なぜ法学研究科? その1
断っておくが、今、私はニートであり、発達障害がたたって、もう1年数か月うつ病が治っていない。文章を書いているのは作業療法的にヒマを見てやっているのである。従って行動の範囲は極めて限られている。自室・自宅・近所のネカフェ・近所のスーパー、これ以外には出かけられない。
「引きこもりか!」
と言われれば、
「まあ、それに近い」
とでも言って開き直るしかない。しかしそれにしても、グローバル人材育成プログラムを経て引きこもりが誕生したのだから、自分で言うのもなんだが「我こそは日本の恥部にして、文部科学政策の壮大な失敗の一例である!!」ということになろうか?まあ、食っていこうとするので精一杯です、ハイ。
そもそも「こういう人間を選ぶな」という声が聞こえてきそうだ。それに、そもそも私は文学研究科から博士号を授与されている。それが何で法学研究科に行ったんだ?という疑問もあるだろう。そこから説明する必要がありそうだ。
私が、博士論文を書き上げて提出した2005年晩秋、来年度に行くところが決まっておらず、困っていた。頻繁にうつ病になるが、まだその頃は発達障害の診断を受けていなかったので、根本的な原因がわかっていなかった。京大病院に行っていたが治らない。
医者もあんまり深刻に考えていなかったようで、
「まァ、結婚でもすれば治るでしょう」
などと言っていた。「あのー、それはいったいどのような科学的根拠で…?」と聞きたくなったが、お互いにドツボにはまりそうなので、「はァ…」などと気のない返事をしたりしていた。