夜桜~美しき風物詩~
此処は、侍の國…凱殷。
この國では、異世界の国”日本”を唯一結び繋ぐ不思議な
ル-トらしき物体が存在するのだ。
瀨嚥は、いつもの日課である愛刀を使い
親友の啞麗永と一緒に庭で、素振りの練習をしていた。
「おい!啞麗永…お前、俺より強くなった気がするようだが…?俺の気のせいか??」
「瀨嚥の気のせいじゃない?」
「そうか?」
「えぇ…」
「ふぅん……」
「よし!今日の素振りは、これで終わりよ!!」
「おぅ!!」
「疲れたから…休憩しましょ?」
「だな…」
いつの間にか夜になっていた…。
「なぁ…ちょっと聞いてもいいか?」
「何かしら?」
「お前の刀の名は、なんて言うんだ?」
「…冴蓮よ…」
「変わった名前の愛刀なんだな」
「別にいいじゃない!私は気に入ってるわ!」
「それは失敬失敬…はぁ……」
「じゃあ、逆に聞くけど!アンタの愛刀の名前教えてよ!?」
「あぁ…いいぜ…」
「愛刀の名は?」
「龍雷倚…ちゅ-名だ」
「あっそ…」
「………」
「ねぇ?瀨嚥?」
「なんだ…?」
「ほら!見てよ!!あの桜の木!!!」
「うわぁーすっげー綺麗だな」
「幻想的ね…」
「なぁ…?啞麗永??」
「なぁに…」
「俺らの師匠探しに行かね?」
「考えとくわ…」
「答え期待して待ってる…」
「…………」
瀨嚥&啞麗永の2人…
ごく普通の”親友同士”……
夜桜が舞い散る中で…………
ライバル同士になっていった……
終