表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

315/445

桜の国チェリンと七聖剣【八十六】


「ただ……四大国の意見が割れることは、そこまで大きな問題じゃないわ。もともと極秘会談が始まる前から、ある程度予想されていた事態だしね」


 会長はそう言って、簡単に説明を始めた。


「『黒の組織』という圧倒的な武力を誇る、神聖ローネリア帝国。これに対抗するには、四大国が足並みを揃えなければならない。――この認識は、各国の首脳陣の間でしっかりと共有できているの」


「それはつまり……四大国の意見が一致しない限り、全面戦争は起きないということでしょうか?」


「そういうこと。ヴェステリア王国とロンゾ共和国がどれだけ強硬策を唱えようと、リーンガード皇国とポリエスタ連邦が首を縦に振らない限り、全面戦争にはならないわ。四大国の豊富な物資と各国に散らばる人類最強の七聖剣――この二つが揃って、ようやく帝国と五分に渡り合えるの」


「それだけの力が集まって、ようやく互角なんですね……」


 悔しいが、やはり神聖ローネリア帝国は『世界最強の国』のようだ。


 豊かな土壌・膨大な人口・進んだ科学技術に高度に発展した医療、そして何より――黒の組織という恐ろしい武力。


 いったい何故、ここまでの力を持つようになったのか。

 こんな超大国を長年にわたって治めている皇帝バレル=ローネリアとは、果たしてどんな人物なのか。


 依然として、謎だらけの国だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ