10 智朗、プルフェを△△する。
プルフェは話した。
話した内容は下記である。
・レベルアップについて
状態確認画面にはレベルの他に次のレベルアップに必要な条件が表示される。
近接戦だけで倒すとか、特定の魔物を何頭倒すとかが条件となることがある。
レベルアップの度に、能力値が上がる。
レベルアップごとに能力ポイントとスキルポイントが得られる。
・スキルの取得方法
「スペクタクラ エクラノ」と念じてスキル取得画面を開く。
スキル取得画面で取得したいスキルを選択し、スキルポイントを消費することでスキルを取得できる。
この時、能力が足りていないと取得できないスキルがある。
例えば「器用さ」の能力が足りなくて「鍵開けスキル」が取れない、といった具合である。
そういう時は能力ポイントを割り振って能力を上げることで取得できるようになる。
もちろんレベルアップで能力を上げても取得できるようになる。
・武器防具の強化方法
鍛冶師スキルを取った上で「アーミラ プリボニガ エクラノ」と念じて武器強化画面を開く必要がある。
強化には魔物の死体を解体スキルで解体して得られる素材が必要。
・アイテム作成の方法
アイテム作成スキルを取った上で「ラ ゲネラシオ」と念じてアイテム作成画面を開く必要がある。
アイテム作成には魔物の死体を解体スキルで解体して得られる素材が必要。
・魔物について
魔物は魔素を吸収して強くなろうとする。
異界化の影響で人の体にも魔素が蓄えられるようになっており、それ目当てで襲ってくる。
・魔物のテイムについて
魔物のテイムはテイムスキルを取った上で、瀕死状態にさせた魔物に対してテイムスキルを行使する。
テイムした魔物の管理には「エルテナード」と念じて魔物管理画面を開く必要がある。
・ファンタシーゾーンについて
内部は魔物が存在しやすい環境に作り変えられる。
人間がファンタシーゾーンに入るには、レベルが5に到達していなくてはならない。
ファンタシーゾーンの奥にはさらに高いレベルが必要な領域がある。
ファンタシーゾーン内には魔物が絶えず発生し続けている。
そして、内部の魔物の数が増えると拡大していく。また、内部に大型の魔物が発生した場合も拡大する。
魔物の数を減らす、あるいは大型の魔物を倒すことで拡大の阻止及び、縮小させることが出来る。
強い魔物はファンタシーゾーンから外に出られない。
フェスティバロ発生時は少し強い魔物がファンタシーゾーンから出られるようになる。
・その他
「ストカド」と念じることで収納画面を開くことが出来る。収納に入れられた物は収納時の状態を維持する。
「フルストリ」と念じることで囁き機能を使用できる。
他にも情報はありそうだったが、これだけ聞ければ今は十分だ。
条件を満たさなければレベルアップできないという仕組みはとても良い。デマを流すことで人々にレベルアップをさせないよう誘導できそうである。
今俺の状態確認画面に表示されている条件は一定量の魔素の取得だけ。魔素というのは魔物を倒すことで得られるものだ。ロールプレイングゲームの経験値みたいなものだろう。
レベルアップで得た能力ポイントは状態確認画面で各能力に振ることで、自分で伸ばしたい能力を選べる。ある程度方向性を決めて振った方が良いだろう。
スキル取得や武器強化を行うためには専用の画面を表示する必要がある。このおかげで人々がスキル取得や武器強化できると気づくのには時間がかかりそうである。
これまで魔物は夜にこちらの世界に出没し、人の多い所には出没していなかった。それは何故かと言えば、ファンタシーゾーンの外に出没する魔物達は弱いからだ。ちょっと強い人間にも勝てないから、一人の人間を襲うために夜にひと気の無い所に出没していたのだ。
対してファンタシーゾーン内の魔物はとても強い。レベルの上がった俺でもファンタシーゾーン内の魔物には中々手を焼く。何故そいつらが町に来て人を襲わないのかと言えば、強い魔物はファンタシーゾーンから外に出られないのだ。なんで出られないのかって、プルフェ曰く「そういうものなのです」とのこと。
ヌートリアの襲撃はフェスティバロが発生したのだろうと思われる。
レベルが上がったと言っている者達を全て殺害すれば、ファンタシーゾーンを攻略されることは無さそうである。
ファンタシーゾーン内で見張って、入ってきた連中を全て殺すというのも良さそうだ。
ハッ、いかん。
プルフェを撲殺したせいで感覚がマヒしていた。殺人は駄目だ。バレたら逮捕されてしまう。
……そういえばあの時の少女はレベルが5以上あったという事だろうか? 俺と同じように、たまたま弱い魔物を何体か倒すことが出来た? まあいいか。
とりあえず、これらの情報を隠すことで、暫くは人々を積極的な脅威の解決から遠ざけることが出来そうである。
短期間で俺のレベルに追いつくような方法を編み出すような奴が現れなければの話だが。
そうならないように祈りつつ、プルフェの口をガムテープできつく塞いで、地下室から出た。
***
「……」
夜、魔物を探して歩く。
人に見つかる前に殺すためだ。
ヌートリアの襲撃では何人もの人が亡くなった。
フェスティバロの情報を人々が知っていたら、死なずに済んだ人間は多いだろう。
またフェスティバロが起こったら、今度は一体何人の人が死ぬだろうか。
だがそんなことは知ったことではない。
悠を元の姿に戻すかもしれない要因は排除する。
こうして俺は、町に住む人々の敵となったのだ。
第一章 人類の敵 終わり
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