりお前はここらのものではなかったのか、まあ、よろしく頼むミナミ」
いきなり呼び捨て...まあ、年上っぽいし何より美人の女性ならもう何でもいいや。
「よろしくお願いします、ゼノさん」
「…さんは別にいいぞ」
「いえ、俺のほうが歳下なので...」
「そうか...まあ好きにしろ」
さすがに、歳下の俺がいきなり呼び捨ては失礼だからな。
まあ、今は呼び方なんてどうでもいい。聞くべきことがたくさんある。
「色々聞きたいことがあるのですが、聞いてもいいですか?」
「構わないぞ、お前も混乱しているだろうしな。私に答えられることなら何でも聞いてくれ」
「では...」
まずはこの森について
「この森は『ガイアの森』といい、町から離れていて魔物が多く生息している、よほど腕に自信がある剣士や魔術師しか立ち寄らない場所だ。」
・・・・・・・ん?今なんて?
「あのすみません、つかぬ事を聞きますが、魔術と申しましたか?」
魔物はもしかしたら...この国のオリジナルな動物の呼び方かもしれない、うん...剣士は...原始的な家系なのかもしれん。だが、魔術はどうあがいてもわからん。
・・・あ、そうか、聞き間違いか~。
「ん?ああ、言ったが...もしかしてお前の故郷では魔術が使えるものがいなかったのか?」
おっとっと、俺の耳は正常だったようだ。しかし、魔術...使えるのか?
「あ、えっと...はい、魔術の知識や存在自体は知っていたんですが、おとぎ話だと思っていました。」
「そうなのか...しかし、魔術自体を空想上のものだと思っていた者がいたとは信じがたいな…」
この感じ、俺をからかっているわけでも騙そうとしているわけでも無さそうだ...
まさか、ここは俺がいた世界とは別のいわゆる異世界というやつなのだろうか?
いやでもまさかそんなラノベ的展開が俺に起こるとは思えない...。
「すみません、魔術が存在していることがまだ信じ切れていないので、もし使えるなら、魔術を使って見せてもらってもいいですか?」
この質問の答えによって決まる...。
「ああ...」
そうしてゼノさんは自分の手を広げ、水を生成した...
「これでいいか?」
「・・・・・・・はい、ありがとうございます」
・・・確定だな。ここは俺がいた世界とは違う。『異世界』のようだ。
はっはっはっはっはっは......マジかよ...。




